【春の思いは秋に結実】春シーズンに思い描いた、
パララサルーの資質と将来像を、改めて思い起こす
紫苑Sだ。今春は、雨になかされ、走破タイムや上がりラップで明確に能力を示せないという弱みはあるものの、中山は3戦全勝。ト
リッキーな中山マイルを、外を回し、力勝負で急坂を一気。良馬場に換算すれば、34秒ソコソコの強烈な末脚を幾度も繰り出している。
桜花賞は434キロまで体重が減り、関西遠征の反動も大きく、
オークス出走は自重したが、立て直しをはかり、最終追い切りの坂路は49秒7。少なくとも春よりは、負荷の高い調教メニューを消化できた。跳びは大きく走りのリズムも中距離向きだけに2000mも歓迎材料とみた。
アイスフォーリスは、クラシック路線を我慢強く歩み、春最後の
オークスで3着に到達。勝ち馬
ジェンティルドンナは別格として、自身の2分24秒5という走破タイムは、従来の
オークスレコードを1秒近く上回る好記録。気性も素直で仕上がりも早い。
ダイワズーム、
サンキューアスクも、
オークスは見どころいっぱいの末脚で、
アイスフォーリスと小差の、6・5着に押し上げている。
オメガハートランドはフラワーC優勝馬。春一連の対戦成績は上位馬とほぼ互角。夏場の調整も上手くいった。輸送がカギになるが、
ブリッジクライムの
織姫賞の走破タイム、
三面川特別・1分45秒4はオープンでも十分通用する好内容だった。