【軸不動】アストラエンブレムは将来性豊富で成長窺え前走も快勝。調整放牧挟み気配も上々で連勝に期待。クラリティスカイは近走が復調示す内容。休み明けも地力上位の存在で57.5キロでも。ヒストリカルは衰えなくしまい生きる展開なら差し切りまで。プロフェットは反応良化窺え前進が見込める。タイセイサミットも上昇示しており、アングライフェンやナスノセイカンなども押さえたい。

【極上の切れ味】アストラエンブレムでもう一丁。2歳秋はサウジアラビアロイヤルCを3着と好走、年明けのシンザン記念も0秒1差の4着に食い込んだ、重賞マイラーの期待も集めた好素材。京都金杯は4着に踏み負けたが、大阪城Sは痺れるような手応えで上がり32秒8をマーク。9Fの走りも会得した。56・5キロくらいのハンデで、隙を突かれる云々をいってはいけない馬のように思う。

　OP実績と破壊力ならヒストリカル。57キロでも展開一つで外一気の用意がある。

　ナスノセイカンも小回り中山の2500m・日経賞10着は仕方ないか。東京替りで一変十分、金鯱賞4着でオープンの立ち位置もだいたいわかった。

　ムラに見えるが、クラリティスカイも10Fまでなら堅実。まだ伸びしろを残すプロフェット。バーディーイーグルは、ハンデ戦ならではの穴馬。

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【順当】9アストラエンブレムは決め手上位で今回も首位争いの可能性が大。5プロフェットは近走ひと息も流れに乗れれば巻き返しが可能。1タイセイサミットは相手なりに走れそうなタイプでオープンクラスでも要注意。10クラリティスカイは条件的に微妙も流れ込む可能性には警戒しておきたい。8ヒストリカルは差し一手だが仕掛けがハマれば上位まで。6マイネルラフレシアは叩き2走目で好位付けの形なら善戦も。

【小波乱】アングライフェンは自在性がある。ロンギングダンサーはコースが変わり浮上。状態がいいヒストリカルも怖い。

上下差4キロのハンデ戦。人気は○アストラエンブレムとなるのだろうが、指数では特段良い数字という訳ではない。これならば人気薄の高数値から入った方が面白そうだ。抜擢するのは◎タイセイサミット。近走110を2発というのはここでは異質。同距離コースは2歳時に91があるが適性はあると見る。ハンデも54ならば一発に賭ける。

実績ある東京に舞台を移し浮上するのが9アストラエンブレムだ。末脚は強烈でここは勝機だ。次位は10クラリティスカイで条件はピッタリで能力的に差はない。▲は11ナスノセイカンで終い勝負だが能力はある。

　昔は“馬七人三”と言われていたが、近年の競馬はそれだけでは決まらない。育成技術の発達で馬の実力も拮抗し、ちょっとした馬場の変化で着順もガラリと入れ替わる。予想における“馬場の読み”は、もはや重要なファクターとなった。自分も、馬の力関係を推し量る前に、まずは馬場予想に頭を悩ませている。
　
　先週は土曜の降雨により、日曜のヴィクトリアマイルも稍重発表の馬場。ステイゴールド産駒とメイショウサムソン産駒というパワフルな血統同士の決着だったが、2頭の上がりはともに33秒台前半。皐月賞でも週明けにかなりの降雨があったが、いざフタを開けてみれば高速馬場での前残りだったものであり、現在の造園技術をもってすれば、先週程度の雨ならビクともするまい。今週も軽い馬場が継続すると見ていいだろう。

　今日の東京メインは逃げ馬不在のメンバー。ゴール前の瞬発力勝負になると見て、東京向きの軽いキレ味を持つナスノセイカンに注目してみた。4走前のウェルカムSは、その後にダービー卿CT2着のキャンベルジュニア、京成杯と共同通信杯で3着の実績があったメートルダールなど、ちょっとした重賞レベルの強力メンバーだった。2走前の金鯱賞も、内で何度か進路を切り替えながら渋太く伸びており、左回りならいずれは重賞でも勝ち負けになる馬だ。

　相手の大本線は人気のアストラエンブレム。自在性がある馬だけに、スローの前残りになったとしても十分に対応ができるタイプだ。▲には実績で最右翼のヒストリカル。東京コースは得意であり、この頭数なら届いてもいいはずだ。クラリティスカイは、トップハンデを背負っていることもあるが、速い上がりの決着には不安が残り、4番手の評価とした。