【バランス良し】アットザシーサイドの、バランスのいいデビュー戦の内容に注目。前後半の3Fを35秒5―34秒9でまとめ、走破タイムは1分22秒0。開催日は異なるものの、ファンタジーSの決着タイムは1分21秒9だった。コンパクトな馬体で、心身共にすこぶる健康。記録通り走れば自然と2勝目が転がり込んでくる。

　レイリオンは、前半36秒3に対し後半が33秒9。ラップに大きな落差はあるものの、33秒9の上がりは見た目も数字も鮮烈の一語。割って入ればウインオスカー。新馬の時計・1分40秒5だけを見ると凡庸に映るが、上がり2Fのレースラップは10秒8―11秒5。2勝は軽い10秒台のラップを保持している。ビナイーグルの1分22秒2は、キャリア三戦目でのもの。マディディも、経験を生かして連下なら。

　京都1400m外回りで行われる500万条件はこれまでほとんど組まれてこなかったレース。1200mで淡白な競馬をしてきた馬では距離延長による不安が出る。ここは前走1200m組と1400m組ばかりなので、唯一の1600m組である◎ウインオスカーから入りたい。

　デビュー戦は13秒台連発からの上がり勝負だったので今回は違うタイプの競馬を要求されるが、スクリーンヒーロー産駒が上がり勝負を制していたことのほうがむしろ不思議なほど。ここで前半がある程度流れれば、この馬が有利になるだろう。内枠でもあるので、好スタートから好位→そのまま抜け出しというのが理想的なシナリオだ。

　相手筆頭に○ビナイーグル。前走は正直なところ展開が向いたが、先述したような流れだと、今回もこの馬には有利ということになる。▲にマディディ。いまのところ安定味だけが前面に出ているが、ポテンシャルはありそうな馬だ。

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【伏兵注意】アットザシーサイドの初戦は鋭い末脚で差し切った。牡馬相手の昇級戦でも、決め手は通用する。ウインオスカーはセンスある走りでデビュー勝ち。久々になるが、まだまだ時計は詰まる。レイリオンの初戦は早めに抜け出して押し切った。エスペランサリュウはしぶとい脚があり、昇級でも崩れない。ビナイーグル、マディディを押さえる。

【上位拮抗】好内容でデビュー戦を飾った、04レイリオンが中心。短距離戦を使われたが、レース内容からは距離が延びていいタイプのはずだ。外回りに向く瞬発力も備えており、状態面の良さも目立つ。相手は、01アットザシーサイドと09エスペランサリュウの2頭が上位評価組。上位は、なかなかのレベルで拮抗している。

【小波乱】マディディは立ち回りがうまい。切れ味があるアットザシーサイド。スピード豊かなレイリオンが続く。

出遅れながら初戦の同距離コースを81で勝ちきっている◎アットザシーサイドが軸。同82○ビナイーグル、同81▲マディディも前走指数は高いが数戦経験してのもので◎のほうが実質上位。以下はちょっと離れるので主力は3頭。一発候補としては☆レイリオン。以下△は連下としての押さえ。

デビュー戦の鋭い差し脚から素質は高い4レイリオンを狙う。距離延長は歓迎でリズム良く回ってくれば連勝は十分。○は1アットザシーサイドで差し脚は強烈で魅力がある。