【同レース連覇】GIIIなら57キロでもメートルダールの地力上位。紐解けば3歳春は京成杯・共同通信杯を3着し、クラシック路線にも乗った好素材。夏負けを患い関屋記念で一度12着と大敗したこととがあったが、2000mには【4122】という良績を残しており、昨年の中日新聞杯は1分59秒3・上り33秒6で大外強襲を決めている。

　2着に敗れたものの、前回の新潟記念は57キロの重量で1分57秒8・上り33秒8で2着は確保。前走後の目標をここに定め準備も万全だ。

　当面の目標はマイスタイル。ダービー4着後、自己条件をひとつひとつクリアし、前走の福島記念は1000m通過・57秒6というハイペースを、二番手から脚色乱すことなく1分58秒5という好記録で2着に踏ん張った。すんなりマイペースに持ち込めるようだと、なおしぶとい。

　まとめて負かせば3歳馬グレイルの才能と決め手。後肢に力がつききれず、まだコーナーリングはギコちない。今回も直線勝負になるだろうが、二走前のセントライト記念は上り34秒5の末脚を駆使し中山の急坂を猛然と3着に追い込んできた。

　ストロングタイタンは当コースのレコードホルダー、GIII・鳴尾記念を1分57秒2のレコードで快勝した実力馬。冬場は苦手だが、今年は暖冬。冬毛もあまり生えておらず、中間28日の坂路では上り11秒9をマークしている。

　集中力が増し目下二連勝中のドレッドノータス。

　セントライト記念13着は少し負けすぎだが、GI・NHKマイルC2着のギベオンのポテンシャルも軽くは扱えない。

　前走心房細動で大敗した◎ストロングタイタンだが、もともと中京は得意コース。速い時計の決着になればさらに有利。

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【上位拮抗】一瞬の決め手を持っている3グレイル。3冠すべてのレースに出走したことは競走馬としては大きな財産。この相手なら覚醒のタイミングが今回でも驚けない。同じく3歳馬の7ギベオンが対抗。前走は距離が長すぎた。2000mが許容範囲かどうかはやってみないとわからないが、能力は当然上位の存在。14マイスタイルは逃げずに競馬もでき安定して力を出す。

※12/2時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ハンデ戦なので、斤量も重要視して買いたいです。そしてこのレースは差し足の使える馬が有力です。なので、好位差しができるギベオンを現在は本命視しています。前走は距離が長かった印象があります。G1レースで2着と、地力のある馬ですし、今回の距離と得意の左周りで巻き返しに期待します。

※11/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　メートルダールの連覇だ。新潟記念は猛暑で発汗が厳しく、パドックでもスムーズさを欠いていたように見えた。それがレースでは外から伸びて2着。これには驚いた。明らかに冬場の方がいいタイプ。昨年も関屋記念からこのレースに臨んで快勝。似た臨戦過程で決める。ドレッドノータスは連勝で本格化の気配。逃げた前々走がいい刺激となった。ギベオンは前走、距離が長かった雰囲気。2000mは我慢できる範囲だ。3歳グレイルもいい切れを秘める。

※12/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　若い馬を重視したい一戦。2010~2011年ならびに2017年の中日新聞杯を集計対象とすると、「馬齢が5歳以上だった馬」は[0-0-0-39]と上位争いに食い込めていません。また「前走の馬体重が470kg未満だった馬」も[0-0-0-15]。馬格のある馬が優勢です。ちなみに、2009年以前の中日新聞杯も概ね同様でした。これらの傾向から強調できるのはギベオン、グレイルの2頭。どちらも大敗直後ですが、今回は変わってくると思います。

※12/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎ドレッドノータスは母ディアデラノビアも姉ディアデラマドレも今回と同じ条件の愛知杯を勝っている。本馬は2歳時に重賞の京都2歳Sを勝利しているが、全兄サンマルティンは5歳時の小倉記念で初めて重賞で2着に入った。これからまだ期待できる馬だろう。○エンジニアの父シーザスターズは英ダービー馬で、種牡馬としても今年の凱旋門賞2着馬シーオブクラスなど数々の名馬を送り出している。母ロリーフォードリーは芝8Fの英G2ウィンザーフォレストSなど重賞4勝。愛G1プリティポリーS5着、愛1000ギニーは4馬身3/4差の8着と、G1でも好走を見せた実力馬。魅力の血統馬だけに、重賞のタイトルを獲得して欲しい。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　昨年から冬の開催に移動してきたハンデ重賞。それ以前は春の開催に組まれていて、暮れの中京ではGIIの金鯱賞が行われていた。別定戦からハンデ戦に替わって、メンバーレベルの低下はやむを得ないが、同じ中京芝2000m戦ということで共通する部分も少なくない。

1.スローになりやすい

　コース改装以降の中京芝2000mは、スローペースで流れる割合が大きくなった。ローカルの芝2000mとしては、早めにマクリが入る小倉や福島とは対極にあって、コースの性質は新潟外回りに近い。新潟での好走歴が参考になるだろう。

2.距離短縮は割り引き

　昨年はエリザベス女王杯から臨んだマキシマムドパリが4番人気で5着。前走でより長い距離に使われていた馬はすべて馬券圏内を外した。勝ったのはメートルダールで、前走でマイルの関屋記念を使われていたこともあって、この馬としては行きっぷりが良かった。

3.瞬発力勝負で軽ハンデ馬が狙い

　昨年は57.5kgを背負っていたミッキーロケットを55kgのメートルダールが差し切った。2013年には55kgのサトノアポロ、2014年には54kgのマーティンボロが勝っているように、斤量の軽い馬の活躍が目立つ。

　ハクサンルドルフはキャピタルSでは8着に終わったが、重賞並にメンバーが揃った一戦だったし、また今のこの馬にはマイルはやや忙しい印象もあった。春にはエプソムCで2着した実績があり、ハンデ重賞なら勝ち負けできる能力を持っている。左回りの長い直線はベスト条件で、距離延長で追走が楽になれば上位食い込みが期待できる。

　マイスタイルはハイペースで厳しい展開になった福島記念2着であらためて力量を知らしめた。叩き2走目で上積みも見込める。ドレッドノータスはここに来て2連勝と完全に勢いを取り戻した。気性面の成長が著しく、レースぶりに自在性が出てきたのも心強い。

　メートルダールは昨年の勝者だが、今年は斤量を背負わされるのが課題になる。以下、NHKマイルC2着が光るギベオン、鳴尾記念レコード勝ちのストロングタイタン、距離短縮で巻き返したいグレイル。

前走値113という高数値は☆メートルダール。ただ金鯱賞でも追い込みイマイチでコース適性がどうなのか。これならば先行できる強みで◎マイスタイルがいいのかも。逃げ馬もそれなりに残れるレース。一発期待する。相手は○ギベオンと▲ストロングタイタン。△グレイル、△エンジニアも一発ありか。

距離が短縮されて浮上するのが3グレイルだ。展開に注文はつくが末脚は威力がありチャンス。次位は11メートルダールで昨年の覇者で決め脚は上位。▲は14マイスタイルでマイペースに持ち込めればチャンスはある。