【思えば昨年の今頃】
朝日杯FS優勝馬
サトノアレスが復活の狼煙を上げる。2歳チャンプに評され、春は
皐月賞を目標に戦ったが、33秒9という最速の上りは使ったものの、コーナー4つの中山2000mは不向き。距離も長かった。オープン特別の
巴賞は、馬との折り合いもギリギリ。なんとか力で勝ち星をあげたが、
函館記念6着で方向をマイルへと転向。
富士Sは、出遅れに加え、決め手を削がれるあいにくの不良馬場が重なり、最後の1Fで
バランスを崩しそうになったが、良馬場で一変。ちなみに
朝日杯FS奪取の起点となったのは、昨年11月の東京マイル・
ベゴニア賞の上り33秒8という瞬発力だった。
ダノンプラチナは2014年の朝日杯優勝馬。脚元の不安に泣き続けているが、まともならオープン特別で足踏みしている馬ではない。当該マイルは、富士Sを1分32秒7・上り32秒8で一気差しという出色の記録を保持。懸案の爪も、蹄鉄にひと工夫を施し小康状態と聞く。
レアリスタの兄
リアルインパクトは
安田記念制覇。
ネオリアリズムは昨年の
マイルCSを3着、今春の香港でQエリザベスII世Cを制したGI馬。使うと体が硬くなり、慎重にローテーションを組んできたが、2000mを1分59秒台で3度も勝っている。器は兄たちに負けず劣らず、血統的にもマイル志向は無理がない。
ダイワキャグニーは、
毎日王冠では、残り1Fまで、あわやのシーンを演出。10秒台の瞬発力こそないものの、距離短縮は好材料。マイラーとしての将来を見据え、持ち味であるロングスパートを試すにはいい機会だ。
スプリングS2着馬・3歳馬
アウトライアーズも、目標をマイルに定め体調を整え始動開始。今季の
ダノンリバティは、
関屋記念3着、
京成杯AHも3着と、右左や枠を選ばず堅実さが目を引く。