阪神ダート1200mに適性の高い調教は坂路で一杯に追われるというタイプ。昨年の三宮Sは1番人気タイセイファントムが優勝。この馬は坂路で馬なり（馬ナリ平均坂路）という調教タイプでしたが、3着に入ったユメノキラメキは一杯平均坂路。この馬が15番人気（複勝5060円）だったことを考えると、いかに調教適性で上位に食い込めたかということが分かります。

　今年の一杯平均坂路は4頭（昨年は該当2頭）。1番人気が予想される○カフェシュプリームも一杯平均坂路ですから、これを外すわけにはいきません。しかし、妙味があるのは◎ナリタシーズンの一杯平均坂路。

　この馬は近5走中、4走でメンバー最速上がりをマーク。末脚はこのクラスでも一級品。前走が阪神ダートで太宰啓介騎手騎乗。今回と同じ状況で、メンバー最速上がりをマークできましたし、その時と同じように、最終追い切りは栗東坂路でラスト1Fが最速ラップになる、きれいな加速ラップが踏めています。このメンバー構成なら、いつものレースをして、直線勝負で十分に届く予想が成り立ちます。

1.ドリームコンサート
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均坂路

2.テイエムキュウコー
今回：連闘
前回：標準坂路

3.タイセイマスタング
今回：標準坂路
前回：標準坂路

4.オースミイージー
今回：標準坂路
前回：標準坂路

5.メイショウゾンビ
今回：標準少め坂路
前回：馬ナリ平均坂路

6.エアカーネリアン
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準坂路

7.カフェシュプリーム
今回：一杯平均坂路
前回：急仕上げ坂路

8.ナリタシーズン
今回：一杯平均坂路
前回：標準坂路

9.ミッキーホワイト
今回：一杯平均坂路
前回：標準坂路

10.ゴーイングパワー
今回：標準トラック
前回：標準トラック

11.エクセルシオール
今回：標準トラック
前回：一杯平均トラック

12.エーシンクルゼ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：一杯平均併用

13.リッカアリュール
今回：一杯平均坂路
前回：標準多め坂路主体

14.サマリーズ
今回：標準坂路
前回：スパルタ坂路

15.アルベルティ
今回：標準トラック主体
前回：標準トラック

16.キョウエイバサラ
今回：乗込坂路
前回：連闘坂路

【精度アップ】ドリームコンサートの先行抜け出し濃厚。麦秋Sは1000m通過が58秒1―1200m通過・1分10秒0というミドルラップを、二番手追走から1分22秒8で流れ込み。7F適性の差のぶん、勝ち馬をとらえきれなかったが、1200ダートは3勝。時計の精度と信頼度も6F戦はグッと高くなる。

当面の目標はエーシンクルゼ。前走は1200通過・1分10秒3(良馬場)という猛ラップを深追い。直線バタバタになってしまったが、京都・阪神とコースを問わず、1分10秒台で勝ち鞍あり。サマリーズも天王寺Sは、やや暴走。ただ、Hペースを演出した逃げ馬の0秒9差、降級となれば、競馬の風景も違ってくる。カフェシュプリームは転厩二戦目。関西圏で腰を落ち着けて競馬ができる。先手争いの兼ね合いがデリケートだが、ゴーイングパワーの前残り。Hペースの乱打戦なら一転、ナリタシーズンがゴール前台頭。

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【小波乱】カフェシュプリームは6戦連続で4着以内。休み明けを叩いた今回は粘り込む。ドリームコンサートの前走はブリンカー再着用で一変。ムラはあるが力は足りる。サマリーズは降級戦でスピードを生かす。エーシンクルゼの前走はペースが厳しかった。ゴーイングパワー、キョウエイバサラ、ナリタシーズンを押さえる。

【小波乱】エーシンクルゼは中1週の臨戦過程で素軽さが増す。カフェシュプリームは安定している。このコースに向くドリームコンサートも差はない。

　エーシンクルゼの前走は引くに引けない形になって息を入れることができず、展開が厳しかった。好時計で圧勝した3走前の内容からすればこのクラスでも能力は通用するはず。今回はその時と同じように外目の枠が当たったので内の様子を見ながらこの馬のリズムで走れそう。1ハロン短縮も好材料で変わる余地は十分。

　相手は、オープンから降級するサマリーズ、ひと叩きしたカフェシュプリームが有力だが、ドリームコンサート、エアカーネリアン、ナリタシーズン、ゴーイングパワーにも注意。