【お薦め度C】

　ここ2走は千四で差し届かない内容。マイルへの距離延長は魅力的です。実際、この東京マイルに1-0-1-2と実勢がありますし、1.35.9・<3>着と時計が早くなっても大丈夫な裏付けもあります。斤量利のあるハンデ戦ですし、食い込みを期待したいところです。

◎(お薦め度C)1000円・(お薦め度B)3000円・(お薦め度A)10000円を資金として、明快かつ儲ける競馬にこだわります。

　先週6日のヴィクトリアレーシングクラブ賞。馬券総合倶楽部で予想コラムとして取り上げましたが、◎は標準多め併用のハギノタイクーン。東京ダート1600mにおいて、坂路とトラックを併用して、追い切り本数が多い調教内容はド定番という理由でしたが、クビ差で3着を死守。1着が標準多め坂路、2着が標準多め併用ということで、△△◎で3連複を的中させることができました。その配当が87330円でしたが、2着オメガブレインはこの調教タイプでなければ、推すつもりはありませんでした。

　その翌日。最終レースの三浦特別が東京ダート1600m。メガオパールカフェが乗込併用で出走しており、これは1番人気でも逆らうわけにはいきません。2着に9番人気ニットウビクトリーが標準多め併用で好走。ここは◎1着固定の3連単で18590円を的中させることができました。

　このレースで坂路とトラックを本数多く併用しているのは、乗込併用の◎ジョヴァンニのみ。調教適性は間違いなく、初コンビとなるC.ルメール騎手が跨った最終追い切りでも、上々の動きを見せていました。

1.サトノプライマシー
今回：標準併用
前回：馬ナリ平均併用

2.メイケイペガスター
今回：標準併用
前回：乗込併用

3.アスコットシチー
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

4.クラシカルノヴァ
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

5.サンライズブレット
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準多め坂路

6.ダノンカモン
今回：標準併用
前回：標準多め坂路主体

7.ワンダーコロアール
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準少めトラック

8.ナリタハリケーン
今回：標準多めトラック
前回：標準トラック

9.キョウエイアシュラ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：馬ナリ平均坂路

10.ジョヴァンニ
今回：乗込併用
前回：標準併用

11.タイセイファントム
今回：標準坂路
前回：乗込坂路

12.シンキングマシーン
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

13.ピンポン
今回：標準坂路
前回：標準坂路

14.ベルゲンクライ
今回：一杯平均坂路
前回：標準多め併用

15.サウンドトゥルー
今回：標準併用
前回：馬ナリ平均併用

16.アドマイヤロイヤル
今回：標準坂路
前回：一杯平均坂路

【波乱含み】ベルゲンクライはOP昇級後も上位安定で前走も着差はわずか。末脚堅実で状態も良く差し切りを期待。ジョヴァンニは休み明けを使われ気配上向き。近走は1400m中心もマイルは許容範囲内で好勝負十分。サウンドトゥルーもしまいしっかりしており条件もベスト。ピンポンはOP2走目で力発揮。メイケイペガスターも力量有り、アドマイヤロイヤルやサトノプライマシーなども差なく要警戒。

【差し比べなら】サウンドトゥルーの決め手に注目。平安Sは6着に終わったが、先着を許した馬たちは、GI実績もある強豪たち。直線我慢強く追い上げ、0秒6差は立派だった。東京マイルは、2月の白嶺Sを一気差し。走破タイムは稍重で1分37秒0だったが、オアシスSは良馬場で1分36秒1に時計を更新。斤量は54キロに軽減。パサパサの乾燥ダートで、上がり35秒3の伸び脚をマークできたのなら、OP特別奪取に手応え十分。

オアシスS2着のサトノプライマシーが第一本線。前走は6番人気の伏兵扱いだったが、昨年5月の薫風Sを1分35秒5で快勝歴もある。東京は初コースになるが、ベルゲンクライの12月-年明けの戦績は、本命に推したサウンドトゥルーと酷似している。

アドマイヤロイヤルは、8歳の大ベテラン。57・5キロを背負うだけに新味は少ないが、見せ場たっぷりに根岸Sを3着している。メイケイペガスターは、二枚腰で前走1分36秒3。形は昇級になるがGIIIの共同通信杯の優勝馬だ。芝からの発走が課題になるが、栗東S3着のジョヴァンニも好調。

　ここは人気サイドの◎サウンドトゥルーから入る。東京ダートは自身にとってベストの条件。白嶺SとオアシスSはコースの傾向と自身の脚質から考えたらプラスではない内寄りの枠に入ったが、それでも堅実に伸びてきた。セン馬になるような馬だが5歳になって常識にかかるようになってきているし、前走の平安Sでは前残りの展開の中で着差0.6秒差の6着。地力をつけてきている印象だ。今回は今年に入ってオープンを勝った馬がいないメンバー構成で、2着も△サトノプライマシーがいるだけ。3着も多い◎だが、ここは連対圏内にまで入ってくると見る。

　○にベルゲンクライ。ダートにかわって3連勝のあとオープンでは掲示板止まりだが、東京替わりがプラスに働いてくる可能性がある。芝スタートの左回りはダート転向後はじめて。流れに乗れれば◎と組んでの枠連8-8まである。

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　◎メイケイペガスターは｢フジキセキ×ブライアンズタイム｣という組み合わせ。フジキセキはデピュティミニスターとニックスの関係にあり、この組み合わせからダート王カネヒキリを筆頭に、ミラクルレジェンド、ホワイトフーガ、カラフルデイズ、デグラーティア、サウンドトゥルー、ホーマンフリップ、エイブルインレースといった活躍馬が出ている。

　本馬もこのパターンの1頭。3歳春に共同通信杯(G3)をレースレコードで制した能力はこのメンバーのなかでは抜けている。引っ掛かる気性が出世を妨げてきたが、ダート替わりとなった前走のBSイレブン賞(準OP･ダ1600m)は、無理に抑えずレース途中からハナを奪う作戦が吉と出て、トップハンデをものともせず悠々と逃げ切った。ひとつクラスは上がったものの56kgなら力は上。母の父ブライアンズタイムは底力あふれるパワー血統だけに、いずれダート重賞路線の常連となって活躍するのではないかと思われる。スタート後に包まれることなくスッと前に行ければ結果を出せるはず。

いかにもオープン特別らしい、そしてハンデ戦ということで難解な組み合わせ。

本命はサウンドトゥルー。東京で抜群の成績を残しているサウンドトゥルーだが、前走は上がりが速くて差しにくい京都の馬場で6着。メンバーが相当揃っていた平安Sだったことを考えれば及第点以上の内容。これでコンスタントに上がり35秒台を使えるベストの東京で、恵まれた54キロというハンデを加味すれば勝算はある。

2走前に同距離コース120で前走も125とよく走っている◎サウンドトゥルー。ハンデ戦でトップ平均値ながら54キロ。その平均値でもほかを引き離しているのだから、ここでは文句なく軸として扱う。指数ならコレといった感覚。ただ相手は広くなる。まずは前走芝からダートで一発112を出した○メイケイペガスター。そこに2走前◎と同指数120の▲サトノプライマシー。一発ならば☆ワンダーコロアール。

追い込み一辺倒だが末脚には威力ある14ベルゲンクライを狙い撃つ!長くいい脚が持続できるので東京に舞台が移るのは歓迎。55キロなら差し切りは可能だ。次位は典型的なサウスポーで叩いた効果が見込める1サトノプライマシー。▲は距離短縮と東京で巻き返しは十分の15サウンドトゥルー。