※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
桜花賞の主役候補は、ここから始動します。ここ2年間は、
きさらぎ賞を勝った
ルージュバック、
クイーンCを勝った
メジャーエンブレムが
桜花賞で1番人気に支持されていますが、勝ったのはいずれも
チューリップ賞から臨戦した
レッツゴードンキと
ジュエラー。
桜花賞への最重要
トライアルという位置づけは不動です。
1.キレ味が要求される
昨年こそ例外的な速い流れになりましたが、頭数が落ち着いてスローペースになることが通例です。昨年1・2着の
シンハライト、
ジュエラーはいずれも上がり3F33秒0。良馬場ならば、勝ち切るためには上がり3F34秒を切るようなキレ味が求められます。
2.阪神JF組が優位
コース改装以降の過去10回、阪神JFから直行した馬が[5-4-4-8]で勝率23.8%・連対率42.9%と圧倒的な好成績を収めています。能力面はもちろん、スケジュール的な余裕が優位性につながっているようです。
3.新馬・未勝利戦からの臨戦は×
前走で新馬・未勝利を勝ったばかりという馬の好走は、2010年の勝ち馬
ショウリュウムーンが最後。昨年は
ヴィブロスが12着、一昨年は
タッチングスピーチが9着と、秋以降に大活躍する馬もここでは大敗しています。素質だけではなかなか通用しません。
リスグラシューは阪神JFでは2着に敗れましたが、外々を回る形だったことを思えば敗れて強しという内容でした。その前の
アルテミスSで上がり3F33.5秒を余裕を持ってマークしているように、キレ味勝負になればラ
イバルを凌駕する可能性が低くありません。
武豊騎手とのコンビ復活も好材料。
ソウルスターリングは阪神JFの勝ち馬で、ここまで3戦全勝。アイビーSで負かした
ペルシアンナイトが先日の
アーリントンCを圧勝したことで、さらにこの馬の声望が高まった感があります。スローペースだった新馬戦が意外な苦戦だったことで、上がり勝負への適性の差で2番手評価にしましたが、ここも好勝負は必至でしょう。
ミリッサは
シンハライトの半妹。石坂厩舎に入った兄姉はすべて春のクラシックに出走しているのですから、
母シンハリーズの偉大さがわかります。前走の
エルフィンSは内で揉まれる形になって位置取りが悪くなりましたが、上がり3F33.9秒というずば抜けた上がりタイムをマークして3着に盛り返してきました。一角崩しの可能性を持つ3番手の評価。
ダノンディーヴァは前走
春菜賞ではスローペースに泣いた形の3着ですが、上がり3F33.2秒という強烈な末脚は目を引きました。左回りでスムーズさを欠いたので右回りに戻るのはプラスでしょうし、絶好調
ミルコ・デムーロ騎手への乗り替わりは魅力。
アロンザモナは
紅梅Sの勝ち馬。こうやまき賞は致命的な不利を受けての敗戦で、それをのぞけば
パーフェクトな戦績を残しています。牝馬らしからぬ精神的な強さがあり、メンバー強化でも。
エントリーチケットは
紅梅Sでは2着に敗れましたが、ここまで4戦、さまざまな条件で連を外していないレースセンスが武器です。
カワキタエンカは
千両賞は3着でしたが、勝ったのが
アルアインで2着が
キョウヘイという好メンバーでしたから、牝馬限定戦なら軽くは扱えません。