※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
高松宮記念への
ステップ重賞は3つありますが、
阪急杯は1400m、
オーシャンSは時計が掛かる中山コースということで、
パワー馬場を避けるス
プリンターにとっては、
シルクロードSが
ファーストチョイスになります。
ストレイトガール、
ドリームバレンチノ、
ロードカナロアと、最近3年の勝ち馬は
高松宮記念に直行していずれも馬券圏内に入っています。ハンデ戦ながらGIへ直結することが多いということは、厳しくレベルの高い戦いになることの裏返しでもあります。JRAのス
プリントGIIIの中では屈指の重要レースです。
1.
淀短距離S組の先行馬が最後に苦しむ
前回開催のオープン特別・
淀短距離Sは、開催当初で先行有利ですが、開催後半の
シルクロードSは馬場も傷んでいますし、重賞でメンバーが揃って厳しいペースになります。
淀短距離Sを勝った先行馬が、
シルクロードSではなかなか押し切れません。直線で抜け出した
淀短距離S組を何が差すか、というレースになります。
2.決め手が活きる流れでサンデー系躍動
京都芝1200mはスタート直後に上り坂があるため、前半のペースが上がりにくいコース。オープンクラスでは前半より後半が速くなることの方が通例で、勝ち切るためには鋭い決め手が必要です。このレースでは
フジキセキ産駒が過去10年で4勝2着1回。
マンハッタンカフェ産駒も2連対、
サンデーサイレンス産駒も2着1回と、決め手に定評のある
サンデーサイレンス系の好走が目立ちます。
3.二桁人気の激走に要注意
最近4年間、二桁人気の穴馬が必ず1頭ずつ馬券圏内に入って配当を押し上げています。冬場のハンデ戦で、人気上位馬の牙城は必ずしも高くありません。積極的な穴狙いが可能なレースです。過去4年の激走馬はそれぞれ(1)内枠の先行馬(2)サンデー系(3)距離短縮の追い込み(4)距離短縮かつサンデー系。これらのパターンに当てはまる馬は要チェックです。
ベステゲシェンクは
ディープインパクト産駒ですが、
シュプリームギフトの全弟ですからス
プリント戦が合うのでしょう。初の1200戦とは思えないような鮮やかなレースぶりで前走を快勝、オープンに駒を進めてきました。馬体的には姉以上のスケール感があり、決め手が活きる京都なら重賞でも差は感じられません。
エイシンブルズアイは
淀短距離Sの勝ち馬。前走こそ先行しましたが、控える形になっても安定しており、ハンデの56kgも問題ないでしょう。
サドンストームは
淀短距離Sを5着。前が残る流れで脚を残した格好で、ペースが速くなれば同コースの
京阪杯を2着した末脚が炸裂しそう。
バクシンテイオーは
タンザナイトSで3着ですが、1着とはクビ、クビの大接戦でした。今回は1400mからの距離短縮で、追えるシュタルケ騎手で追い込みに期待したい馬です。
ニザエモンはオープンに昇級しての2走は結果が出ていませんが、いずれも外枠を引いての敗戦でした。このレースに強い
フジキセキ産駒ですし、ロスなく先行できる枠ならば見直す余地があります。
カオスモスは決め手に欠くものの大崩れしない馬で重賞の入着もたびたび。忙しいス
プリント戦で詰めの甘さが解消される可能性があります。
セイコーライコウは昨年のアイビスサマーダッシュの勝ち馬。勇退する鈴木康弘調教師の花道を飾るために、先週の
ゴールデンナンバーに続きたいところです。