※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
近年の風潮では、超一流馬は秋の天皇賞を休み明けで使ったり、あるいは
凱旋門賞へ向かったりして、
毎日王冠は
スキップされる傾向がありましたが、今年は豪華な出走馬が揃いました。今回が初対戦という顔ぶれも多く、フレッシュなメンバー構成は前哨戦として魅力的です。久しぶりにワクワクするような
毎日王冠が帰ってきました。
1.フレッシュな3歳馬を狙え
かつて3歳馬は
毎日王冠で苦戦する傾向が顕著でしたが、近年ではそうではありません。3歳馬の成績は[2-3-0-8]で勝率・連対率ともに他世代を圧倒しています(過去10年)。スローペースになることが通例ですから、斤量の軽さがより有利に働くのではないかと考えられます。
2.天皇賞とは別物のスピードレース
毎日王冠の勝ち馬が天皇賞も連勝した例は、2009年の
カンパニーが最後です。次走で天皇賞を勝つ
ジャスタウェイも
スピルバーグも、このレースはそれぞれ2、3着に敗れています。天皇賞を勝てるような本格的な底力はむしろこのレースでは重しになってしまう印象すらあります。
3.
ディープインパクト祭り
今年の特別登録馬13頭のうち、なんと10頭までが
ディープインパクト産駒です。
サンデーサイレンスの全盛期ですらこんなことはなかったはずで、前代未聞のことでしょう。ただし、東京芝1800mでは過去3年間の勝率で
フジキセキ産駒が
ディープインパクト産駒を上回っています。重賞でも
イスラボニータや
メイケイペガスターが人気の
ディープインパクト産駒を負かした実績があり、コース適性の高さは特筆できます。
アンビシャスは一線級との対決は初めてですが、前走の
ラジオNIKKEI賞では56.5kgのハンデを背負っての完勝でした。
共同通信杯、
毎日杯の3着はまだ折り合いの問題が解消していなかったための敗戦で、素材的には3歳でもトップクラスのものがあります。レースぶりに安定感を増した今ならば古馬相手でも恥ずかしい競馬にはならないでしょう。
イスラボニータは東京芝1800mでは3戦3勝、そのうち重賞を2勝。左回りの1800m戦がベストですし、スピードを活かす形で強さを発揮するタイプなので今回の条件はぴったりです。
ヴァンセンヌは
安田記念が悔しい2着。前半はじっくり行くタイプだけに距離延長はむしろ歓迎でしょうし、
横山典弘騎手との新コンビにも注目です。
エイシンヒカリは
エプソムCが重賞初制覇でしたが、メンバーが揃っていた一戦で普通のGIII戦以上の価値があります。脚質的に目標にされるところがあり、一流馬を相手にしても粘りきれるか、ここが試金石になるでしょう。
スピルバーグは昨秋の天皇賞馬で、その前走の
毎日王冠でも小差3着。海外帰りで58kgを背負わされるのは楽ではありませんが、戦ってきた相手を考えると軽くは扱えません。
トーセンスターダムは芝1800mで重賞を2勝している「1800の鬼」。昨年の
チャレンジCでは
エイシンヒカリを破っていますし、今春は
オーストラリア遠征でも好勝負をしてきました。適条件で斤量減と、今回は魅力たっぷりです。
ディサイファは
札幌記念を含めて今年2000mの重賞を2勝、完全に本格化なった印象です。今回は距離短縮になりますが、当レースでは昨年も小差4着の実績があります。