昨年のつばき賞はナムラシングンとミッキーロケットの決着。どちらも坂路調教馬でしたが、重要なのは調教タイプではなく厩舎。高野友和厩舎と音無秀孝厩舎はどちらも冬開催京都芝1800mでは抜群の成績を残しています。記憶に新しいところでは、音無厩舎のきさらぎ賞アメリカズカップを挙げることができます。

　昨年は高野厩舎に敗れましたが、今年は音無厩舎の◎インウィスパーズ。前走はコーナー4つのレースでスローペース。負けるべくして負けたと思えるだけに、最終追い切りで栗東坂路4F時計の自己ベストを更新した今回は一変の可能性が大。もちろん相手は高野厩舎の○ファンディーナ。

1.エスピリトゥオーゾ
今回：馬ナリ平均トラック
前回：一杯平均トラック

2.ダノンロッソ
今回：スパルタ併用
前回：標準多め坂路

3.アルジャントゥイユ
今回：標準トラック
前回：急仕上げトラック

4.アンティクイーン
今回：標準トラック
前回：地方

5.インウィスパーズ
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

6.アートオブダムール
今回：軽目坂路
前回：標準坂路

7.ファンディーナ
今回：標準坂路
前回：標準坂路主体

8.ハリアー
今回：連闘
前回：地方

9.タガノアスワド
今回：乗込併用
前回：標準併用

【大物感たっぷり】本年の3歳世代の牝馬は、近年でも突出したHレベルと言わている。トップを争う勢力図も徐々に固まりつつあるが、ファンディーナは、既成勢力を一気に抜き去るだけの、大物感に満ち満ちている。新馬戦の上がりラップは馬なりで11秒9-11秒0-11秒4。数字的にも、なるほどのスケールだ。

　インウィスパーズは、少頭数とはいえ、キャリア一戦で若駒S4着。少し気性は乱暴だが、タガノアスワドはデビュー戦を11秒2-11秒7でフィニッシュ。エスピリトゥオーゾ、ダノンロッソなど、大勢は2着争い。

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【軸堅い】時計の優秀さもさることながら、見た目のインパクトも強烈だった7ファンディーナ。同馬の参戦する影響で、このレースはメンバーが集まらなかったほど。ここは勝ち方に注目が集まる。前走、期待を裏切ったが新馬戦の勝ち方は良かった5インウィスパーズが次点。初芝になるがスピード負けしなそうな2ダノンロッソと続く。

【中心不動】デビュー戦で見せた圧倒的なパフォーマンスから、この世代の牝馬で最強クラスである可能性を秘める07ファンディーナ。当然ながらここは通過点で、稽古での動きも圧巻そのものだ。相手が混戦だが、ここは09タガノアスワドと01エスピリトゥオーゾの2頭を上位に評価。◎の1着固定から流す馬単・3連単主体でキッチリ獲りたい一戦である。

【小波乱】ファンディーナはスピード豊か。ダノンロッソは芝でさらによさが出る。長くいい脚を使えるエスピリトゥオーゾも圏内。

初戦を91で勝ち抜けている馬はそうそう見ない。◎ファンディーナ圧倒だろう。相手も90台持ちで○インウィスパーズと▲エスピリトゥオーゾ。上位はこの3頭で抜けている。以下☆△は押さえ。上位のオッズがどうなるかだけの勝負所。

デビュー戦で9馬身差の圧勝した7ファンディーナが有力。スピード能力が高く素質は一級品。連勝は十分だ。○は5インウィスパーズで自己条件ならチャンスはある。