･8枠に入った馬をのぞく、前走1700m以下戦出走馬
※東京過去10年[0-1-3-33]
●2012年該当馬→ラシンティランテ（11着）
○2013年該当馬→スイートサルサ、イリュミナンス、タガノミューチャン、グッドレインボー、アニマトゥール

･前走で、1700m以下戦に3番人気以下で出走していた馬
※東京過去10年[0-1-4-21]
●2012年該当馬→ラシンティランテ（11着）、チェリーメドゥーサ（18着）
○2013年該当馬→スイートサルサ、タガノミューチャン、グッドレインボー

･前走、単勝オッズ2.0倍以上で新馬＆未勝利に出走していた馬
※東京過去10年[0-1-1-23]
●2012年該当馬→アンアヴェンジド（9着）、フラゴリーネ（10着）、アラドヴァル（12着）、レッドマーキュリー（16着）
○2013年該当馬→ブリュネット、デニムアンドルビー、アニマトゥール

･前走フラワーC組をのぞく、前走馬体重460キロ以上の関東馬
※東京過去10年[0-0-2-27]
●2012年該当馬→ターフデライト（4着）、ゴールデンナンバー（7着）、ウイングドウィール（8着）、アンアヴェンジド（9着）、サンキューアスク（13着）
○2013年該当馬→スイートサルサ、セキショウ

･前走オープン戦出走馬をのぞく、連闘から中2週で出走する馬
※東京過去10年[0-3-2-42]
●2012年該当馬→ターフデライト（4着）、フラゴリーネ（10着）、サンキューアスク（13着）
○2013年該当馬→アルマシャウラ、デニムアンドルビー、ブリリアントアスク

･継続騎乗となる前走10番人気以下馬
※東京過去10年[0-0-0-10]
●2012年該当馬→コスモアンドロメダ（17着）
○2013年該当馬→エクスパーシヴ

2012年残った馬→ミッドサマーフェア、アイスフォーリス、ダイワデッセー、セコンドピアット、ラスヴェンチュラス、チャーチクワイア、ヘレナモルフォ

【2012年結果】
1着：ミッドサマーフェア（○）
2着：アイスフォーリス（○）
3着：ダイワデッセー（○）

2013年残った馬→オースミミズホ、インカンデセンス、ナンヨーユナ、ラキシス、エバーブロッサム、ロジプリンセス

2013年上半期[星取り表]：●◎●○○●◎●●◎●●●●△

須田：波乱を期待して手広く行った皐月賞が、1番人気、2番人気、3番人気での超順当決着。もう「アチャー」としか言えないというか……最低最悪の結果ですな。

井崎：トリガミだけはあれほど苦労して避けてきたというのになあ。これまでの努力はいったい何だったんだと言いたくなるけど、自業自得だから愚痴も言えない（笑）。

須田：それにしても、ロゴタイプの強さには驚かされましたよ。アレで単勝370円、馬単1750円というのは、絞って取れたならメチャクチャ美味しい配当だったでしょうね。

井崎：……ソレ、嫌味だよね？

須田：たぶん気のせいですって（笑）。とはいえ、4連敗の後のトリガミとなると、いよいよヤバいですよ。ここは本気で的中を目指していただかないと！

井崎：ケツに火がつくどころか、焦げ始めてるって自覚はあるから大丈夫。ただ、今週のお題レースがフローラSというのがなあ……。

須田：ええ、昨年は18番人気馬が3着に突っ込み、一昨年は15番人気が2着に激走したことでおなじみ、フローラSですよ。今年も、一筋縄では当てられないでしょうな。

井崎：そう、当てに行けば行くほど当たらなくなるのが、このレースだよ。ある意味、ここ最近の負債を取り戻すにはうってつけなんだよなあ。

須田：あくまで「当たれば」の話ですが！　しかしまあ、開き直ってバッサバッサと切り捨てる方向に行ったんでしょうけど……それにしても攻めましたね。

井崎：人気になりそうな馬で残ったのって、エバーブロッサムくらいだもんな。でも、このレースで「前走1700m以下戦出走馬」が弱いのは事実だろ？

須田：それは確かにそうなんですよ。前走マイル戦出走馬って複勝率は高いんですけど、勝ち馬は過去10年で1頭も出ていませんからね。

井崎：だったら、人気になりそうなクイーンC組のスイートサルサ、イリュミナンスの両方が飛ぶパターンだって十分にありうるよ。ま、3着には来ちゃうかもだけどさ。

須田：そう、複勝率は高いですからね（笑）。あとは、馬体重による関東馬の絞り込みネタが気になったんですけど、コレ本当に消して大丈夫なんですか？

井崎：さすがに大丈夫とは言い切れないけど、フローラSが小柄な馬が強いレースなのは事実だよ。当日の馬体重が460キロ以上だった馬の勝率って、かなり低いはずだしさ。

須田：なるほど、一応は根拠があるみたいですね。そんなこんなで、残ったのがこの6頭。当たればかなりデカそうですが、やり過ぎ感があるのは否めないですなあ。

井崎：いや、今週はこれくらい振り回していいはず。このところ堅い結果が続いてるから、このあたりでバーンと荒れてくれるに決まってるよ！

須田：……なるほど、メインの負けを最終で取り返そうとしてドツボにはまるパターンですか。こりゃ、いつもにも増して期待薄っぽいですねえ。

日曜日の東京メインは、オークストライアルのフローラSです。
今年は単勝オッズ5倍から6倍台の馬が5頭と、人気が割れる難解なレースになっています。

ここで、東京芝2000メートルの過去5年のレースを調べてみると、勝利数1位の種牡馬はディープインパクトで、勝率も30％弱という抜きんでた成績を示しています。
今年の牝馬クラシック1冠目、桜花賞でも18頭中2頭の同馬産駒がワンツーで、その強さをまざまざと見せつける結果となりました。
そこで、このレースでも素直にディープ産駒で固める戦法をとりたいと思います。

本レースには4頭のディープ産駒が出走しますが、印は次のように打ちました。
◎　10番　エバーブロッサム
○　15番　ロジプリンセス
▲　12番　デニムアンドルビー
△　9番　ラキシス

本命のエバーブロッサムは、フラワーC2着という実績を素直に評価。前走では惜しくも差し届きませんでしたが、直線の長い東京コースに変わった今回は、思う存分末脚を発揮してくれることでしょう。
対抗のロジプリンセスも、東京で新馬を勝ち、2戦目の中山で追い込み届かず3着に終わった馬。東京に戻るのはプラスのはずで、好勝負を期待します。
デニムアンドルビーは未勝利勝ちの割には売れすぎの感があり、▲まで。
ラキシスは4頭中ぽつんと1頭だけ人気薄ですが、鞍上が江田騎手だけに不気味でもあります。あるいは高配当を演出してくれるかもしれません。

最後に1頭、重賞で安定した競馬を続けているデュランダル産駒の2番スイートサルサを△の2頭目におさえておきます。

東大ホースメンクラブ　sonic

◎イリュミナンスはフラガラッハの妹で、母はジャングルポケットと同じトニービン×ヌレイエフでハイペリオン4･6･6×5･6･6。持続力や粘り強さは男勝りで、“底力のあるテイエムオーロラ”、“逞しいアプリコットフィズ”というイメージの中距離馬だ。

　本当に強くなるのはもっと先かもしれないし、トライアルより本番で狙いたいタイプでもあるが、少なくともスイートサルサとの比較でいうと、距離延びてプラスがあるのはこちらのほうだし、馬場が渋ってもOKだから軸として信用に値する。

○アニマトゥールはダノンプログラマーの姪で、アドマイヤベガでおなじみのアンティックヴァリュー牝系。ホワイトマズル×ウォーエンブレムだからスタミナとパワーの血統で、距離は延びたほうがいいし前で受けたほうがいい。

　開幕週の高速馬場だと鋭さ負けの心配はあったが、土曜夜からまとまって降る予報だから、時計や上がりがかかる想定ならばぜひ買いたい馬だ。

過去30年間から、■消える馬をチェックしてみよう。

■アニマトゥール…3月以降デビューの1勝馬は[0-0-0-23]とキャリア不足露呈。

■アルマシャウラ…1800m以上戦で1着がなく、前走G?桜花賞以外のレース、10人気以下の低評価で0秒5以上敗退は[0-0-0-21]、激走の期待薄。

■イリュミナンス…3カ月以上の休養馬を除き、前走桜花賞以外のレースで体重が10キロ以上減だった馬は[0-0-0-25]、H14年サクラヴィクトリア（前走クイーンC12キロ減5着）が4人気5着だった。クラシック戦線の谷間で急仕上げ体重減があった馬は、馬体の立て直しに苦労。

■インカンデセンス…キャリア3戦馬で着外（4着以下）がある馬は、3カ月以上休養馬や前走OP・重賞戦3着内の好走ある馬を除き[0-0-2-34]

■エクスパーシヴ…着外が6回以上もある馬で、1800m以上戦未勝利は[0-0-0-23]

■オースミミズホ…前2走とも1800m以上戦で掲示板外（6着以下）は[0-0-1-11]

■グッドレインボー…キャリア5戦以上の1勝馬（マル地馬は中央成績のみ）のうち、1800-2200mの中距離未経験は[0-0-0-20]

■スイートサルサ…前2走内に1800m以上の中距離戦で1着がない2カ月以上休養の1勝馬は[0-0-2-13]、H2年タカラスマイル（前走クイーンC2着）が3人気4着、H17年パーフェクトマッチ（前走クイーンC4着）が4人気5着など人気馬敗退。

■セキショウ…キャリア8戦以上2勝以下で連対率が5割未満だった馬のうち、年明け3戦以上使い、前2走内に条件以下戦で敗退がある馬は、前走1800m以上の芝OP・重賞戦0秒2差内の好走がある馬を除き[0-0-0-29]、変わり身見込めず。

■タガノミューチャン…芝連対2回以下かつ1600m以上0勝馬は、前2走内に芝のOP戦0秒2差内・重賞戦0秒4差内の好走があった馬を除き[0-0-1-95]

■ナンヨーユナ…キャリア4戦以下馬のうち、桜花賞以外で10着以下（降着除く）があった馬は[0-0-1-23]

■ブリュネット…前3走内に未勝利戦6着以下（落馬除く）がある馬は[0-0-0-14]、うち10頭が10着以下だった。

■ラキシス…キャリア3戦以下で年明けに芝で0秒6以上敗退がある馬は、前走芝2馬身以上の快勝馬を除き[0-0-2-33]

■ロジプリンセス…キャリア2戦馬で、前走新馬・未勝利戦2馬身以上快勝なし、または前走条件戦0秒2以上敗退は[0-0-2-15]

　桜花賞からの間隔が中一週になったH12年以降、桜花賞路線組の出走が減少し、格下馬または中距離路線馬の台頭がより一層目立つようになり、10人気以下の超伏兵馬が7頭も馬券にからんでいる。

　過去30年、本番オークスで、前走このフローラS1-3着馬だった馬は[4-5-8-64]、連対率・111、フローラS2・3着馬に限ると[1-3-5-44]、連対率・075と1割を切っており、フローラSのレベルに「？」が付き、伏兵の台頭が目立つのも頷ける。

　今回は穴でブリリアントアスクに白羽の矢を立てる。中一週使いで攻めは軽いが、キャリア豊富で、丹念に競馬を教え込ませてきた成果が前走からもうかがえる。末脚警戒！

【混戦】エバーブロッサムは前走のフラワーCで接戦の2着。末脚良好で東京適性が感じられ重賞初Vを期待。セキショウは距離適性に強み。使われつつ力もつけている。スイートサルサは安定感ありコース相性も上々。底を見せていないデニムアンドルビーも首位が狙える存在。イリュミナンスも底力あり侮れず、ロジプリンセスやテンシンランマンなども差はない。

【正面突破】テンシンランマンが、オークスへ向け躍動。二走前の東京戦のパドックで、その名の通り、生命力溢れる立ち居振る舞いに目を奪われ、コレはと感じるところの大きかった馬だが、もてる能力も数字として証明。タフな府中の1800m・前半5ハロン通過が1分0秒7のミドルラップを、3番手のポケットで追走。上がり33秒7で、後の弥生賞馬カミノタサハラに半馬身差に食い下がった内容は出色。1分48秒0という走破タイムも、牝馬限定なら堂々重賞レベル(あと1Fを12秒0で走れば、2000mは過去のフローラSでもトップレベルの2分0秒ソコソコ)。生来の闊達さを維持しながら、理想的なローテーションでトライアルへと駒を進めることができた。エバーブロッサムも、二走前の中山2000m戦を2分2秒0で走破。GIIIの京成杯・2分2秒3と横並びにすれば、質の高さは一目瞭然。2着に敗れたものの、フラワーCは上がり34秒3で猛追。ディープ産駒にしては、トモに厚みがあり、距離延長や東京コースにも耐えられる造り。追い比べになれば逆転も十分。切れ味なら、クイーンC・上がり33秒0のスイートサルサも負けていない。本質はマイラーとみたが、3歳春の今時なら能力だけで2000mにも対応できる。あとは仕掛けどころと反応待ちか。デニムアンドルビーの前走時計2分1秒1、上がり34秒3に新星台頭の予感。アクションもクラシックレベルに雄大。クイーンC3着馬イリュミナンス、東京1800mの新馬を楽勝したロジプリンセスも、馬体が戻れば好勝負。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎エバーブロッサムは「ディープインパクト×デインヒル」という組み合わせで、エイジアンウインズ（ヴィクトリアマイル）の半妹にあたる。母はリボー4×5で、母の父はデインヒル。全体的に力強い血で構成されているので、土曜日から日曜日にかけての雨で馬場が渋ったとしても苦にすることはないだろう。末が切れるタイプで、東京芝は姉がG1を勝った舞台。コース替わりは吉と出そうだ。前走は1コーナーで左右から挟まれて位置取りが悪くなってしまったが、本来は好位で競馬をするタイプ。スローペースが想定される今回は中団よりも前に付けるはず。この位置から弾ければ少なくとも馬券圏内を外すことはないと思われる。