今年の
フェブラリーSを占う意味で重要な前哨戦と言えば、昨年のJCダート、そして今年の
東海S、
根岸Sが挙げられます。NO.1予想の今週のみどころでも綴ったように、その前哨戦をPP指数でレベル比較すると、レースの格どおりのJCダート、
東海S、
根岸Sとなります。よって、本命馬はJCダートの上位馬とすべきでしょう。今回の
フェブラリーSでPP指数の能力値は、1位
ホッコータルマエ、2位
ワンダーアキュート、3位
ベルシャザールで、昨年のJCダート組が能力上位と言えるメンバー構成です。
そのなかで
ベルシャザールは、JCダートでPP指数自己ベスト指数を叩き出した後に一息入れて今回の
フェブラリーS。更に最大目標はドバイとなると、ダートに慣れることによる基礎能力の上昇は見込めても、仕上がり面で100点とはならないでしょう。
また、
ホッコータルマエは前走・川崎記念で賞金を拾いに行きました。デキは安定しているので今回も大崩れはないでしょう。確かにマイルも問題のない馬なのですが、本質的にはキレがやや不足しているスタミナタイプの馬です。今回は外枠15番に入った上に、速い流れとなる可能性も十分あります。外を回らされる形になる懸念もあり、本命視するにはリスクがあります。
ワンダーアキュートは東京大賞典からここを目標というローテーションを選び、
ホッコータルマエと比較した場合、ここ目標という形を明確に出しています。また、
ホッコータルマエよりもキレがあり高速ダートに適性がある馬です。高齢馬ではありますが、能力、適性、勝負度合いを総合的に考えると
ワンダーアキュートが一番勝利に近い馬だと見ます。よって、◎は近10走、G1とG2だけを走ってすべて3着以内という抜群の安定感もある
ワンダーアキュートとしました。
○は昨年の
武蔵野Sでは休養明けながら3着に入線した
ベストウォーリア。前走の
すばるSでは余裕たっぷりにレコード勝ちしました。レコード勝ちと言ってもPP指数はそこまで高いものではなかったので、今回に向けて疲労を残すような内容ではありませんでした。よって、今回は順当に上積みが見込めるでしょう。
また、前走でダ1400mの速い流れを経験しているので、今回のレースではすっと好位に付けられるはずです。枠順も2番枠とスピードを生かすには絶好の枠順、展開はとても向きそうです。今回のメンバーに入ってしまうと、実績不足なのでPP指数は上位にはなりません。しかし、3歳秋の時点で休養明けながら
武蔵野Sで3着したことから、能力の天井は相当高いところにある可能性があります。展開に恵まれ、一気に実績馬たちを粉砕する可能性が十分ある馬と言えるでしょう。
▲は3歳春の時点では世代ナンバー1を争う馬だった
コパノリッキー。新馬戦では大敗しましたが、続く未勝利戦を圧勝すると500万下も圧勝、
ヒヤシンスSこそオーバーペースに巻き込まれて3着に敗れましたが、
伏竜Sを勝利、そしてその次走兵庫チャンピオンシップでは、今回出走している
ベストウォーリアに6馬身、
ソロルには15馬身差をつけて圧勝したほどの馬です。
昨年秋の復帰初戦だった
霜月Sでは1番人気に支持されながら10着と大敗、前走も9着と大敗しています。しかし、これらの敗戦は体調面が整っていなかったことが大きな要因と考えられます。
強い馬はいずれ復活するのが競馬。昨年の3歳世代のダート馬たちは古馬に混じっても十分結果を残してきました。そのなかで
コパノリッキーは潜在能力世代ナンバー1を争うレベルの馬。復活の激走があるかもしれません。