【お薦め度C】

11番　ナイスミーチュー
昨年のこのレースの<2>着馬。0.1秒敗れた相手はニホンピロアワーズ。走破時計の1.57.0は優秀なもので、好内容です。条件面では問題はないですが、ここ2走がちょっと案外な内容。デキの心配が残りますが、その分人気はありません。狙う価値はあります。

◎(お薦め度C)1000円・(お薦め度B)3000円・(お薦め度A)10000円を資金として、明快かつ儲ける競馬にこだわります。

　阪神ダート2000mと京都ダート1900m。直線の坂の有無、100mの距離の違いはありますが、これらの条件で「最終追い切り栗東坂路で2F目が13秒以下のラップ」に該当していれば、調教適性が高く、好走する確率がぐんと高くなります。

　実際、昨年の本レースは8番人気ナイスミーチューが2F12.8秒というラップの踏み方で2着。ナイスミーチューは阪神ダート2000mでも好走実績があります。これは先日までグリーンチャンネルで再放送されていた「井内利彰の調教データラボ」にも出てきた調教パターン。未だに好走理由を運動的に説明することができませんが、放送で◎にしたマルカプレジオも馬券に絡んでくれました。

　あの仁川Sと同じように、このレースでも13秒を切っている馬はいません。しかし、13.2秒で◎クリノスターオーがメンバー最速。ナイスミーチューの13.3秒を0.1秒上回っています。3走前5着に敗れていますが、当時は最終追い切り場所が栗東坂路ではありませんでした。今回の方が断然の調教適性で出走となります。

1.クリールパッション
今回：馬ナリ平均トラック
前回：乗込トラック

2.ラガートモヒーロ
今回：標準少めトラック
前回：軽目トラック

3.ナムラビクター
今回：標準多め併用
前回：標準多め併用

4.ファイヤー
今回：一杯平均トラック
前回：一杯平均トラック

5.クリノヒマラヤオー
今回：標準併用
前回：標準併用

6.ソロル
今回：標準坂路
前回：標準坂路

7.メイショウコロンボ
今回：乗込坂路
前回：標準少め坂路

8.グランドシチー
今回：一杯平均トラック
前回：標準多めトラック

9.トウショウフリーク
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

10.クリノスターオー
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路主体

11.ナイスミーチュー
今回：標準坂路
前回：地方

12.ドコフクカゼ
今回：標準多め併用
前回：標準併用

13.ジェベルムーサ
今回：標準併用
前回：標準併用

14.グランプリブラッド
今回：標準坂路
前回：標準少め坂路

15.ヒルノマドリード
今回：標準坂路主体
前回：標準多め併用

16.ワイルドフラッパー
今回：標準多め坂路主体
前回：地方

【再確変】ジェベルムーサの、再確変に注目。マーチS2着で連勝記録が途切れてしまったが、ながつきSを一気差し。フェアウェルSは、4コーナーで先団に取りつくや、12秒3-12秒1-12秒6(3Fは37秒0)というレースラップを0秒6も上回る、上がり36秒4で、後続に0秒5差の楽勝。思えばマーチSは、攻めもひと追いが足りず。57キロを背負っていたぶん、勝負どころの手応えが怪しかったが、それでも2着入線は果たした。前回の休み明けと違って、一週前にビッシリと6F追い。直前もWで66秒4。パワー型だけに、1900ダート延長も不問。田辺J、意欲の関西遠征とみた。

ナムラビクターは、二走前の仁川Sを、1800m通過・1分50秒5を踏襲し、7馬身差の独走。きっかけ一つで、もうワンランク上の戦いができる予測は立てていたが、アンタレスSでニホンピロアワーズを真っ向勝負で撃破。あれは自信になった。57キロが微妙だが、もう大負けしてはいけない。
ワイルドフラッパーも、牝馬限定とはいえ、交流重賞連勝。牡馬相手に、目標となる身はやさしくはないが、前回は57キロで1秒4差だから、相当な上昇力だ。イン強襲がハマったとはいえ、アンタレスSでナムラをアタマ差に追い詰めたトウショウフリーク。グランドシチーは、アンタレスの上がりは最速。距離延長、差し比べに、岩田も今度は手応え。

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【伏兵注意】ジェベルムーサはデビュー以来5着以下なしと堅実に走る。前走のマーチS2着はハンデの差か。定量の56kgなら重賞初制覇のチャンスだ。ナムラビクターは2連勝でアンタレスSを制覇。着差以上に強い競馬で、斤量1kg増の57kgでも好勝負になる。トウショウフリークの前走は控える形でも結果を出した。今回も大崩れはなさそう。2連勝中のグランプリブラッドもダートで底を見せていない。今の勢いならこの相手でも軽視禁物。グランドシチー、ソロル、ワイルドフラッパーを押さえる。

　◎ジェベルムーサは「アグネスタキオン×ロックオブジブラルタル」という組み合わせ。本馬が無類のダート巧者となったのは、父アグネスタキオンの馬格と母方のデインヒル系に由来する筋肉量が融合し、550kg前後のパワフルな馬体に仕上がったこと。これを母アビラのリボー5×5、プリンスジョン5×4の底力で支えているのでダート馬としての器が大きい。いずれG1で勝ち負けするクラスに出世する馬だろう。

　後方からマクって圧勝した2走前のフェアウェルSが出色の内容で、休み明けの前走は斤量と馬場状態を味方につけたソロルにうまく乗られてしまった。また、本馬も休み明けで状態が本物ではなく、むしろ2着を確保したことで能力の高さを証明した形。一度叩いた今回は本来の実力を見せつけるだろう。前が止まりにくい京都コースでも先に行く馬が揃っているので追い込めるはず。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　以前は冬の重賞で、フェブラリーSの前哨戦として重要な位置を占めていましたが、東海Sと入れ替わる形で初夏に移動して、帝王賞に向けての大事なステップレースとして生まれ変わりました。G3ではありますが、その重要性はまったく減じていません。ただし、今年の場合、古馬ダートのトップクラスは地方交流レースから帝王賞に向かう馬が大半で、平安SはこれからG1に駆け上がろうとする馬による登竜門的なメンバー構成になりました。好調馬が多数出走して、激戦は必至。馬券的にも面白い一戦になりそうです。

　ナムラビクターはここに来て本格化を思わせる勢いで、前走のアンタレスSは着差以上の完勝といえる内容でした。今回は斤量が1キロ増えますが、一線級が不在のメンバー構成ならば再度好勝負になることは間違いありません。ただし、パワーが要求される阪神コースで実績を積んできた馬なので、京都でスピードが要求されたときに足元を掬われないか、という不安点もあります。

　トウショウフリークは逃げ一辺倒の脚質で勝ち味に遅い難点がありましたが、前走では好位に控える競馬をクリアー、今後に向けて大きく展望の開ける2着でした。今回はナムラビクターに比べて1キロ斤量が軽くなりますし、直線に坂がない京都コースに替わるのも有利に働くはず。100mでも距離が延びるのも歓迎材料で、逆転のチャンスは充分と見て、この馬を中心に採ります。

　ジェベルムーサは伸び盛りの4歳馬ですし、休み明けのマーチSを叩いた上積みも見込めます。初めてとなる関西圏への輸送をクリアーできれば、勝負になって不思議のない素質馬です。ワイルドフラッパーは牝馬交流重賞で圧勝続きの2連勝。今回は牡馬相手で一気に相手強化になりますが、条件戦の頃は牡馬相手でもいつも好勝負を続けていた馬ですから、ここも流れが向くようなら通用しても驚けません。以下、快進撃が続くグランプリブラッド、古豪グランドシチー、京都に実績豊富なナイスミーチュー。

【小波乱】ナムラビクターは充実一途。好枠を生かして力で押し切る。ジェベルムーサはいい脚を持続できる。クリノヒマラヤオーは伸び盛り。自在性もある。

　勢いに乗るナムラビクターが中心。前走はトウショウフリークに際どく迫られたが、当面の敵だったニホンピロアワーズに真っ向勝負を挑んで、これを競り落とし、着差以上の強さ。転厩してからは加減せずに調整できているので着実にパワーアップしている。京都コースも2戦2勝と好相性。57キロでも連勝可能。

　相手は、地力を強化しているワイルドフラッパー、決め手あるジェベルムーサが有力だが、ソロル、トウショウフリーク、ドコフクカゼ、グランプリブラッドにも注意が必要。