【スイッチが入った】
アルアインがGIレベルにジャンプアップ。攻め馬でも実戦でも、道中我を張り、脚を突っ張る。初陣の前半1000m通過は59秒2。スローが大半の最近の新馬戦にしては珍しい平均ペースにも戸惑ったか。
彼のムーアをして、ノシをつけるようにして前進気勢を促し、競馬の形になったのはやっと4コーナー手前だったが、12秒3-11秒6-11秒8(3Fは35秒7)というレースラップに対し、自身の上がりは35秒1。11秒を切るか切らないかの加速ラップこそないものの、終わってみれば走破タイムは、2歳マイルの新馬戦水準より軽く1秒は速い1分34秒9。自身の器や才能を、全体時計に映し出して見せた。なんて、巷間言われているように、新馬戦は正直ムーアに走らされた感が強い。
しかし、わずか1分34秒余りの一戦で、自分のフォームとは何か。どう走ればいいのか。直線2Fでやっとながらも、ギアの入れ方、手前の替え方はそれでいいと納得。ムーア談によると「スイッチが入った」。しがらきから栗東へ再入厩、調教タイムも文字通り激変している。
二の筆頭は
ナムラライラ。体調維持や馬場にも泣いているが、小倉1分48秒1という未勝利勝ちの記録は、OP級の価値はある。
ヒロシゲグローリーの1分34秒7は、同日のデイリー杯と互角だった。
ルタンデュボヌール、
セイイーグル、
オールザゴーなど、連下は力量拮抗。