※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
ヴィクトリアマイルの前哨戦ですが、他の1400m重賞がそうであるように、本番にはあまり直結しません。器用さと粘り強さが求められる阪神内回りが舞台で、GIにおける勢力図がそのまま通用するわけではありません。毎年豪華メンバーが揃いますが、思わぬ番狂わせが起こることもしばしばありました。
1.4歳馬が強い
現在の施行時期・距離に改められた2006年以来の9年間で4歳馬が7勝を挙げています。例外は、6歳と8歳でこのレースを2勝している
ジョリーダンスだけ。最近4年は4歳馬がワンツーを決めています。生きのいい4歳馬にまず目を向けるべきレース。
2.上がり馬にハードルは低い
同じく最近9年間で、前走で準オープンを使っていた馬が4勝。オープン特別を使っていた馬が3勝で、両者で3分の2を占めます。非重賞組によるワンツーも最近5年間で3回あり、必然的に穴が出る可能性も高くなっています。
3.休み明けは割り引きが必要
GI実績馬が年明け初戦としてここから始動するケースも少なくありませんが、休み明けの馬の成績は芳しくありません。勝ったのは2010年の
アイアムカミノマゴだけ。2013年の
アイムユアーズ、2012年の
アパパネなど、人気を裏切って馬群に沈んだ例もしばしば。順調に使われている馬が中心になります。
ダンスアミーガはマイルを中心に使われていますが、芝1400mでは二度のオープン挑戦を含めて4戦2勝。昨年の
フィリーズレビューでも0.3秒差と崩れていません。
サクラバクシンオー産駒だけに距離短縮がプラスに働く公算は小さくありません。オープンで牡馬を相手に好勝負を続けている実力馬で、牝馬限定戦ならば勝ち負けの期待がかかります。
スマートレイアーは昨年の勝ち馬。不器用さは残りますが、上がりがかかったほうが良いタイプで阪神は4勝と得意にしています。
ベルルミエールは
京都牝馬Sでは見せ場がありませんでしたが、3勝を挙げている1400mがベスト条件で、本来の先行策が採れれば見直せます。
カフェブリリアントは昨春の転厩以来7戦4勝。ようやく馬が本物になってきました。輸送をこなせればここもチャンス十分。
レッドリヴェールは3歳時は未勝利に終わりましたが、休み明けは走る馬ですし、
ハープスターを競り落とした実力馬が54kgなら軽視できません。
コナブリュワーズは4歳後半からメキメキ力をつけてきました。ズブさが出た現状はこの1400mがベストという印象。
フォーエバーモアはスランプに陥っている現状ですが、行きたがる面がある馬ですから、距離短縮がプラスに働く可能性は低くありません。1400mでは
サフラン賞を快勝した実績もあります。