良馬場だった2015年、重馬場だった2016年。阪神芝1600mで行われた小豆島特別はいずれも坂路調教馬が馬券圏内を独占。調教タイプを列記すると、2015年が標準坂路、標準多め坂路、馬ナリ平均坂路。2016年が標準坂路、標準多め坂路、一杯平均坂路でした。

　馬場状態関係なく、坂路調教馬優勢なら◎エーティーサンダー。最終追い切りは4F目が最速になる加速ラップを踏んでおり、調教適性を発揮できる状態にあります。

1.ラプソディーア
今回：標準坂路
前回：標準坂路主体

2.ディープウェーブ
今回：標準併用
前回：標準トラック

3.サーストンコラルド
今回：標準多め坂路
前回：標準併用

4.カイザーバル
今回：馬ナリ平均併用
前回：馬ナリ平均坂路

5.ソーグリッタリング
今回：標準併用
前回：乗込併用

6.ワントゥワン
今回：標準多め坂路主体
前回：標準多め併用

7.エーティーサンダー
今回：馬ナリ平均坂路
前回：一杯平均坂路

8.イレイション
今回：標準併用
前回：乗込坂路

【なるほど重賞級】秋華賞3着馬カイザーバルは、OPから二階級降級。前回の天神橋特別は、前半5Fは1分1秒5のスロー。走破タイムも平凡だったが、上がり3Fのレースラップは10秒8-10秒8-11秒8。直線の見た目の粘り腰も圧巻だったが、10秒8二つは重賞クラスの能力がないと出せない。先を急がせず、ゆったりめのローテもこの馬にはいい。

　ワントゥワンとの差し比べが濃厚。三走前のタイムとラップ内容は、同日の京都牝馬Sと互角。7Fは忙しく、1800mも長い。距離適正が短い馬というのがばれつつあるが、1000万条件なら神経質になることもないか。

　白藤賞を1分33秒5で勝ち上がってきた、上昇3歳ラプソディーア。同じく東京マイルで1分33秒4をマークしたソーグリッタリングも一角崩し圏内。イレイションも小差。

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【本命戦】秋華賞3着馬4カイザーバルにとって、ここは通過点にもならない、素通りできる場所。そこにわざわざ出てくるのだから、しっかり勝ち切ってくれるだろう。阪神の外回りコースは得意としているし、粗削りでも押し切る能力は当然備えている。6ワントゥワンも降級馬。◎に比べれば落ちるが、決め手は一級品。5ソーグリッタリングは斤量差を活かして上位に食い込むか。

【軽量魅力】52キロの軽量が魅力の01ラプソディーア。2走前や前走で見せた内容も良く、降級組が相手でも、その力は決して侮れない。先行指向が弱い少頭数の一戦で、ペースが落ち着きそうなのも大きなプラス。相手は、04カイザーバルと07エーティーサンダーを上位に評価した。多少の紛れはあるとみて、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負。

【小波乱】ソーグリッタリングはレースセンスがいい。最内枠を生かしてラプソディーアが踏ん張る。ワントゥワンは少頭数のレースで浮上。

4歳降級から平均値トップ◎カイザーバル。相手に○ワントゥワン。3歳から前走102で▲ソーグリッタリング。今日はここまで随分とデムーロが3歳に乗っているが、ひょっとすると勝ちまくっている可能性もありそうだ。一発というより逆転候補として☆イレイション。少頭数ながら高レベルの一戦になっている。

確実にパワーアップしてきた5ソーグリッタリングを推す。自在に立ち回れるタイプでうまく仕掛ければ抜け出せる。○は4カイザーバルで先行策から逆転を狙う。