【時計通りなら】ややタイトなローテーションとなるが、ここ一番
ナムラライラ。初陣4着に終わったものの、二戦目は前半1000m・59秒2のHペースを後方4番手からひとマクリ。マイル通過は1分35秒8、1分48秒1はレコードに0秒2差。2着に4馬身差の独走とあれば、一気に暮れの阪神JFまで展望可能な、文句なしの重賞級の牝馬だ。ちなみに牝系は、曾祖母は
アイリッシュダンス、近親に
ハーツクライの名が連なる血統馬だ。
まずは
アメリカズカップとの叩き合い。中京開催は一週ごとに芝コンディションがかわる梅雨時。ましてや2歳初期のマイル。時計の価値が例年定まり切れないが、坂コースのマイルを推定12秒1―11秒6―12秒0でパンチアウト。後続が来ればグンとひと加速して突き離す強靭な二枚腰を披露。1分36秒6という時計や血統も含め、すべてが水準。OP特別の一つくらいはいける堅実マイラーだ。
デビュー戦の中京マイルの時計なら、
モーヴサファイアはむしろ上。1000m通過が59秒1というミドルラップを踏み、1分35秒3で快勝。血統構成だって、前記二騎にまったく負けていない。
新潟2歳Sは、伸びないインを突いたのも敗因。馬格のわりにまだ多くの幼さを残すが、中間CWで5F追いもやれた。
フレーバーも一戦ごとに地力アップ。前走は1800m通過・1分50秒2を捌いて、2分2秒9。
オイカケマショウの1分50秒9よりレースの質は高かった。