･G1勝ち馬をのぞく、前走10着以下の日本馬
※中山過去10年[0-0-1-22]
●2011年該当馬→トウカイミステリー(9着)
○2012年該当馬→マジンプロスパー、サンカルロ、サンダルフォン

･前走1着馬をのぞく、前走6番人気以下の日本馬
※中山過去10年[0-0-1-36]
●2011年該当馬→トウカイミステリー(9着)、サンダルフォン(12着)、ヘッドライナー(14着)、ケイアイアストン(15着)、ビービーガルダン(除外)
○2012年該当馬→フィフスペトル、サンカルロ、スプリングサンダー、サンダルフォン、ブルーミンバー

･前走1着馬をのぞく、6歳以上の日本馬
※中山過去10年[0-2-1-50]
●2011年該当馬→サンダルフォン(12着)、アーバニティ(13着)、ヘッドライナー(14着)、ケイアイアストン(15着)、ビービーガルダン(除外)
○2012年該当馬→フィフスペトル、サンカルロ、サンダルフォン、ブルーミンバー

･G1勝ち馬をのぞく、前走セントウルSで4着以下だった馬
※中山過去10年[0-0-3-24]
●2011年該当馬→サンカルロ(7着)、トウカイミステリー(9着)、エーシンリジル(10着)、ヘッドライナー(14着)
○2012年該当馬→マジンプロスパー、サンカルロ、エーシンヴァーゴウ

･前走1番人気馬をのぞく、8枠に入った馬
※中山過去10年[0-0-0-16]
●2011年該当馬→グリーンバーディー(8着)、サンダルフォン(12着)
○2012年該当馬→エピセアローム

･5歳以下の海外馬
※中山過去10年[0-0-0-5]
●2011年該当馬→ラッキーナイン(5着)
○2012年該当馬→ラッキーナイン

･外国馬をのぞく、前走着差が0秒2以内だった、前走1着の牡馬
※中山過去10年[0-0-0-6]
●2011年該当馬→フィフスペトル(6着)
○2012年該当馬→パドトロワ

2011年残った馬→カレンチャン、パドトロワ、エーシンヴァーゴウ、ロケットマン、ダッシャーゴーゴー

【2011年結果】
1着：カレンチャン(○)
2着：パドトロワ(○)
3着：エーシンヴァーゴウ(○)

2012年残った馬→ドリームバレンチノ、リトルブリッジ、キャプテンオブヴィアス、ダッシャーゴーゴー、カレンチャン、ロードカナロア

2012年下半期[星取り表]：●●●○●○●●●●●△○

須田：おお、「ちゃんとした的中」が久々に来ましたね。ナカヤマナイトから流して、馬単2740円、3連複8140円、3連単3万1940円オール的中とは……本当に珍しい！！

井崎：4着のルルーシュと5着のコスモファントムも残してたから、4連単や5連単でもバッチリ当たってたねえ(笑)。ここまでキレイに決まると、やっぱり気持ちいいよ。

須田：というわけで、星取り表に久々の「○」が刻まれたところで、今週は秋のG1シリーズ第1戦、スプリンターズSです。外国馬3頭を含む16頭、いいメンバーが揃いました。

井崎：確かに、今年はかなり面白いメンバーだよな。でも、実績断然のカレンチャンがいたって順調に来てるんだから、素直にココ本命でいいんじゃないの？

須田：もしや、今週も軸を取るおつもりで？

井崎：だって、カレンチャンとロードカナロアが2頭とも残っちゃったしさ。この組み合わせ＋ダッシャーゴーゴーとかで決まると、トリガミの可能性かなり高いだろ？

須田：そ、それなら、カレンチャンみたいな人気馬から入るんじゃなくて、もっと人気薄から入ったほうがカッコイイですよ！？　先週当たって調子に乗ってるところですし！
井崎：……要するに「カレンチャン本命はやめろ」と？　井崎に本命と打ってくれるなと、そういうことか！？
須田：えーっと……ヒモ程度の扱いにしていただいたほうが嬉しいのは事実ですよ(笑)。でも、井崎センセイがどうしてもというなら、ボクに止める権限はありませんからねえ。

井崎：ほほぅ。ま、別に須田クンに対して意地悪がしたいワケじゃないし、そもそも軸を取るつもりなんて、実際はカケラもないんだけどな(笑)。

須田：だったら、文字数の無駄遣いはやめてくださいよ……。

井崎：いや、枠順が決まる前は軸を取ったほうがいいかと思ってたんだけど、人気馬が揃いも揃って外枠を引いただろ？　これで、荒れる目も少しは出てきたと思うんだよ。

須田：となると、このラインナップだとドリームバレンチノ、キャプテンオブヴィアスに期待ってことになりますね。ここが来れば、確かにいい配当になるんじゃないかと。

井崎：思い切ってドリームバレンチノを軸にする手も考えたんだけど、さすがにそれはやりすぎかなと。コレなら、須田クンも気楽にレース当日を迎えられるだろ？

須田：空気を読んでいただけて感謝です(笑)。ただ、ちょっと気になったのがパドトロワの「消し」。昨年2着の実績がある上に今期は絶好調ですが、大丈夫ですかね？

井崎：消せる材料が少しでもある馬は消していかないと、こういう混戦では買い目が絞れないからね。危なっかしいのは承知の上での「消し」で、ぜんぜん大丈夫じゃないよ！

須田：なるほど(笑)。いずれにせよ、秋のG1シーズン初戦にふさわしい好レースを期待したいものですな。センセイの連続白星にも当然、期待させていただきましょう！

　本命はカレンチャン。少し間の空いた前走では4着と敗れはしましたが、牝馬ながら56kgを背負っており、勝ち馬との着差もわずかでした。馬体重も大きく増やしており、まだまだ成長していていそうです。去年のこのレースも勝っており、かなり信頼できます。

　対抗はエピセアローム。まだ3歳の成長途上の馬で、実力はまだまだ未知数ですが、前走の最後に強さの片鱗を見せてくれました。積極的にここで買っていきたいと思います。

　3番手はロードカナロア。最近は1番人気での惜敗が続いています。また、斤量が増えることも少し気になります。しかし、先行からのレース振りには安定感があり、ここでもいい走りを見せてくれるはずです。

　4番手評価はパドトロワ。重賞2連勝中で、勢いがあります。前走のこのレースでも2着に入っており、怖い存在です。

　5番手評価はダッシャーゴーゴー。最近は勝てていませんが、実力は持っているはずの馬で、上位に来てもおかしくありません。

　◎カレンチャンはデピュティミニスターとマルゼンスキーを通じるノーザンダンサーとラトロワンヌのクロスで、母はロックフェラの同血クロスだからパワーが凄い配合で、母父にハイペリオンの強いトニービンをもってくるのもクロフネ産駒のセオリーだ。

　セントウルSは体重増分のほとんどが筋肉ではないかという体つきで、最後は息切れしたものの正攻法でパワーでねじ伏せるレースができるようになったということは、スプリンターとして完成の域に達してきたとみたいし、同じ競馬でも今度は踏ん張りがきくはず。

▲リトルブリッジはミスプロ２×４のスピードとそれを支えるパワーの血のバランスが良い配合で、なかなか骨っぽいスプリンターだが、昨暮の香港スプリントでは◎カレンチャンは進路がなく外に持ち出すロスがありながら▲リトルブリッジとクビ差だから、あのレースをモノサシにすれば決して負かせない相手ではない。

　ロードカナロアとパドトロワは母にボールドルーラーのクロスがあるのでベストは平坦という気もするし、ならばキーンランドCで外を回らされた○ドリームバレンチノの巻き返しを狙ってみたい。

　過去7年で外国馬3勝、日本馬4勝というスプリンターズS。日本馬の勝利はすべて栗東坂路で追い切られた馬でした。本来なら外国馬を完全に無視する明確な理由はありませんが、栗東坂路追い切り馬で調教適性が高かったり、調子が良かったりする馬が多い今年は日本馬の勝利という前提で予想したいと思います。

　昨年もこの前提で3連複を当てることができましたが、その中心データとなったのが「1週前追い切りを栗東坂路で4F52秒以下」というもの。

2007年　1着アストンマーチャン　51.0秒
2008年　1着スリープレスナイト　49.6秒
2009年　1着ローレルゲレイロ　　51.6秒
2011年　2着パドトロワ　　　　　51.3秒

　昨年のパドトロワはこの調教データを根拠に本命に推奨しています。10番人気という低評価でしたが、1週前追い切りで快速ぶりを見せつけるような動きができていれば、絶好調、スピード能力通用という裏付けになるのでしょう。

　今年の該当馬は2頭。選択に若干の迷いはありましたが、過去2年出走している△ダッシャーゴーゴーよりも、初めてのスプリントG1参戦の◎スプリングサンダーに魅力を感じました。プラス、最終追い切りの内容が抜群。4F時計が平凡なのに、どこが?と思われるかも知れませんが、四位洋文騎手がなだめながら「まだだよ、脚を爆発させるのはレースだからね」と呟いているようにも見える走りに、当日の切れる末脚がイメージできました。

　○カレンチャンは上記の調教データに該当しなかったので、本命にしていませんが、昨年もこのデータに該当せず優勝しています。昨年とはローテーションが違うだけに、一概の比較はできませんが、競馬予想TV!で使用する調教チャートでも昨年出走時とはほぼ変わりない仕上げ。安田隆行厩舎の勝負調教にも該当しましたし、当然3連覇もあるでしょう。

　坂路でレースがあれば、負けることはないだろう▲ロードカナロアは最終追い切りは文句なし。安田隆行厩舎の勝負調教にも該当したので、3番手以降の評価に落とすことはできません。ただ連勝時はもっと凄みがあったような気がしています。

　海外遠征帰りから一切評価していなかった☆エーシンヴァーゴウ。昨年3着時に比べて、最終追い切りの4F時計が遅い点は評価しないことも考えましたが、今回の最終追い切りではここ3走ほど、もたれがひどくないように見えました。調教タイプは標準多め坂路ですし、これなら馬券圏内はアリという評価です。

　石坂正厩舎の勝負調教に該当した△エピセアローム、美浦坂路での動きが今までで一番良く見えた標準多め坂路の△サンカルロ、同じく標準多め坂路の△パドトロワ、トラック単一調教でも一杯平均トラックなら押さえておきたい△マジンプロスパー、加藤征弘厩舎の勝負調教に該当した△ブルーミンバーと手広く印を打ちました。

1.マジンプロスパー
今回：一杯平均トラック
前回：標準併用

2.フィフスペトル
今回：標準多めトラック
前回：標準トラック

3.ドリームバレンチノ
今回：標準坂路
前回：標準少めトラック

4.サンカルロ
今回：標準多め坂路
前回：乗込坂路

5.ラッキーナイン
今回：軽目トラック
前回：軽目トラック

6.エーシンヴァーゴウ
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

7.リトルブリッジ
今回：急仕上げトラック
前回：海外

8.スプリングサンダー
今回：標準坂路
前回：標準トラック

9.サンダルフォン
今回：一杯平均トラック
前回：標準トラック

10.ブルーミンバー
今回：軽目坂路
前回：標準坂路主体

11.パドトロワ
今回：標準多め坂路
前回：標準トラック

12.キャプテンオブヴィアス
今回：軽目トラック
前回：海外

13.ダッシャーゴーゴー
今回：標準多め坂路
前回：標準トラック

14.カレンチャン
今回：馬ナリ平均坂路
前回：乗込坂路

15.エピセアローム
今回：標準坂路
前回：標準坂路

16.ロードカナロア
今回：馬ナリ平均坂路
前回：乗込坂路

　台風がやってきているようですが、明日日曜日の千葉の天気予報は午後3時くらいまでは曇り。午後6時くらいから風雨が強まる予報。それならば例年のスプリンターズSの傾向どおり、逃げ＆先行馬と内枠＆内を突ける馬を重視して予想を組み立てました。

　◎は近2走で重賞を連勝中と勢いある、昨年のスプリンターズSの2着馬パドトロワです。同馬はスピード抜群の馬で、前に行ってこそ力を発揮するタイプです。内で速そうなのはマジンプロスパーですが、同馬は前走のセントウルSで逃げて失敗しているのでおそらく無理に行こうとはしないでしょう。それならばパドトロワが主導権を握れる可能性が高く、それならばやや不利な11番枠も枠の不利はなくなるでしょう。

　○は阪急杯激走後で疲労残りが懸念された高松宮記念で先行策から5着入線したように、すでにG1級の能力は秘めているマジンプロスパー。前走セントウルSで逃げたことで行きっぷりは良くなるはずですから、ポジション取りは楽になるでしょう。内枠からスルスルと抜け出しを狙います。

　▲は昨年のスプリンターズSの3着馬エーシンヴァーゴウ。今夏の休養明け初戦のアイビスサマーダッシュで3着したように、能力の衰えは感じません。近2走はすんなりしたレースが出来ずに不発でしたが、ポンと先行して揉まれなければ昨年の輝きを取り戻す可能性があります。

　GI昇格のH2年以降の22年間から、■消える馬・□残る馬をチェックしてみよう。なお、H12年から実施時期が「暮れ12月→秋9or10月」に変更されている点に注意。H14年は代替新潟(左芝)で開催。

■6.エーシンヴァーゴウ…牝馬は[7-4-4-65]だが、6月以降(H11年冬開催までは9月以降)に3戦以上消化していた牝馬は、前走芝の重賞戦連対馬を除き[0-0-1-21]

■14.カレンチャン…GIスプリンターズS連覇を狙った馬は[1-2-4-7]で、このうち前走で連対を外していた馬は[0-0-1-7]。消長の激しいスプリント界では連覇は至難の業だ。また、前3走内に、1馬身以上の快勝歴がなく、1400m以下芝のレース斤量57?以下で連対を外したことが2回以上あった馬のうち、中山芝(H14年は新潟芝)0?1勝は[0-0-1-50]。該当馬で、H9年連覇を狙った5歳牝馬フラワーパーク(前哨戦G?CBC賞4着)が3人気4着に敗れている

■12.キャプテンオブヴィアス…前2走内に芝の重賞戦で連対歴のない6歳以上[0-0-3-63]

■4.サンカルロ…前2走ともGII以下戦で着順掲示板外(6着以下)は[0-0-0-33]

■9.サンダルフォン…実施時期が繰り上がったH12年以降、1200mを10回以上走って連対率が.350未満馬は[0-0-1-33]。同馬は1200m[6-1-2-24]、連対率.212

■8.スプリングサンダー…3か月以上の休養馬を除き、前4走とも1600m以下の芝のレースを使用して未勝利は[0-0-2-57]

■13.ダッシャゴーゴー…中山芝を5回以上走って0?1勝は、H14年新潟除き[0-0-3-26]

■3.ドリームバレンチノ…前2走ともGIII以下の1400m以下芝を使用し、前走連対外かつ0秒5以上敗退は[0-0-0-25]

■2.フィフスペトル…実施時期が繰り上がったH12年以降、前3走内にGI戦3着内or前2走内にG?戦1着の好走歴がない2か月以上休養馬は[0-0-0-29]

■10.ブルーミンバー…7歳以上高齢馬のうち、前2走内に芝重賞戦0秒4差内or前走芝OP戦1着好走がない馬は[0-0-0-16]で、うち12頭までが10着以下のフタ桁着順

■1.マジンプロスパー…前走芝1200m戦、斤量57キロ以下で着順掲示板外の6着以下かつ0秒4以上敗退の当レース斤量55キロ以上馬は[0-0-1-43]

■5.ラッキーナイン…前年当レース5着以下かつ0秒5以上敗退の5歳以上は[1-1-0-27]で、このうち前走重賞戦連対馬を除くと[0-0-0-22]

□16.ロードカナロア…芝の連対率が5割以上、かつ前走日本のレース斤量54キロ以上GI戦3着内orGII戦連対があった馬は[10-4-3-5]

このうち、前4走内にGII以下の芝で10着以下の大敗歴があった馬を除くと[10-4-3-1]、着外1頭はレース中に大きな不利を被った馬(H23年5着のラッキーナイン)で度外視。ポスト・カレン最右翼、名スプリンターへVロード発進だ。

□11.パドトロワ…1200m戦で5勝以上、かつ連対率5割以上の日本馬は[6-5-2-33]。このうち、

(a)6歳以上高齢馬は×
(b)近走重賞好走歴(前2走内に芝GI戦連対or前走芝GII戦1着or前走芝G?戦2馬身以上1着or前2走とも芝重賞戦54キロ以上で3着内)がない馬は×
(c)前3走内に1400m以下戦57?以下で10着以下(不利有除く)大敗ある馬は×
(d)前走G?以下戦で着外(4着以下)馬は×

以上4項目クリアは[6-4-1-0]。5歳パドトロワ、1200m戦6勝、連対率5割。今が旬だ。

□15.エピセアローム…3歳馬は[5-1-2-54]。このうち、

(a)着外(4着以下)が5回以上or前2走内に10着以下大敗がある馬は×
(b)右芝(H14年新潟は左芝)を5回以上走って0から1勝馬は×
(c)前走ダート戦使用or条件戦使用馬は×
(d)斤量が2キロ以上増加馬は×
(e)前走芝良・稍重で上り3Fが37秒0以上かかっていた馬は×

以上の5項目クリアの3歳馬は[5-1-0-8]で、このうち、前4走内に芝良・稍重の1600m以下GI戦orGII戦で3着内の好走歴がない馬を除くと[5-1-0-1]、着外1頭は競走中止馬。

ただし、前走セントウルS出走馬は[5-3-5-48]、連対した8頭は、前4走内に重賞戦54キロ以上での3着内好走があった馬で、また、セントウルS1着馬は[1-1-1-9]と好走度が低いのも気掛かり。

　台風接近による馬場状態が気になるが、予想進路を見る限り、極端な渋馬場にはならないか。ただし、先週の日曜が重馬場だった影響か、土曜の芝はやや時計が掛かる印象。少なくとも、開幕当初のような超高速馬場ではない。

　今年のメンバーは110台中盤の指数を持つ馬が多く、逆に言えば傑出した馬がいない印象。ならば、国内戦だけではあるが指数動向が読める香港馬ラッキーナインを狙いたい。

　昨年は休み明けのセントウルS・2着→スプリンターズS・5着のローテで、今年はここが休み明けの一戦になるが、指数的には今年の安田記念を見ても平均ペース向きのタイプ。1200m以上の距離に適性があると言われているが、昨年のレースを見ても、テンの緩かったセントウルSよりも、スプリンターズSの方が無理なく前付けできたように、テンの速い展開への適性は高い。昨年は最内枠スタートから直線で大きな不利があっただけに、昨年とほぼ同じメンバー構成で、自身は昨年実績のある休み明けというローテだけに、相対的に指数を上げる条件は揃っている。

1番：絞れた。
8番：素晴らしいデキ。
13番：柔らかくて良いデキ。
14番：悪くないが、去年の張りはない。
15番：絶好調。この枠で乗り方だけ。
16番：素晴らしい。内枠なら確勝。外枠だけ。

【上位拮抗】カレンチャンの前走は叩き台としては理想に近い。中間しっかり良化を見せておりG13連勝に期待。ロードカナロアはまだ若さを残すも着実に力をつけてきた。潜在能力高く逆転も十分可能。2頭を負かして候補に名乗りを上げたエピセアロームの勢いも怖い。夏に大活躍のパドトロワも好調キープ。久々も仕上がったフィフスペトルに、ドリームバレンチノやダッシャーゴーゴーも圏内だ。

【練り潰す】カレンチャンは、今春の高松宮記念を、自力を頼んでGI制覇。昨年のスプリンターズS・急坂の中山を、1分7秒3で制した、現役屈指のスプリンター。前哨戦のセントウルSは4着に敗れものの、スタート後の2-3ハロンにかけ10秒3-10秒9というHラップを、外から練り潰すようにして、残り1ハロン標識では一旦先頭。半年振りの実戦のぶん、ひと伸びを欠いたが、勝ち馬とは0秒1差。前哨戦とすれば実に収穫の多い内容だった。自己最高の504キロを計測したが、5歳秋の充実期を思えば極端な体重増には見えない。斤量も56キロから55キロと有利になっている。GI3勝にリーチ。ロードカナロアは、カレンチャンより、さらにひと踏ん張りしてセントウルSを2着。岩田騎手起用で新味を得た。まだ伸びしろもある。前走から1キロ増でも好勝負。3歳馬エピセアロームのしなやかさ、瑞々しさは、セントウルSでも一際光彩を放っていた。前走は決してフロックではない。陣営の思い描いていた通りに短距離路線に適合。既成勢力逆転・世代交代の可能性を秘めている。リトルブリッジは、香港GI・英国GI連勝で一躍アジアのトップホースに躍り出た。高速決着の芝が、どうしてもカギになるが、金曜からひと雨。もうひとつの台風が近づき、曇天が続けば、ある程度の湿り気を保つ。手垢のついた表現だが、外国馬の中ではもっとも早く来日し、GI制覇に意欲満々。馬場をにらみ、オッズ次第では単も少々。連穴はドリームバレンチノ。キーンランドCは、勝ちに逸り、7着に失速したが、短期放牧明けで多少馬体も緩んでいたか。函館SSではロードカナロアを撃破。人気薄だけに、末脚勝負に徹することもできる。ダッシャーゴーゴーも、一瞬の脚がハマれば一角崩し圏内。横山典も一発を頭に描いている。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎カレンチャンはスプリングソング(京阪杯)の半妹で、実力は兄をはるかに上回り、クロフネの最高傑作といえる存在。いまさら配合構成をくどくど説明しても始まらないの省略する。昨年暮れの香港スプリント(G1)では、さまざまな不利をはねのけて5着と健闘。アウェーであれだけやれるのだから、世界のトップクラスと比較しても見劣りしない存在であり、ホームで戦うのであれば外国からどんな強豪が来ようとも怖くない。前走のセントウルSは22kg増の馬体重で、精神的にもやや気負っていたため、オーバーペース気味の逃げ馬を追いかけて4着。前哨戦としては理想的な負け方だった。大きく絞れる今回は体調面に不安はなく、稽古の動きも絶好。馬体の迫力は昨年を上回っている。休み明けを使ってガス抜きができたので前走のような気負いもないはず。好位追走からアッサリと抜け出すだろう。

　スプリンターズSで穴をあけた馬は、4角3番手以内の逃げ・先行馬が多い。昨年は4角1番手のパドトロワが9人気2着、一昨年は4角1番手のウルトラファンタジーが10人気1着、3年前は4角1番手のローレルゲレイロが6人気1着となった。このように中山芝1200mのGIは前に行ける馬ほど有利、特に4角1番手は近5年で3勝をあげている。直結コースの激走馬から、逃げ・先行馬を中心に推奨する。

　◎パドトロワは、昨年のスプリンターズSの2着馬。そして前走は直結コース札幌芝1200mのキーンランドCを制し、直結＋同コースの激走馬となり、コース適性が非常に高い。昨年のスプリンターズSと前走のキーンランドCを逃げ、スプリンターズSに適した脚質で戦えるのも有利といえる。

　○カレンチャンは、昨年のスプリンターズSの勝ち馬。さらに直結コース中京芝1200mの高松宮記念を制した。中京競馬場が改装されたことで、1200mのGIはどちらも直線に急坂のあるコースとなり、直結する割合が高まった。このことから、両レースは同じ馬が激走しやすくなった。すでに両GIを勝っている○は、今回も勝ち負けになる。

　▲マジンプロスパーは、4走前に直結コース阪神芝1400mの阪急杯を勝ち、前々走で直結コース中京芝1200mのCBC賞を制した。GI初出走の高松宮記念は5着までだが、重賞実績が増えてGI2戦目の今回は好勝負になる。前走は人気を集めながら大敗したが、これで人気を落とすことから配当的に妙味あり。叩いての上積み・先行する展開利・コース適性の高さなど、巻き返す条件はそろった。