※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
桜花賞トライアルとして3着までに優先出走権が与えられますが、距離も短ければ回りも内回りで、本番との関連性が薄いレースであることは周知のとおりです。しかしながら数少ない牝馬GIIで、1着賞金が5000万円というGIに次ぐ高額レースでもあります。
つまり、短距離志向が強い馬にとっては、
桜花賞ではなくここが最大目標というケースもあり得るわけです。もちろん
桜花賞の優先出走権獲得に燃える馬もいて、さまざまな思惑が入り乱れます。カオスな一戦で、馬券的にも荒れて当たり前と考えておくべきです。
1.アンチ主流血統、アンチクラシック
一昨年の
メイショウマンボのように、その後GIを3勝する馬が出走していたこともありますが、あくまでレアケース。それ以外の勝ち馬の父の名前は、
サクラバクシンオー、
ファルブラヴ、
タイキシャトル、
アグネスデジタル、
ファルブラヴと続きます。いずれもクラシックには縁の薄い種牡馬で、非サンデー系。日本競馬の主流であるサンデー系の影が薄くなるレースです。
2.パワー勝負で大型馬が押し切る
昨年の勝ち馬
ベルカントは470kg、一昨年の勝ち馬
メイショウマンボも470kg。その前の
アイムユアーズは450kgながらメンバー中では4位の重さでしたし、その前の
フレンチカクタスは498kg。切れ味が封殺される条件で、馬格のある馬が優位に立つ傾向があります。
3.牝馬の重賞連戦は難しい
牝馬はレース後の回復に時間が掛かるケースが多く、間隔を開けて使うのが理想ですが、
桜花賞目前となるとそうも言っていられません。年明けの重賞・オープンで少し足りなかった馬が最後のチャンスを求めて出走して、その多くが権利獲得に失敗しています。前走3歳重賞でチョイ負けよりは500万下を完勝という臨戦の方が疲労が少なく、期待値が高くなっています。
ラッフォルツァートは短距離重賞で活躍した
コスモベルの初仔で、ここまで使われたレースはすべて1400m以下と、クラシックにはほとんど興味を示していません。前々走の
紅梅S(外回り)は
コンテッサトゥーレの微差2着に敗れましたが、前走の自己条件は内回りで完勝。直線が短いコースでは安心して見ていられます。
クイーンズリングはここまで2戦2勝。着差も2馬身半、2馬身と力の差を見せつけるような競馬の連続で、まったく底を見せていません。小回りの中山で危なげなく動いているように自在性も備えており、短距離の忙しい流れに戸惑わなければ無傷の3連勝で新星誕生の可能性も。
ダノングラシアスはここ2戦が二桁大敗ですが、そこまでの3戦はいずれも1400を使って1・2・2着と崩れていません。短距離の流れが合っている可能性がありますし、490kgを超える馬格からも阪神は向きそう。
スマートプラネットはこのレースを過去に2勝している
ファルブラヴ産駒ですし、自身もこの距離では2勝2着2回と崩れたことがありません。
ムーンエクスプレスは阪神JFが見せ場たっぷりの4着で、その前走が芝1400mをレコードで完勝。小柄な馬で坂のある阪神は課題ですが、相手なりに走れますし競馬センスも高い馬です。
コートシャルマンはマイル重賞では結果が出ていませんが、血統的には短距離志向が強く、デビューから2連勝を飾った1400m戦に戻って巻き返しを期します。ぺルフィカは長い直線向きの差し馬ですが、休み明けを牡馬相手に完勝しての臨戦で上昇度が魅力。