【一日にしてならず】
フィアーノロマーノが一戦ごとに進化。日本馬より約半年生まれの遅い
オーストラリア産だけに、デビューは3歳1月。京都・芝マイルの新馬戦を先行勝ちはしたものの、そのあとは3か月の休養。3歳春は二戦して、また5か月の休養と、成長曲線は緩やか。しかし昨年秋緒戦の
西郷特別・1分47秒0という走破タイムは、開催ナンバー1。幼さが時々顔を出すことがあるものの、前回のフォーチュンCは、前半1000m通過が58秒3-1400m通過・1分21秒6というタフなミドルラップを好位で構え、走破時計は1分33秒6。レースの上りを0秒8上回るタイムで楽勝。東京の直線にも耐えうる末脚を披露した。
ロジクライの決め手が厚め。
シンザン記念奪取後、2年近くの休養を余儀なくされたが、復帰戦の
元町Sが0秒4差。
新春Sは走破タイムこそ平凡ながら、推定11秒7-11秒2-11秒3(3Fは34秒2)という高速ラップでクビ差2着の勝負を演じた。中間栗東坂路で49秒8という快時計をマーク、重賞馬の復調急。
アンタラジーは東京1600mを1分32-33秒台前半で、[2011]という好素材。少し間隔はあいたが、丁寧に馬体を作り直し、腰や背中にいいころの筋肉が戻った。不器用で展開頼みだが、
ヒーズインラブは現級マイルに1分32秒5という優勝タイムがある実力派。今回は休み明け三戦目、体調も
ピーク。
オブリゲーションは目下二連勝。福島1800mの勝ち時計は本命馬によく似ており、京都マイルも上りは34秒0と切れた。
アルジャンテは体質強化、東京1600mを前走1分33秒4という好タイムで駈けた。