過去12回から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。
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アウトクラトール…7歳以上の高齢馬は[0-0-0-43]。同時期のハンデGIII
函館記念、過去10年で7歳以上馬が4頭優勝・2着3頭と健闘しているのと比較すると、別定のスピード戦では高齢馬は厳しい。8歳アウトは、芝GIII戦は6戦すべて掲示板外。
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アフォード…前3走ともGIII以下の1400m以下短距離戦で着外(4着以下)の斤量54キロ以上馬は、前5走内に芝重賞戦で3着内の好走がある馬を除き[0-0-0-34]。
また、1000mを4回以上走って1勝以下の斤量56キロ馬は[0-0-0-12]。
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アンシェルブルー…前走GIII以下の1200m以下芝で1秒以上惨敗は[0-0-0-27]。
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インプレスウィナー…前走GIII以下の芝良・稍重で0秒8以上敗退の斤量56キロ以上馬は[0-0-1-24]。
インプレスは、前走OP戦0秒8差6着。
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カラフルデイズ…芝を10回以上走って2勝以下の古馬は、前走OP・重賞戦連対の好走馬を除き[0-0-0-17]。
カラフルの芝は[1-2-1-6]。
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コンフォーコ…6カ月以上の長期休養馬は[0-0-0-14]。H22年16か月休
サープラスシンガー16着・H23年24カ月休
スピニングノアール15着・H24年14カ月休
ワンダーポデリオ17着と大苦戦。
コンフォーコは、15カ月休養明け。
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スプラッシュエンド…前2走とも1400m以下芝で10着以下大敗は[0-0-0-19]。
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デュアルスウォード…前走ダート戦使用馬は、1400m以下5勝以上の短距離実績馬を除き[0-0-0-11]。
デュアルは、1400m以下4勝。
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ビラゴーティアラ…前3走内に芝1200m戦、斤量53キロ以下の軽量で10着以下大敗がある馬は[0-0-0-27]。
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プリンセスメモリー…母数の多さで芝1200m持ち時計に注目すると、1分08秒5を切っていない馬は、前走重賞連対の好調馬を除き[0-0-2-24]。
プリンセスは、芝1200mを7回走って前走の1分08秒5が最高時計。
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ヤマニンパピオネ…前2走とも条件戦で0秒2(約1馬身)以上敗退の斤量54キロ以上馬は[0-0-0-13]。
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リトルゲルダ…前走1000万戦使用の斤量54キロ以上馬は[0-0-3-12]。リトルの新潟直千は[2-1-1-0]と相性抜群だが、H15年
ヨイチキナコ(直千[2-1-1-1])が「相手が強かった」で3人気6着・H24年
アフォード(直千[1-1-1-0])が「前回とは相手が違い」2人気9着敗退。相性だけでは…。
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レオパステル…新潟芝1000mを2回以上走って持ち時計が55秒0を切っていない馬は[0-0-2-18]。レオは、新潟芝1000mを3回走って55秒3が最高時計。
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ローブドヴルール…1000m戦を2回以上走って連対なしは[0-0-0-19]。
□短距離1200m実績に注目
新潟直線芝1000mで連対2回以上馬は[1-1-3-17]、勝ったのは、H22年
ケイティラブ(芝3勝すべて新潟直千)だけで、一般に思われているほど適性が優先しているわけではない。
むしろ、H13年、新潟直線芝1000m持ち時計1番の
エイシンコジーンが芝1200m持ち時計1番の
メジロダーリング(1着)に敗退、またH14年、やはり芝1200m持ち時計1位の
カルストンライトオが勝っているように、1200m戦に注目したい。
斤量56キロ以下の6歳以下馬で、
(1)1200m戦4勝以上
(2)前5走内に1400m以下の芝の重賞戦連対・OP戦1着・準OP戦1馬身以上1着あり
この2項目とも満たしていた馬は[5-4-3-11]。
このうち、
(a)休養…3カ月以上の休養馬は×
(b)増加…斤量が前走比2キロ以上増加は×
(c)敗退…前走芝良・稍重のGI・II戦10着以下大敗、GIII以下戦6着以下敗退は×
(d)相性…新潟芝を3回以上走って連対0は×
(e)消化…年内6戦以上消化は×
以上のマイナス5項目をクリアしていた馬は[5-4-0-0]。
今回この勝利の方程式に合致するのは◎
ハクサンムーン。