※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
かつては早熟ス
プリンターの頂上決戦のようなイメージがありましたが、近年はそんなことはありません。連対馬から
エピセアローム、
ホウライアキコ、
ベルカント、
シュウジと3歳以降も活躍を続ける馬を輩出しており、ス
プリンターとして資質の確かさが要求されるようになっています。とくにここ数年は速い時計で決着するようになっていて、仕上がりの早さだけでなく、素質重視の傾向がますます強まっています。
1.
フェニックス賞の重要性が低下
かつて絶大な安定感を誇った
フェニックス賞好走馬ですが、近年ではなかなか勝ち切れなくなっています。2012年は
エーシンセノーテ、一昨年は
レオパルディナが1番人気に推されながら、それぞれ2、4着。去年の
コウエイテンマのように馬券圏外に沈むことも少なくありません。
2.ある程度の馬格が必要
前出の
レオパルディナは412キロ、
エーシンセノーテは418キロでした。一流ス
プリンターで小柄な馬というのはほとんど皆無です。ス
プリンターとしての高い才能が要求される以上、ある程度馬格があることは勝利のための必要条件と考えていいのかもしれません。
3.スピードだけでは勝ち切れない
2歳の1200m重賞ですから、逃げ・先行で勝って来た馬が大多数を占めることになりますが、脚質にかかわらず最近10年間の勝ち馬には「前走の上がり3Fのタイムはメンバー中1位か2位だった」という共通点がありました。2013年に1番人気で2着に敗れた
ベルカントの新馬戦は、5馬身圧勝という派手なレースでしたが、上がり3Fはメンバー中3位と平凡で、そこが最後のひと押しを欠いた要因と考えられます。
レーヌミノルの新馬戦の勝ちタイムは、小倉芝1200mの新馬としては今シーズンナンバーワン。速い流れを追いかけながら反応鋭く抜け出して、余裕たっぷりの完勝でした。抑えが利くタイプなのでスピード面で秘められた能力は小さくなさそうで、時計更新の余地は充分。死角の少ない中心馬と考えます。
オールポッシブルは初めての右回りと短い直線が課題になりますが、前が残る展開を長く脚を使って差し切ったデビュー戦が好内容。内を突いて脚を使っていたように、馬込みを苦にしない点も評価できます。
メイソンジュニアのデビュー戦は押し出される形でハナに立ちましたが、最速上がりをマークして突き放したように、追って味のあるタイプ。大型馬だけに叩いての上積みも大きいでしょう。
ドゥモワゼルは
函館2歳Sでは人気を裏切って5着に敗れましたが、レコード決着で外枠から外々を回らされて苦しいレースを強いられました。今年の
函館2歳Sはレベルが高かったので、意欲の転戦には警戒が必要です。
ブラックランナーはダートでの勝ち上がりですが、砂を被って位置取りが悪くなって完全な負けパターンだったのをひっくり返すという、なかなか凄みのある勝ちっぷりでした。近親に
ホエールキャプチャがいる
クロフネ産駒で、芝への対応力にも期待できる血統。
フェニックス賞勝ちの
クインズサリナ、
ひまわり賞勝ちの
カシノマスト、持ち時計ナンバーワンの
キョウヘイは、いずれもレース数を使われており、また馬体的にも小柄で上積みの面で疑問が残り、あくまで抑えの評価とします。