◎ラスヴェンチュラスの前走勝ちは同着とはいえ500万下の平場とは思えないハイレベル戦で、4着だったハワイアンウインドが先週小倉でレコードで完勝したのも驚くにはあたらない。

　開幕週のイン伸び馬場で外を回すロスがありながら、それでもねじ伏せるように差し切ったのだから、あれはもうオープン級の脚といっても大げさではないだろう。

　母はデインヒル産駒で強力な相似配合をしていて、ナカヤマフェスタを思わせる配合形からも先々が楽しみな馬だ。

【波乱含み】ブリッジクライムは末脚に磨き。コース替わりプラスで連勝に期待。連続2着でクラス上位を証明しているマイネオーチャードは引き続き好調キープ。桜花賞出走のプレノタートは自己条件で巻き返す。ゴールデングローブはスタートカギも底力上位。リトルダーリンは小柄ながら馬がしっかりしてきた。オメガブルーハワイにラスベンチュラスなどもそん色なく警戒した。

【資質上位】ラスヴェンチュラスの能力の原点は、2月の東京2000m。11秒3-11秒3-11秒9(3Fは34秒5)という瞬発力勝負を、レースの上がりを0秒8も上回る、33秒7の末脚で直一気。2分1秒7という走破時計もラップも、同日の古馬1000万条件の調布特別を上回っていた。全兄のディープサウンドは共同通信杯3着馬。立て直しが功を奏し、前回の新潟戦は422キロで、上がり32秒8。牝馬限定のGIIIくらいなら、主役を張れる血統馬だ。3歳馬の新味を上にとったが、ひと世代上のカルマートは、振り返れば夏の新潟をステップに、紫苑S制覇。降級の1000万、新潟に替われば、大変身十分。ゴールデングローブも、二走前の新潟2000mを、上がり33秒3で直一気を決めている。ブリッジクライムは、前走時計は、説明しようと思えば、それなりに意味のある時計なのだが、1分44-45秒台の高速決着に、一抹の不安あり。

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