JRAのダート重賞路線はフェブラリーSで一段落。
マーチSはそれ以来はじめてのJRAダート重賞となります。かしわ記念や帝王賞など、地方交流のダートG1へ向けた出発点となるレースです。
中山ダート1800mで行われる重賞は、一年でこの一鞍のみ。小回りで起伏に富んでいて、器用さとともにスタミナが問われる条件なので、他場の1800戦の勢力図がそのまま通用するとはかぎりません。昨年の勝ち馬
グランドシチーのように「ここでこそ」という馬を狙うのが鉄則で、阪神や京都1800のみの実績馬は疑ってかかる余地があります。また、ハンデ戦ではありますが、過去5年で58キロの馬が3勝、去年にいたってはワンツーを決めていますから、重いハンデをそれほど気にする必要はありません。
ジェベルムーサは
レパードSの4着馬。層が厚かった4歳ダート馬路線で上位を占めていた一頭です。スタートの悪い馬ですが、コーナーで捲っていける脚があって、中山コース向きの追い込み馬と言えます。
マーチSは毎年激戦になって追い込み馬が台頭するので、この馬にとって願ってもない条件と言えるでしょう。古馬混合重賞への出走は初めてですが、即通用しておかしくないだけの素質を秘めています。
グランドシチーは昨年の当レースの勝ち馬。中山ダート1800では全部で4勝を挙げているコース巧者です。他場ではなかなか追い込みが届きませんが、中山でならば話は別。ハンデは背負わされましたが、自身は重い斤量には慣れていますから、連覇の可能性は低くありません。
クリソライトは昨年の
ジャパンダートダービーが圧倒的な強さでした。昨秋は古馬相手のG1にだけ使われて結果が出ませんでしたが、G3にまで降りてくれば話は別です。ずば抜けた潜在能力に再注目します。
エーシンゴールドはその
ジャパンダートダービーでは2着に敗れましたが、昨秋は全休して2月の復帰戦
アルデバランSを快勝しました。順調度で上回る今回は、
クリソライトに雪辱したいところでしょう。
グラッツィアは重賞の壁に当たっている現状ですが、中山ではオープン特別勝ちがあり、コース替わりで巻き返しの余地を残します。
ソロルと
イッシンドウタイも中山巧者で、食い込みに要警戒。
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。