2011年京阪杯。単勝1.6倍とはいえ、1着ロードカナロアに◎を打って、買い目は3連単1着固定。相手に選んだ5頭は調教本数の多い、坂路もしくは併用調教馬でした。その結果、1着、3着、4着。的中にならなければ、意味はありませんが、4着ナイアードが12番人気だったことを思えば、やはり調教本数の多い調教タイプの適性はかなり高いレースだと考えてよいでしょう。

　標準多め坂路、乗込坂路と該当馬は数多いのですが、◎マコトナワラタナを選択した理由はふたつ。まずは近2走で京都芝1200mを使っていて、どちらも確実な末脚を使っている点。その2走よりも確実に外差しが決まりやすい馬場になってきており、雨が残っても対応できる渋馬場巧者という点も評価。

　もうひとつの理由は鞍上の佐藤哲三騎手。2週続けて追い切りに跨っていますが、折り合い面に心配のいらない息の合った走りを披露。この枠なら、無理に下げる必要もなく、ジョッキーの思うがままに走らせられるはずなので、直線はこれまで以上に末脚が爆発する可能性があります。

1.ハクサンムーン
今回：標準少め坂路
前回：急仕上げ坂路

2.グランプリエンゼル
今回：標準坂路
前回：標準坂路

3.スギノエンデバー
今回：標準坂路
前回：乗込坂路

4.サドンストーム
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

5.シュプリームギフト
今回：標準多め坂路
前回：乗込坂路

6.ジュエルオブナイル
今回：標準併用
前回：標準坂路

7.オリービン
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均坂路主体

8.アドマイヤセプター
今回：標準多め坂路
前回：馬ナリ平均坂路

9.パドトロワ
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

10.エーシンヴァーゴウ
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

11.ビウイッチアス
今回：標準トラック
前回：標準併用

12.テイエムオオタカ
今回：標準多め坂路
前回：標準併用

13.ケイアイアストン
今回：標準トラック
前回：標準トラック

14.エーシンホワイティ
今回：標準多め坂路主体
前回：標準多め坂路

15.スプリングサンダー
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

16.ウインドジャズ
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

17.マコトナワラタナ
今回：乗込坂路
前回：標準多め坂路

18.ハナズゴール
今回：標準坂路
前回：標準坂路

　最終週の馬場で、逃げ馬ハクサンムーンが最内枠を引いただけに、内回りの京都1200mでも差しが嵌ると決め撃ちしたい。

　本命はオリービン。今回が初の1200mになるが、指数的には淀みない流れが合うタイプだけに、距離短縮ローテは歓迎材料。距離短縮ローテはデビューから3回あるが、｢72｣→｢90｣、｢85｣→｢103｣、｢103｣→｢105｣と、全て指数を上げている。唯一跳ね上げ幅が小さいのが前走なのだが、前走のスワンSはテンの3Fが35.2秒という過去10年で最も緩いペースで、自身の適性とは逆の流れでも指数を上げたのはむしろ評価できる。

　近走より番手が下がっても、持久力が求められる展開・馬場になるのであれば、距離短縮の今回こそが絶好の狙い目だろう。

12番：馬体目立つ。
14番：展開向きそう。
18番：馬体回復。展開も向きそう。

【距離短縮でルメール】札幌シリーズの三走前のくらいから、懸案のイレ込みやテンションの高さがみられなくなったアドマイヤセプター。馬体重の安定も、現状での好調を物語っているが、スワンSは、あわやの3着。1200m通過・1分8秒9という、この流れでも我慢が利かず、あと一歩のところで大魚を逃したが、6Fに距離短縮で、さらなる新味も感じさせた。引っかかりグセのある先行馬に乗らせると天下一品のルメール。前走で先着を許したテイエムオオタカを、今度は逆転だ。前崩れの展開に恵まれたとはいえ、サドンストームの前走の末脚圧巻。この血統は、使い込んでもヘタれず、好調期間が長いんだよなぁ。2000mから一気の1200m転向のぶん、惑星にとどめたが、ハナズゴールは、個人的には1400mベースの差し馬に思う。オリービンも、距離短縮の方向は、たぶん正解。パドトロワは、冬場で58キロ。今回は連下まで。

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【波乱含み】パドトロワは昨年のスプリンターズS2着馬で、今年のサマースプリント王者。GIの前走はペースが厳しかったが、GIIIなら地力上位だ。サドンストームは末脚に磨きがかかってきた。同舞台なら重賞でも好戦可能。オリービンは前向きな気性で、初の6ハロンでも流れに乗れるはず。先行力のあるテイエムオオタカは、リズムよく運べればしぶとい脚を使える。エーシンヴァーゴウ、エーシンホワイティ、マコトナワラタナを押さえる。

　◎アドマイヤセプターは「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という組み合わせで、ジャパンCに出走するルーラーシップの4分の3同血にあたる。母アドマイヤグルーヴ、2代母エアグルーヴ、3代母ダイナカールという日本を代表する名牝系で、この馬も重賞を勝つだけの素質を秘めている。折り合いに難があるので距離が短縮されてペースが上がるのはむしろ好材料。タフなレースになればなるほど底力を秘めるこの馬にとって有利になる。少々力の要る馬場になっても問題ない。好位で折り合うことができれば突き抜けるだろう。