【GI・3着の
プライド】
マヤノリュウジンは、GIの
スプリンターズSを、馬群を割って3着入線。よくいうパドックのひらめきとか(笑)。結果を見ていうのではなく、△3を打とうかどうか。最後まで迷った馬だった。ときに540キロ台もある巨漢馬。脚部を慮り、仕上げるに仕上げ切れない、もどかしさを抱えてきたが(地方からの転戦馬でもある)、500万-OPに至る過程で、造り八分でも、暴力的なまでの末脚を、その時々に披露していた。
さすがに
スプリンターズSとあれば、いい意味で、文字通り調教も攻めざるを得ない状況下に置かれたが、3着突入で「やれた」という手応え。むろん、今も脚元に不安は残る。常に
ピークの仕上げとはいかないだろうが、しかしGI3着の
プライドを守るためにも、いつもの休み明けよりは遥かに精緻な追い切りはこなしてきた。池添は、短距離の捌きが特に上手い騎手でもある。
爆発力、1200m適性の可能性なら、
ラトルスネークも五分。
スワンSは、スローに加え出遅れ。お手上げ状態の6着に終わったものの、二走前の
白秋Sは、1200m通過・1分8秒1というHペースを、直線入り口ではすでに5番手。上がり33秒3という暴力的な推進力で、あっという間に後続を0秒7差と
チギリ捨てた。流れによどみのない、6Fに瞬発力を凝縮する形で、
ワンステップアップは十分。
エピセアロームは、重賞2勝・昨年の
スプリンターズSが4着。
セントウルSでは、完調途上とはいえ、
ロードカナロア以下を封印したこともある実力牝馬。京都も2戦2勝と、相性よし。ただ、一瞬の脚ならともかく、◎○二頭の牡馬の暴力性というか。鼻面を並べての激しい叩き合いとなると、牡牝の
パワーの違いにしてやられる可能性も。中間熱発というのも、やっぱりマイナス材料。
プレイズエターナルは、
京洛S2着が、果たして打ち止めか?--しかし前走は、鞍上のバルザは、来日直後ですべてに初物尽くし。日本の高速競馬やタメに不慣れな面もあったし、従来の横山と違って、馬を急がせすぎていた。
勝った
ハノハノは、
エピセアロームのオ
パールSより、馬場差云々を差し引いても、記録面で0秒9も上位の1分7秒0。
京洛Sは、その勝者の時計と本格化にも、敬意を表さなくてはいけない。
アドマイヤセプターは、イン強襲で一か八か。