※水曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
フェブラリーSに向けての重要な
ステップレース。かつてこの時期に行われていたのは京都の
平安S(GIII)だったので、冬の中京のGII戦として
東海Sが施行されるようになって今年で5回目になります。ここでは、
平安Sも含めて過去10年を振り返って、レースの傾向を探ってみることにします。
1.ベテランの壁は厚い
年が明けて1月から、4歳馬は年上の馬と1kg差の斤量で戦わなければなりません(中距離の場合)。そのせいもあって、過去10年の1月に行われた
平安Sと
東海Sで、4歳馬の勝利は皆無です。
ホッコータルマエ、
エスポワールシチーという一時代を築くことになる名馬も、ここでは1番人気になりながら勝ち損ねているのですから、厳しいデータです。
2.実績馬に有利
数少ない
グレード別定のGII戦で、GI勝ちの実績馬でも58kgで出走できます。GIIの
東海Sになってからの4年間で、57kg以上を背負った馬は[3-0-0-5]。勝った3頭にはいずれも「前走がGIで掲示板に乗っていた」という共通点があります。つまり「過去の実績で斤量を背負わされてしまった」というタイプ以外は、すべて勝ち切っている、ということです。
3.先行馬に安定感
同じコースで行われる
チャンピオンズCは差し・追い込み有利の傾向がありますが、メンバーレベルによるものか時期的なものか、一転して
東海Sでは先行馬の活躍が目立ちます。過去4年間で先行馬が3勝、昨年などは行った行ったの決着でした。
アスカノロマンは昨年
チャンピオンズCと
フェブラリーSで3着。重賞も2勝しているのですから、並のオープン馬とは違う世界に住んでいます。その
チャンピオンズCを含めて、中京ダート1800mでは[2-0-1-0]と安定感抜群。大敗した
みやこSは、盛岡への遠征帰りで稽古が軽く、太めが残ったのが敗因。今回は一週前の時点で、すでに長めから2回びっしり追われており、万全の態勢で臨めそうです。
グレンツェントは
レパードSの勝ち馬。古馬初挑戦だった
みやこSでも、東京大賞典を勝つ
アポロケンタッキーと好勝負を演じており、世代屈指の実力馬が軌道に乗ってきたと考えていいでしょう。いずれはGI戦線で主役になる素質馬ですから、4歳時の
ホッコータルマエ(3着)、
エスポワールシチー(2着)を上回る結果を期待したいところ。
立ち直りつつある力量馬
ロワジャルダンが3番手。昨年の当レースでは1番人気で3着でしたが、折合の難しい馬だけに、急遽の乗り替わりが影響した様子。手が合う浜中騎手ならば昨年以上の結果も。
ピオネロはダート転向4戦目。好メンバーが揃っていた
シリウスS2着は評価できます。当コースにも勝ち鞍があり、相手なりに走れるしぶとさはGIIでも侮れません。
マーチS勝ちの実績がある
ショウナンアポロンも、先行馬有利のデータから侮れません。あとは上昇ムードが見られる
マイネルクロップ。