【お薦め度C】

8番　ヤングマンパワー
　前走は敗れてしまいましたが、着差は僅かにクビ。先着を許したナイトフォックス・エイムハイのコースよりも外を回った分のロスもありました。使用コースこそ違いましたが同じ舞台で走破時計を3.0秒短縮しながら、上がりタイムも0.1秒詰めたことは評価出来ます。脚質的にも直線の長い阪神外回りコースに替わるのは非常に魅力的です。差しの利く馬場レベルならば。

◎(お薦め度C)1000円・(お薦め度B)3000円・(お薦め度A)10000円を資金として、明快かつ儲ける競馬にこだわります。

　近2年はコパノリチャード、ミッキーアイルの1番人気が優勝。阪神競馬の開幕週ということを考えれば、スピード能力が違って、ハナを切って押し切る。これが勝ちパターンのレースということで間違いないと思います。しかし、今年の出走メンバーでハナを切って、スピードで押し切るというタイプは不在。ならば、調教適性が発揮される年であっても不思議ありません。

　芝外回りになってから行われている、2007年以降のアーリントンCにおいて、5番人気以下での優勝は3頭。そのうち2頭に共通する調教タイプが「標準多め併用」。5番人気ダンツキッスイ(2008年)、6番人気ダブルウェッジ(2009年)がこれに該当していました。人気薄から入るのであれば、運動量豊富な標準多め併用を本命視すべきです。

　◎ヤマカツエースは標準多め併用。最終追い切りはCWでヤマカツボーイとの併せ馬でしたが、余力十分の形で先着。全体時計が速い上、ラスト1Fが最速になる、きれいな加速ラップを踏んでのフィニッシュ。前走時よりも全体時計が速いことを考えると、前走より更に上積みがあると考えたいところ。

1.ナヴィオン
今回：標準坂路
前回：標準坂路

2.ナイトフォックス
今回：馬ナリ平均併用
前回：乗込併用

3.ケツァルテナンゴ
今回：標準多め坂路主体
前回：標準多め坂路主体

4.アルマワイオリ
今回：標準坂路主体
前回：標準多め併用

5.ジャジャウマナラシ
今回：標準少めトラック
前回：軽目トラック

6.ヤマカツエース
今回：標準多め併用
前回：標準多め併用

7.ネオスターダム
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準坂路主体

8.ヤングマンパワー
今回：標準併用
前回：標準多め併用

9.エイムハイ
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均坂路

10.ネオルミエール
今回：馬ナリ平均坂路
前回：乗込坂路

11.マテンロウハピネス
今回：一杯平均トラック
前回：標準多め併用

12.ナリタスターワン
今回：一杯平均併用
前回：標準少めトラック

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

1番：好仕上がり。
7番：どっしりした好馬体。展開も向きそう。
9番：馬場合いそう。

【意識改革】デビュー戦の新潟マイルを、ネオルミエールは上がり32秒8で一気差し。平坦を差し引きしても出色の決め手を、初陣でマークしたが、次走坂という負荷のある、東京1600mのいちょうSでも上がり33秒7を計時して2着に好走した。ただ、力のあるところは示したものの、常に発馬で立ち遅れ。道中はまず進路を探すことを優先し後手に回るケースが多く、朝日杯FSもようやくエンジンがかかったところがゴールだった。しかし、勝ち馬とは0秒4差。短期放牧中に体力アップをはかり、少しの意識改革が可能なら、重賞制覇が近づいてくる。早め栗東入厩も、そのアシストになるかもしれない。

当面の敵はアルマワイオリ。朝日杯FSは、コースロスなくズバリとイン強襲がハマった感じもするが、オープンや重賞を経験して、瞬発力を生かす自分の「型」を作りつつある。

前記二頭より、折り合いに脆さを抱えているものの、ナヴィオンはデイリー杯3着、シンザン記念が3着。実績的に、このメンバーなら勝ち負けだろう。

今年の明け3歳世代は、特にマイル戦線のレベル比較が難しいが、中山の急坂・ジュニアCを上がり33秒9の末脚を駆使したエイムハイも見どころ十分。

同レース優勝馬ナイトフォックスも、マイルでは崩れが少ない。新馬・白梅賞を連勝したナリタスターワンのレースセンスも光る。

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【上位拮抗】ナヴィオンはシンザン記念で勝ち馬と同タイムの3着。上がり3ハロンはメンバー最速で、負けて強しの競馬だった。切れ味を生かせる良馬場なら好勝負必至とみる。アルマワイオリは朝日杯FSで2着と好走。折り合って行ければ末脚を発揮できる。ナリタスターワンは放牧明けの前走が正攻法の競馬で快勝。2戦2勝とまだ底を見せておらず要注意。初戦が楽勝だったマテンロウハピネスに、ナイトフォックス、ネオルミエール、ヤマカツエースを押さえる。

　◎マテンロウハピネスは｢ダイワメジャー×モンジュー｣という組み合わせ。キャリア1戦での重賞挑戦は少々荷が重いのは確かだが、そのハードルを乗り越えてしまうのではないかと思わせる好配合馬だ。2代母レディパステルはオークスなど3つの重賞を制した名牝で、｢トニービン×ブラッシンググルーム｣という組み合わせ。2年前の当レースの勝ち馬でのちに高松宮記念を制したコパノリチャードは、母が｢トニービン＋ブラッシンググルーム｣なので本馬と配合構成がよく似ている。

サドラーズウェルズ系のモンジューを母の父に持ち、多少雨の影響が残る馬場も問題なく、なにより底力が感じられるので、すんなり行ければ格上馬相手でも十分勝負になるのではないか。素質の高さに賭けてみたい。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　1回阪神・2回中山では、春のGIに向けて3歳重賞・オープン特別が毎週行われます。その第一弾がアーリントンC。

　世代のトップクラスは翌週の弥生賞・チューリップ賞に向かうため、ここはクラシックを半ば諦めた馬たちによって争われることになり、レベルは低くなる傾向があります。ここ2年間はコパノリチャード、ミッキーアイルという大本命馬が人気に応えましたが、基本的に人気は当てにならず、大荒れになることも珍しくありません。

1.パワータイプが幅を利かす

　洋芝の阪神の開幕週で、切れ味よりもパワーが要求されます。2011年は前走でダートを走っていたノーザンリバーとキョウエイバサラがワンツー。また、2009年のダブルウェッジ、2008年のダンツキッスイなど、500kgを超える大型馬の活躍も目立ちます。

2.距離延長が有利

　昨年の2・3・4着馬は前走で芝1400m戦を走っていましたが、距離延長組はその3頭だけでした。前走で短距離の速い流れを経験した馬がスピードにものを言わせて押し切るケースが目立つレースで、距離短縮組より距離延長組の期待値が高くなっています。

3.先行力を要チェック

　スタミナよりもスピードが優先されるレースなので、前向きさが重要になります。このレースを差し・追い込みで勝ったのは、過去10年でノーザンリバーとジャスタウェイの2頭だけしかいません。ノーザンリバーもその前走では先行策を採っていました。先行力の有無は要チェックです。

　ヤマカツエースはここまで6戦2勝。夏デビューで早期勝ち上がりから一息入れた前々走が馬体重プラス16kgと、一段階パワーアップしました。前走の競馬を見るかぎり距離延長も問題ないでしょう。今回は持ち味のスピードとパワーがフルに発揮できそうな舞台です。

　アルマワイオリは朝日杯の2着馬。札幌芝1500mの新馬戦を圧勝しているようにタフな洋芝が合っている印象で、57kgでも上位の評価。ナリタスターワンはこれまで2戦2勝、いずれも危なげのない競馬でした。ここを勝てばマイル路線に新星登場となるでしょう。

　ネオルミエールは朝日杯では進路が狭くなる場面がありながら4着。この路線では上位の力量を持っています。ナイトフォックスは中山に替わって2連勝。急坂のパワー勝負が向いている印象で、今の充実ぶりなら阪神でも。

　ナヴィオンは重賞ではあと一歩足りない現状ですが、56kgで出られる今回は巻き返しの余地があります。エイムハイは若竹賞では最後甘くなりましたが、得意のマイル戦に戻れば見直せます。

【先行有利】内枠&先行有利の展開になる可能性が高いと見て、先行内容のいい02ナイトフォックスを本命に抜擢。稽古での動きも素軽く、マイル戦実績も十分すぎるほどだ。あとは、04アルマワイオリ、06ヤマカツエースも上位評価組で、この◎○▲の組み合わせを厚めに買いたいところ。けっこう波乱含みの一戦である。

【小波乱】エイムハイは折り合って鮮やかに抜け出す。力強いヤングマンパワー。スピードあふれるナイトフォックスも怖い。

　マテンロウハピネスは、同じ日の古馬500万と同タイムでデビュー戦を7馬身差の圧勝。これだけで通用するレベルのメンバーではないが、折り合いやスタートなどに不安を抱えている有力馬が多く、開幕週でもあり、積極的なレースをする利点は大きい。粘り込みを狙う。

　ナヴィオンは、朝日杯FSが案外だったが、これは道悪。良馬場だったシンザン記念では僅差の3着に巻き返した。開幕週でこの枠なら引き続き上位へ。

　アルマワイオリは、まだ折り合いに不安を抱えており、自在な立ち回りは望みにくいが、うまくタメが利いた時の決め手は一番。やはり軽くは扱えない。

　他では、ナイトフォックス、ヤングマンパワー、ネオルミエール、ナリタスターワンにも注意。

潜在能力は一級品の12ナリタスターワンが中心。無傷の連勝中だが競馬センスは良く追って味があるのは魅力。成長力も見込めるなら初重賞Vは濃厚だ。次位は10ネオルミエール。朝日杯FS4着で好走した切れ味は一級品。▲は追い込み一辺倒だが末脚は威力がある1ナヴィオン。