11R

スプリンターズS

15:40発走 / 芝1200m (右 外 C) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 中山 9日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:9500,3800,2400,1400,950万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・G1勝ち馬をのぞく、前走10着以下の日本馬
※中山過去10年[0-0-1-26]
●2012年該当馬→サンカルロ(6着)、マジンプロスパー(12着)、サンダルフォン(13着)
○2013年該当馬→パドトロワ

・前走1着馬をのぞく、前走6番人気以下の日本馬
※中山過去10年[0-0-1-41]
●2012年該当馬→サンカルロ(6着)、ブルーミンバー(9着)、フィフスペトル(11着)、サンダルフォン(13着)、スプリングサンダー(14着)
○2013年該当馬→サンカルロマヤノリュウジンサドンストームマイネルエテルネル

・前走1着馬をのぞく、6歳以上の日本馬
※中山過去10年[0-2-1-54]
●2012年該当馬→サンカルロ(6着)、ブルーミンバー(9着)、フィフスペトル(11着)、サンダルフォン(13着)
○2013年該当馬→サンカルロマヤノリュウジンドリームバレンチノパドトロワアウトクラトールシルクフォーチュン

・G1勝ち馬をのぞく、前走セントウルSで4着以下だった日本馬
※中山過去10年[0-0-2-23]
●2012年該当馬→サンカルロ(6着)、エーシンヴァーゴウ(7着)、マジンプロスパー(12着)
○2013年該当馬→マヤノリュウジンサドンストームマイネルエテルネル

・前走G1出走馬をのぞく、中8週よりも長いローテで出走する馬
※中山過去10年[0-0-0-17]
●2012年該当馬→ブルーミンバー(9着)
○2013年該当馬→マジンプロスパーシルクフォーチュン

・3歳馬をのぞく、騎手が乗り替わりとなる馬
※中山過去10年[0-0-3-43]
●2012年該当馬→ドリームバレンチノ(3着)、エーシンヴァーゴウ(7着)、ブルーミンバー(9着)、フィフスペトル(11着)、マジンプロスパー(12着)
○2013年該当馬→アドマイヤセプターマヤノリュウジンサドンストームスギノエンデバーシルクフォーチュン

2012年残った馬→ロードカナロアカレンチャンエピセアローム、ラッキーナイン、パドトロワ、リトルブリッジ、キャプテンオブヴィアス、ダッシャーゴーゴー

【2012年結果】
1着:ロードカナロア(○)
2着:カレンチャン(○)
3着:ドリームバレンチノ(×)

2013年残った馬→グランプリボスフォーエバーマークハクサンムーンロードカナロアサクラゴスペル

2013年下半期[星取り表]:◎○○●●●●●◎●△●●

井崎:オールカマーヴェルデグリーン……真っ先に消しちゃってたよなあ。

須田:それ以外の上位馬はキッチリ残せてたんですけど、肝心の勝ち馬がヌケではどうしようもありませんなあ。というわけで、星取り表にまたしても黒星が追加されました。

井崎:うん、かなり黒く染まってきたな(笑)。このあたりでバーン!と大きな花火でも打ち上げたいところだけど、今週はスプリンターズSか……かなり堅そうだよね?

須田:もしロードカナロアが飛びでもすれば大波乱でしょうが、それに賭けるのはさすがに分が悪いでしょうなあ。井崎センセイも、まさか「消し」にはしないでしょうし。

井崎:一応は頑張ってみたんだけど「消せない」が結論になっちゃうよな(笑)。香港からの遠征馬でもいれば、少しは逆らってみたい気分になるんだけどさ。

須田:その香港馬さえ、アウェイの香港スプリントで一蹴しちゃったほどですからねえ。叩き台の前走こそ2着に敗れましたが、ここは巻き返し必至でしょうなあ。

井崎:となると当然、ひねるなら相手って話になるんだけど……こっちも穴馬がぜんっぜん残ってくれないんだから参った(笑)。このままだと、トリガミ濃厚だもんね。

須田:いやでも、ドリームバレンチノマジンプロスパーが「消し」で、フォーエバーマークサクラゴスペルは人気薄でしょうから、買い方次第では白星も狙えそうですよ。

井崎:お、その人気2頭の「消し」について小言のひとつも出てくるかと思ったんだけど、意外にアッサリ通っていったね(笑)。

須田:いや、ロードカナロアが「買い」である以上、他の人気馬をすべて押さえるってワケにはいきませんからね。そんなもん、絶対にトリガミになりますって(笑)。

井崎:ちなみに須田クン、グランプリボスについてはどう思う?

須田:マイル戦でもかかる気性なので距離短縮がいい方向に出る可能性もありそうですが、ぶっちゃけ「わからない」が正直なところですよ。買うも消すも、オッズ次第かなと。

井崎:実績から考えると、ここはメチャクチャ美味しいオッズで買えそうだもんなあ。じゃあ、ここは素直に残して、ロードカナロア軸で勝負ってことで。

須田:あとは相手が来てくれるかどうか、ですな。ここはキッチリ決めて、ぜひ白星ゲットと行っていただきたいところです。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

10

1点 100円

馬単1着流し
1着

10

相手

6

7

13

15

4通り 各1000円

馬単1着流し
1着

7

相手

6

10

2通り 各1000円

3連複軸2頭流し
軸1

7

軸2

10

相手

6

13

15

3通り 各300円

3連単1着2着流し
1着

10

2着

7

相手

6

13

15

3通り 各1000円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はロードカナロア。前走は負けていしまいましたが、58kgを背負っての首差で3着以下とは大きく差をつけており、相当高い実力を持っていることはもはや言うまでもありません。。ここでは当然の本命でしょう。

 対抗はハクサンムーン高松宮記念で3着に入ってから調子がぐいっとあがっています。前走は強い馬を倒しており、今回も上位争いは必須。ただGIでの実績の少なさから対抗評価にとどめます。

 3番手評価はドリームバレンチノ。ここ最近、急激に力をつけてきました。2走前もタイムをみればそれほど負けていません。ただ、上位評価の2頭と比べると少し能力差があるでしょう。

 4番手評価はサクラゴスペル。前走はOP特別で負けてしまいました。しかし、2、3走前はGIで掲示板に入っており、厳しいレースほど実力を発揮してくれるでしょう。

 5番手評価はマジンプロスパー。前走は重賞で勝っており、侮るのは危険でしょう。

東大ホースメンクラブ おにぎり

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単

10

1

6

1点 2000円

3連単1着2着流し
1着

10

2着

6

相手

1

3

9

3通り 各2000円

3連単1着3着流し
1着

10

3着

6

相手

3

9

2通り 各1000円

望田潤の見解

 土曜の競馬を見ていると、中山芝は東京向きのナスキロ柔い体質の差し馬が外からよく差し届いていて、これは開幕週のオータムHの馬場に酷似していて、マーブルカテドラルダノンジェラートエクセラントカーヴダノンシャークのように差してくる馬場だった。

 例年ほど高速ではなく例年よりも外差しがきく馬場だとすると、ハクサンとフォーエバーがやり合えば、東京1400mに向くような外差しが間に合うかもしれない…という頭でヒモを拾ってみたい。

 ロードカナロアは母がセクレタリアト=シリアンシー3×4、エイトサーティ≒ウォーレリック6×6・6で、自身はニジンスキー≒ストームバード6×4だから、母父ストームキャットの血脈構成を全てクロスしている。

 その配合どおりにストームキャットが強い短距離体型で、無駄のない脚捌きで抜群に俊敏でベストは1400mとみているが、1200mに対応できるパワーも1600mに対応できるしなやかさも兼備しているのは凄いとしか言いようがない。

 高松宮は◎ドリームバレンチノで突っ張ってみたがもうそんな気力すら湧かない、それぐらい素晴らしい名馬だと認めたい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド流し

10

相手

9

15

2通り 各2000円

3連単フォーメーション
1着

10

2着

7

9

15

相手

3

6

7

9

11

15

15通り 各300円
3連単フォーメーション
1着

10

2着

7

9

15

相手

12

3通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

9

15

2着

10

相手

3

6

7

9

11

12

15

12通り 各100円

井内利彰の見解

 過去9年のスプリンターズSで外国馬が優勝したのは3回。除く6回が日本馬ということになりますが、そのうち、5回は「栗東坂路」で最終追い切りを行っている馬でした。特に近2年は馬券圏内すべてが、栗東坂路での追い切り。もちろん出走頭数が最も多い追い切り場所ではありますが、これだけ馬券に絡んでいる以上、基本は栗東坂路追い切りを重視するべきレースです。

 栗東坂路追い切りにも好走の基準となるファクターがあります。それが追い切りの「強さ」。おおまかに、3種類に分けることができますが、そのデータがこちら。

馬なり[3-2-1-5]
単193%-複121%
強め [0-1-2-7]
単0%-複134%
一杯 [2-3-2-31] 単42%-複170%

 複勝回収率がすべて100%を超えているように、最終追い切りが栗東坂路の馬を買うだけでも十分に馬券的妙味があります。ただ、その中でも順位付けをするのであれば「馬なり」を評価すべき。単勝回収率は200%近い数字を残しています。激流にもなりえるスプリントG1、一杯に追われて負荷をかけている方が好走すると思いがちですが、馬なり十分なスピードの裏付けが必要なレースなのでしょう。

 最終追い切りが馬なりだった馬は4頭いますが、△スギノエンデバーのように、4F時計が遅いケースは凡走の方が目立ちます。逆に4F時計が52.9秒以下だった馬は、

 [3-1-1-0] 単424%-複242%

 複勝率100%。最終追い切りを馬なりで行い、4F52.9秒以下のスピードを見せる。これがスプリンターズSで好走するための追い切りです。これに該当した◎ロードカナロア。昨年もこれに該当して、きっちり1着でした。安田隆行厩舎の勝負調教に該当しているのも、昨年と同じ。とにかく、調教データから評価を下げる要因はありません。また、27日の坂路馬場でのキャンターを確認して、前走時よりも上昇していることも感じました。

 問題はここから。○サドンストームは上記の追い切りパターンに該当していますが、それともうひとつ。「1週前追い切りを栗東坂路で行い、4F52.0秒以下」という調教条件に該当しています。この成績が[3-1-1-7]で単複回収率が100%を超えています。▲マジンプロスパーもこれに該当していますが、印評価の差はローテーション。久しぶりになると、この数字は落ちるため、サドンストームを上位にしています。ちなみに、△アウトクラトールもこの調教条件に該当していますが、最終追い切りがCWだったので、高い評価はしていません。

 ☆ハクサンムーン。正直、この扱いが馬券のデキを決めると思います。中途半端な印にしてしまったとは思いますが、今の状態、そして西園正都厩舎の勝負調教に該当。また、スプリンターズSは坂路終い最速ラップは好走するので、その点も評価できます。ただ、気になるのは展開。絶対にハナを譲ることはないと思うので、これはプラスではないはず。そういった意味でこの評価となりました。

 △はすべて、3連単の3着ですが、面白いのは△アドマイヤセプター。最終追い切りで終い最速ラップを踏むことができましたし、オーシャンS時(11着)とは違います。△ドリームバレンチノは昨年と変わらず、しっかり追い切れています。また、僅かながら、自己ベストを更新する4F時計も評価してよいと思います。

1.グランプリボス
今回:標準少め坂路主体
前回:標準坂路主体

2.フォーエバーマーク
今回:標準トラック
前回:標準トラック

3.アドマイヤセプター
今回:標準多め坂路
前回:標準トラック

4.サンカルロ
今回:標準多め坂路
前回:軽目トラック

5.マヤノリュウジン
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路

6.ドリームバレンチノ
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路

7.ハクサンムーン
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路

8.パドトロワ
今回:標準多め坂路
前回:標準トラック

9.サドンストーム
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

10.ロードカナロア
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

11.スギノエンデバー
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路

12.アウトクラトール
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均坂路

13.サクラゴスペル
今回:標準併用
前回:標準併用

14.マイネルエテルネル
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

15.マジンプロスパー
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

16.シルクフォーチュン
今回:標準少めトラック
前回:一杯平均トラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

10

-

13

1点 4000円

馬連

1

-

10

1点 2000円

馬連

4

-

10

1点 500円

馬連

13

-

16

1点 200円

馬連流し

10

相手

3

16

2通り 各1000円

馬連流し

13

相手

1

3

4

3通り 各100円

ワイド

10

-

16

1点 1000円

山崎エリカの見解

 今年のスプリンターズSロードカナロアに注目が集まりました。ロードカナロアが今年もスプリンターズSを勝てば、サクラバクシンオー以来、史上2頭目の二連覇達成となりますが、香港でもG1タイトルを手にしている同馬はサクラバクシンオーをすでに超えているとも言えます。しかし、二連覇達成ならば、反論を許さない近代日本の最強スプリンターとして歴史に名を連ねることになります。

 ◎には全く死角がないわけではありませんが、ロードカナロアを推します。同馬は昨年のスプリンターズSの勝ち馬であり、世界最強スプリンター決定戦とも言える香港スプリントの勝ち馬。そして今年の高松宮記念安田記念の勝ち馬でもあります。前哨戦のセントウルSは2着に敗れましたが、斤量58kgを考慮すると負けて強だったと言えます。

 今回は勝ちを意識できるだけの十分な実力を持っている、逃げにこだわる逃げ馬ハクサンムーンフォーエバーマークが逃げ争い。直後にマジンプロスパーがつけるとなると、自在に立ち回れるロードカナロアは展開面で有利になります。昨年のスプリンターズSは力で捩じ伏せたというよりは、高速馬場のハイペースに乗じての勝利でしたが、今年も再び展開に恵まれる可能性が高いです。

 ロードカナロアに死角があるとするならば、展開よりも前哨戦のセントウルSでかなり高いPP指数で走ってしまったことです。着順こそ2着と敗れていますが、今年の安田記念を上回るPP指数の走りでした。もともと強い馬にとっては前哨戦でなるべく能力を出し切らないほうが本番では良い結果に繋がりやすいものですが、そこは不安材料です。

 しかし、ロードカナロアは今までの戦績の中で状態面が万全ではなかったレースはいくつもあったはずです。それらをクリアしてきた底力から考えて、今回も少々の不安点はクリアしてしまう可能性が高いと見ます。

 ○は今年の高松宮記念4着馬サクラゴスペル高松宮記念ロードカナロアを負かしに行く強気の競馬をしながら最後に止まってしまったもので、レース内容は2着のドリームバレンチノよりも明らかに上でした。そもそも当時のサクラゴスペルは賞金面から前哨戦のオーシャンSで全力投球しなくてはならない立場で高松宮記念は万全のコンディションではなかったはず。その点から考えると高松宮記念の時点でドリームバレンチノハクサンムーンを上回る潜在能力を持っていたと推測できます。安田記念でも大健闘の5着、前走の朱鷺Sは予定の叩き台でしょう。今回のレースでこの馬の本当の力がわかるはずです。ロードカナロア逆転を狙える馬です。

 ▲はダート路線を歩んでフェブラリーS2着他、ダートトップクラスの1頭として重賞をいくつも勝っているシルクフォーチュン。今年の高松宮記念で驚きの芝挑戦を敢行、シルクフォーチュンにとって4年半前の新馬戦以来の芝となるレースでしたが、G1の舞台の高松宮記念で0.8秒差の13着と信じがたい大健闘を見せました。するとシルクフォーチュンは次走も続けて芝に使われ京王杯SCで出遅れながら0.2秒差の5着。このレースではサダムパテックや今をときめくトウケイヘイローにも先着しています。また出走馬最速の上がり3Fタイムで追い込んでいるわけですから、芝向きのトップスピードがあることは明らかです。芝のキャリアはまだ浅く、芝慣れによる上昇が大きく見込めます。今回のスプリンターズSは逃げ馬が揃っていて展開も向きそうなだけに、無欲の一発を期待します。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

7

-

10

1点 6000円

馬連

6

-

10

1点 4000円

高橋学の見解

GI昇格のH2年以降の23年間から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。なお、H12年から、実施時期が「暮れ12月→秋9or10月」に変更、H14年は代替新潟(左芝)開催に注意。

アウトクラトール…芝を8回以上走って2勝以下、または12回以上走って3勝以下(重複除く勝率.250以下)の日本馬は、前4走内に芝良・稍重の重賞戦連対またはGI戦0秒2差内の好走がある馬を除き[0-0-0-24]。

アドマイヤセプター…前2走とも1400m以下のGIII以下芝良・稍重、体重増減10キロ未満内で敗退馬は[0-0-0-24]。

グランプリボス…前3走内に芝1200m戦使用歴がない斤量57キロ馬は、前3走内にGI戦5着内の好走がある馬を除き[0-0-2-28]。前走1600mのGIII京成杯AH1着馬H12年シンボリインディ・H13年ゼンノエルシド(レコ勝ち)・H19年キングストレイルも連対を外している。
 また、知られ過ぎているジンクス=サクラバクシンオー産駒は[0-0-2-18]。

サクラゴスペル…前走非重賞戦芝で敗退馬は[0-0-3-45]。この中には前走OP戦2着馬が7頭いたが連対に至らず。H12年、前走当時OPのキーンランドS3着のブロードアピールが春GI高松宮で少差0秒3差だったがスプリンターズも0秒3差4着止まりだった。
 ちなみに、前走芝OP戦1着馬は[1-0-0-13]、H5年サクラバクシンオーが唯一の勝ち馬。H17年、当時OPのオーシャンS1着・前走レコ勝ちのシルキーラグーンが、中山芝2勝・芝5勝の実績で単勝20倍台と伏兵視されていたが14着完敗だった。

サドンストーム…前3走ともGII以下芝で連対外は[0-0-0-36]。

サンカルロ…7歳以上馬は[2-1-1-39]で、このうち、前2走内に芝重賞戦0秒4差内または前走OP戦1着好走がある馬を除くと[0-0-0-19]。
 また、中山芝5戦以上1勝以下は、H14年の代替新潟を除き[0-0-3-29]。

シルクフォーチュン…秋開催になったH12年以降、2カ月以上休養の日本馬のうち、1-5人気支持で前3走内にGI戦3着内・前2走内にGII戦1着・前走GIII戦1着歴がない馬は[0-0-0-30]。

スギノエンデバー…プラスαの底力が要求される中山芝1200m戦。1400m-1600mで3着内の好走がない馬は、H14年の代替新潟を除き[0-0-2-39]。H22年1人気の香港馬グリーンバーディー(前走セントウルS2着)も7着敗退。

パドトロワ…前走1400m以下芝、斤量58キロ以下で10着以下(降着を除く)大敗馬は[0-0-0-38]。

フォーエバーマーク…前3走ともGIII以下戦使用馬のうち、前走斤量55キロ以下で敗退、もしくは勝っても1馬身未満辛勝は[0-0-1-45]。

マイネルエテルネル…3歳馬は[5-1-2-55]。前3走内にGIII以下戦で連対を外したことがある3歳馬は、前3走内にGI戦3着内・GII戦1馬身以上1着の好走がある馬を除き[0-0-1-41]。

マジンプロスパー…1200m8戦以上3勝以下かつ連対率4割未満は[0-0-3-32]。この中には、前2走内に芝1200m重賞戦1-3着の好走馬が10頭いたが連対に至らず。

マヤノリュウジン…前3走内にOP戦3着内または重賞戦5着内の好走歴がない馬は[0-0-0-26]。

ロードカナロア
…芝の連対率が5割以上、かつ前走日本のレース斤量54kg以上でGI戦3着内またはGII戦連対がある馬は[11-4-3-5]。
このうち、前4走内にGII以下の芝で10着以下大敗がある馬を除くと[11-4-3-1]、着外1頭はレース中に大きな不利を被った馬(H23年5着のラッキーナイン、直線で挟まれ2馬身不利)で度外視。

ハクサンムーン
…1200m戦で5勝以上、かつ連対率5割以上の日本馬のうち、

(1)年齢…5歳以下であること
(2)重賞…前2走内に芝GI戦GII戦連対または前走芝GIII戦2馬身以上1着があること
(3)大敗…前3走内に1400m以下戦、57kg以下で10着以下(不利有除く)大敗がないこと

以上の3項目をすべて満たしていた馬は[5-5-0-0]。ロードカナロアも該当。

 三田明太の予想

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予想印
13サクラゴスペル(4人気)
10ロードカナロア(1人気)
9サドンストーム(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド

10

-

13

1点 7000円

ワイド

9

-

13

1点 3000円

三田明太の見解

 戦前からハクサンムーンフォーエバーマークのハナ争いが盛り上がっているが、今年は上記2頭を含め、テンの緩い流れで好走しているタイプが多いメンバー構成。また、今年の中山は馬場を柔らかくした影響で、例年のような高速馬場ではなく、Cコース替わりの先週を見ても、例年以上に差しが利く馬場。

 テンの緩い逃げ馬2頭のハナ争いだとしても、スタート直後から下りが続くコース形態と、例年よりタフな馬場状態を考えれば、指数的には上がりの掛かる展開で浮上するタイプを狙いたい。

 本命はサクラゴスペル。休み明けの前走は新潟1400mでは珍しい後傾ラップで2着(1人気)に凡走、指数も「102」止まり。同じOP特別でも中山1200mの前傾ラップで自己最高の「119」、後傾ラップの1200m→前傾ラップの1600mへの距離延長という厳しい臨戦になった2走前の安田記念で「116」をマークしているように、指数的にはタフな流れになった方が良いタイプ。今回は自己最高指数をマークした時と同じ1400mからの距離短縮ローテだけに、指数的な魅力は1番だ。

 と書いたところで、指数的にロードカナロアを消せないので、馬券はロードカナロアと、上がりの掛かる展開で指数を跳ね上げそうなサドンストームに絞りたい。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

10

1点 1500円

馬連

4

-

15

1点 1500円

馬連

1

-

4

1点 1000円

馬連流し

10

相手

4

15

2通り 各2000円

馬連流し

10

相手

6

7

2通り 各1000円

古澤秀和の見解

1番:休み明けも仕上がる。
4番:最高のデキ。チャンスある。
10番:馬体絞れた。勝てそう。
15番:歩幅大きく、良く見せる。チャンス十分。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

10

相手

1

4

6

7

13

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

7

相手

1

4

6

13

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

6

相手

1

4

7

13

15

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【軸不動】ロードカナロアは前走負けはしたものの本番を見据えた好レース。中間の気配も上々でV5濃厚と見る。相手筆頭は前走で◎を下し勢い十分のハクサンムーン高松宮記念2着で前走3着のドリームバレンチノはやや離れた3番手の評価。サクラゴスペルはコース相性良く不気味な存在。マジンプロスパーも雰囲気良く、グランプリボスサンカルロも押さえておきたい。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【当代随一のスプリンター】ロードカナロアで、ほぼいける。スプリンターズS・1分6秒7のレコ勝ちを皮切りに、香港GI、高松宮記念制覇。そして58キロを背負い、マイルの安田記念までを制した当代随一のスプリンター。前哨戦のセントウルSは斤量差もあったが、スタート後の1Fの入りは12秒0のスロー。2F以降の10秒9-10秒9-11秒0という、ハクサンムーンと酒井コンビの、絶妙のペース配分を褒めるべき。クビ差2着に詰め切れなかったものの、上がり33秒4は最速。阪神の坂よりもハードルの高い中山の急坂に替われば、ゴール前1Fの風景も当然ながら違ってくる。マークする相手はハクサンムーン一頭。岩田の旗色も鮮明だ。ロードカナロアに対し、唯一逆転の可能性を残すのはグランプリボス。過去十年のスプリンターズSの結果からは消え失せているが、ダイイチルビーブラックホークなど、マイルGI・1-3着馬から初の1200m・スプリンターズSへと転身して勝利をモノにした例に倣えば、グランプリボスも(NHKマイル勝ち・マイルCS2着)、これに該当。1400-1600mは、折り合いを気にしながら苦心の操縦--安田記念の敗因は、まさにそこにあったが、それゆえに6F短縮に新味。中間の調教も1200mを想定して、栗東坂路49秒7を皮切りに、テンからビュンビュンと飛ばすハードワーク。6Fから8Fの安田記念を制したロードカナロアの、逆バージョンもあっていい。ハクサンムーンも力をつけている。今春は高松宮記念3着、CBC賞2着。そしてアイビスSD楽勝、セントウルS連勝の軌跡に、スプリンターとしての本格化がありあり。二戦連続して480キロと体重表記は代わっていないが、はちきれんばかりに実の入った胴回りにも目下の充実振りが見て取れる。ただ、今度はロードと同斤。アイビスSD時よりはマシだったが、本馬場入場の際の旋回癖を目にすると、どこかおっかない。関東圏の中山への輸送でテンションが上がるようだと、思わぬ失速も。惑星はサクラゴスペルスプリンターズSを逆算する形で、朱鷺Sを設定。58キロを背負い、横山典をもってしても終始掛かり気味で、勝ち馬の差し込みを許してしまったが、中山は[2001]。二週前の追い切りでブリンカーを装着してみたが、Wコースの6F追いにも我慢ができた。「レースを楽しむ」と、横山典の口ぶりはサラリとしたものだったが、本当は乾坤一擲の勝負気配?(笑)。終い勝負に徹すれば、ドリームバレンチノにも2着争いの目。前回のセントウルSの位置取りは、ロードカナロアのすぐ後ろ。真っ向勝負を挑んだぶん、3着と詰めを甘くしたが、正攻法では歯が立たない?逆に今度は終いと腹をくくれる。サンカルロも、キーンランドCは、あくまで前哨戦。加齢による衰えは否めないものの本番はここ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

6

7

10

16

12通り 各400円

3連単BOX

6

7

10

16

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

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 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

10

相手

1

6

7

13

15

5通り 各800円

3連単フォーメーション
1着

10

2着

1

6

7

13

15

相手

1

6

7

13

15

20通り 各300円

栗山求の見解

 ◎ロードカナロアは「キングカメハメハ×ストームキャット」という組み合わせで、2代母サラトガデューは米G1を2勝した名牝。母の父ストームキャットは「ノーザンダンサー+セクレタリアト」という構成で、母方にこのパターンの血が入るキングカメハメハ産駒は、本馬のほかにローズキングダムベルシャザールエオリアンハープビンテージチャートなどが出ており成功している。昨年はセントウルS2着のあとこのレースに臨み、同厩の宿敵カレンチャンを倒して頂点に立った。臨戦過程を比較すると、栗東で初めて夏を過ごした昨年よりも今年のほうがスムーズに秋を迎えることができた。最終追い切りは鞍上のゴーサインに鋭く反応し、併せたカレンジェニオを一瞬のうちに交わし去る素晴らしい内容。王者がこの仕上げで臨めば、レース中によほどのミスが無いかぎり崩れることはない。順当に2連覇を達成する。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
13サクラゴスペル(4人気)
10ロードカナロア(1人気)
4サンカルロ(9人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

10

-

13

1点 5000円

馬連流し

4

相手

10

13

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

本命馬の見解:◎サクラゴスペルは、同コース(中山芝1200m)で施行されたオーシャンS(G3)を制した後、直結コースの中京芝1200mで高松宮記念(G1)を4着に善戦した。高松宮記念で先着を許した1-3着馬が今回の人気馬になるが、◎サクラゴスペルにとっては中山芝1200mの方が適性は高いため、高松宮記念からの逆転を狙える。

穴馬の見解:▲サンカルロは、直結コースの阪神芝1400mで重賞を3勝(阪神カップ2勝と阪急杯)、さらにG1レースでも直結コースの高松宮記念を2年連続で連対した。また、10年スプリンターズSの3着馬でもあるため、コース適性が高い。G2では芝1400mがベストといえるが、レースの流れが厳しいG1なら芝1200mに対応できるため、好勝負を期待する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

 秋の短距離の大一番は、シーズンの初っ端に行われます。夏のサマースプリントシリーズを使われてきた馬と、ここを目指してきたフレッシュな馬の対決の構図になることが通例です。基本的にはG1実績を重視すべきレースですが、スプリント路線は「鮮度重視」が鉄則なので、勢いに乗った夏の上がり馬が馬券圏内に絡むことも少なくありません。とくにキーンランドC組はしばしば穴を出すので、軽視は禁物です。

 ロードカナロアは昨年のこのレースがG1初制覇でしたが、それ以来国内外で大レースを勝ちまくって、いまでは歴史的な名馬と比較される存在になりました。前走ではハクサンムーンの逃げをクビ差捕らえ損ねて連勝が止まりましたが、ひと叩きして万全の態勢で臨む今回は、すべての条件が好転します。本来の強さを見せつけてくれるものと思います。

 グランプリボスは5歳秋にして初のスプリント戦への出走になりますが、パワー豊富なサクラバクシンオー産駒で、折合に不安のないこの条件が向いている可能性は少なくありません。満を持しての参戦で、ロードカナロアに一泡吹かせるとしたらこの馬でしょう。

 ハクサンムーンはサマースプリントシリーズの勝者で、現在重賞を2連勝中。今季は馬体も充実して、まさに本格化を思わせる勢いです。ロードカナロアと同斤量になるのはマイナス材料ですが、それ以外の馬との比較ではこの馬が一枚上でしょう。

 フォーエバーマークキーンランドCの勝ち馬。テンのダッシュ力ではハクサンムーンを凌ぐものがあり、枠順次第では馬券圏内突入も可能です。サクラゴスペルは中山芝1200を得意としていますし、展開に左右されない差し脚が持ち味。ドリームバレンチノは去年のスプリンターズSが3着、今春の高松宮記念が2着と、G1制覇まであと一歩のところまで来ています。脚の使いどころの難しさはありますが、大崩れは考えにくい馬です。マジンプロスパーCBC賞を連覇したように、6歳ですが衰えは見られません。控える形が板についたいまならば、G1でも侮れません。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

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