今年で迎えて49回。新設重賞の多い2歳戦としては長い伝統を誇るレースです。施行時期や条件もほぼ不動。数少ない2歳のG2戦として、朝日杯への重要な前哨戦になっています。
2歳秋に行われる短距離重賞はこれだけなので、夏の短距離路線の活躍馬が集結することが多いのですが、東京芝1400mはスピードだけでは押し切れない条件で、夏の実績馬は苦戦する傾向が出ています。必然的に人気馬は当てにならず、最近4年間は1番人気が馬券圏内から消えています。キャリアの浅い2歳馬の争いでもあり、人気馬は過信しないほうが賢明です。
モーリスは新馬戦を勝ったばかりですが、スピードの絶対値を感じさせる内容で2着に3馬身差、レコードタイムでの圧勝でした。初戦で差すレースをこなしたようにセンスの高い馬で、東京へのコース替わりは全く問題ありません。初めての輸送さえクリアーすれば、一気の重賞制覇のチャンスは充分です。
ラブリープラネットは小倉2歳Sの3着馬ですが、勝った
ホウライアキコは続くデイリー杯も制していますし、2着の
ベルカントとはクビ差の競馬。ここに入れば実績的には上位の存在です。トレーニングセール出身で完成度の高さもセールスポイント。器用な馬なので距離延長も問題ないでしょう。
ライアンセンスはいちょうSは出遅れて競馬に参加できずに終わりましたが、現状は短い距離のほうが力を発揮できるようです。未勝利戦を勝った石橋騎手に戻るのはプラス材料で、巻き返しの余地は充分。
レガリアは前走の未勝利戦で後方一気、圧巻の切れ味を披露しました。直線の長い東京コースでさらに上昇の余地も。
スザクはデビューからの2戦で強い相手に当たったため未勝利勝ちが遅れましたが、素質の高さを考えれば重賞でも軽くは扱えません。マイネディアベルは
くるみ賞の勝ち馬。展開に恵まれた印象は拭えませんが、キャリア豊富で相手なりに走れる馬で、条件もここがベストでしょう。
アポロスターズは
カンナSの勝ち馬なので実績的にはトップになりますが、
カンナSはかなりメンバーが弱かったので、オープン勝ちと言っても威張れません。ここが試金石になるでしょう。
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。