【ルメールの捌き】
オコレマルーナの決め手を重視。前走の
むらさき賞は1ハロン距離が長く末脚不発に終わったものの、現級の準オープンクラスでは、二走前に
湘南Sを2着。
紅葉Sの1分33秒0など、ハイレベルの時計と上がりをマイル近辺でたびたび披露してきた。
不器用な直線勝負型ゆえ、前が詰まったり展開に泣かされるケースも覚悟しなくてはいけないが、左回りはフットワークもスムーズ。1800mよりは1400mのほうが、流れに乗りやすくタメも効き、そのぶん末も切れる。ハンデは55キロ、丁寧な騎乗で知られるルメールが、馬群を割って直線勝負に打って出る。
対抗は
ストーミーシー。
ラジオNIKKEI賞は1800m、NHKマイルは強敵相手のGIと、近二走の敗因は明らか。GIIのニュージーランドT2着の脚色を見ると、使える脚は案外と短い。外回りより内回りの1400mのほうが、一瞬の脚が生かせるのではないか。
ブラヴィッシモは、さすがに57・5キロという斤量は未経験。ただGIIIの
阪急杯を1分20秒0という快時計でコンマ1秒差の3着にくいこんだ実力派。捌き上手な戸崎なら勝機も十分。
ベステンダンクは、豊明Sは1ハロンが長いマイルゆえ、スタミナをロスしないよう、慎重に後方に構えたが、想像以上のスローペースでお手上げ。しかし7ハロンの
舞子特別は1分20秒3。この距離ならどこからでも動ける。
アンジェリック、
アルマエルナトも、ハンデを生かし間隙を突きたい。