【兄の背中を追って】
パンコミードの全兄は
ラブリーデイ。黒鹿毛の肌合い、立ち姿、そして上昇曲線も兄にウリ二つ。初陣の東京・芝1800mの新馬は伸びひと息の4着に終わったが、中一週で京都・芝1800mに前進。ほどよく緩さもとれ、前半1000m・1分1秒9というスローを、2コーナーを抜けるときにはもう先頭。ラスト2F・11秒1-11秒6(上り3Fは34秒7)で、楽に後続を封印。使うたび、味わいと新味が期待できる血統馬だ。
オールフォーラヴの
母レデイアル
バローザは
中山牝馬S優勝(2回)、
ディープインパクト×
キングカメハメハという黄金配合。デビュー戦は、前半1000mの入りは1分1秒1のミドル、ラスト3F推定・11秒9-11秒9-11秒6で外強襲。1回京都後半は妙な前残りの馬場だっただけに、差し切り勝ちは価値が高く、1分49秒5というタイムも含め内容は濃い。
フランツも大元をたどればバレークィーンに行き当たり、近親に
フサイチコンコルドなどが連なる名門。前回は湿り加減の馬場に泣き、キャリアの浅さに泣いたが、新馬戦は加速ラップで一閃。切れ味勝負の馬場になれば一変があっていい。
デビュー戦で上り33秒8を計時したというのに、
ラルムドールも
福寿草特別はコントロールが効かず、すべてにチグハグ。このメンバーなら
シャルルマーニュのキャリアも侮れない。