アドマイヤロマンやシンシアズブレスはストライドで走るタイプで、開幕週の札幌1500で器用に立ち回れるかどうかが怪しい。

　ウインムートはドリームバレンチノやマイネショコラーデの全弟で、マイネヴァリエンテやウインアキレアの半弟で、このきょうだいは中央で全[15-15-17-83]で6-9月[7-10-13-24]と夏場は走る。

　母コスモヴァレンチは新馬→小倉2歳Sを連勝した馬だが、その父マイネルラヴは夏の洋芝で活躍するスプリンターを出すことで定評があり、その特性を仔によく伝えているといえる。ウインムートは昨夏にこの札幌1500で新馬勝ち、その後しばらく低迷が続いたが、暖かくなるにつれて調子を上げてきたのは馬柱を見てのとおり。

　前走で道悪はこなしているし、開幕週の内枠でここは条件が揃った。

【凱旋】ウインムートは、昨夏の札幌1500mで新馬勝ち。2勝目が遠かったが、三走前京都1400mを1分21秒9(2着)、前走の出石特別が2着と復活気配。母は2歳S重賞馬、兄姉も滞在競馬でたびたびジャンプアップが見られるスピード血統だ。

　ブラックバードは札幌で2着2回。6Fかマイルか。線引きが微妙なタイプだが、ルメール騎乗で札幌1500m適性が明確になる。マイル戦は右・左を問わず、1分34秒前半のタイムで勝ち負けを演じてきたニシノカブケが一角崩し。

　城崎特別3着のアドマイヤロマン、シンシアズブレスはまだ選択肢の多い3歳馬ではあるが、個人的には1800mくらいが適距離に思う。連穴は当コース・1分29秒4があるビリーヴザワン。

　札幌の過去レースを振り返ってみると、開幕週だからといって前残りとは限らず、しかしその一方で淡白な行った行ったの競馬もある。昔は内枠絶対有利だった芝1500mも、最近はそれだけでは語れなくなっている。結局のところ、展開の支配する割合が高くなっている印象である。ここは前走・前々走でともに馬券に絡んでいる馬が1頭しかいないメンバー構成。さらに展開の支配する割合は高くなるだろう。

　どちらにヤマをはるかだが、ここは上位人気馬に差しタイプが多くなりそうなので逆張りの発想から前残りシナリオに賭ける。◎はブラックバード。この馬の好走パターンは先行からの粘り込みで、馬自身も展開任せなところがある。逆に言えば大敗が続いたあとに展開さえ向けば復活の可能性もある。ここは連続して掲示板を外した後なので、さすがにルメールでもそこまで人気にはならないだろう。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【上位拮抗】2走前のスイートピーSで素質を感じさせたシンシアズプレス。出直しの前走は2番人気の支持を集めた割には、だらしない競馬だったが、多少激戦の疲れが残っていたか。同馬は北海道に来て、状態はすこぶる上昇。調教で跨った三浦騎手も絶賛していたとのこと。前走は相手が悪すぎたウインムートが対抗。開幕週の1500mだけに、先行できる脚質は大きな武器。新馬を勝った舞台だけに信頼度は高い。

指数から見ると90台連発の上位がかなり良さそうなのだが、平均値下位でも前走指数が高い3歳馬もいてなかなか難しい。昨年の開催初日同レースでは4歳勢が圧倒していたのでここはかなり迷うことになる。抜擢したのは◎ブラックバード。さほど人気にならないと思うのだが先行できれば粘れるタイプ。平均値も3位でルメール乗り変わりならば期待できる。穴は前走98☆シンシアズブレス。

休養明けになるが仕上がりは上々な7ブラックバードを推す。札幌は実績がありうまく末脚が生かせればチャンスはある。○は4ウインムートで積極策から粘り込みは十分。