【ためらいなし】
父ダイワメジャー譲りの豊かなスピードを武器に、
コパノリチャードがマイル重賞の
フロントランナーへと躍り出る。新馬戦の京都1400mを、1分21秒3という好タイム勝ち。デビュー一発目で、だいたいの将来の展望を描けてはいたが、二戦目の
千両賞は逃げるか控えるか。躊躇したぶんリズムに乗れず。
カオスモスに先着を許したものの、最後の1Fで盛り返す素振り。積極的にハナをたたいた次走の白梅賞は、余力をもって後続を5馬身と突き放す独走。1分33秒9という走破タイムは、一週前におこなわれた
シンザン記念を0秒4上回り、ラスト3ハロンをすべて11秒台でまとめている。480キロ前後の馬体は筋肉美にあふれ、刻むラップも健やか。ビュイックの、ひと押し、伸びしろも加味して本命に抜擢。第一本線は
カオスモス。
シンザン記念は、ひと押しが足りず4着に終わり、脚力の限界を少し感じさせたが、前半1000mの通過タイム・58秒6は、白梅賞より0秒6速く、GIIIだけあってさすがにレースの質は高かった。
シンザン記念5着の
レッドアリオンは、前走は先行馬有利の馬場コンディションも影響したか。ただ、タメればもうひと脚を使える手ごたえ。直線に坂のある阪神に替われば、競馬の展開も違ってくるハズだ。荒っぽさは残るものの、
テイエムイナズマはどこかで一気に先頭に並びかける、デイリー杯優勝時の型と上手くマッチすれば巻き返し十分。
ラブリーデイは、
京王杯2歳Sでは
カオスモス、テイエムに先着。朝日杯も7着と大崩れはしておらず、常に自分の力だけは末を伸ばしてくる。