【血統通り】イベリスの姉は、短距離重賞でならした快速ベルカント。調教横綱でもあった姉と比べると若干劣るものの、妹もCWで11秒6を計測。坂路も12秒0でフィニッシュと、阪神1400m仕様のパワーと切れ味を備えている。

　ドナウデルタも、ほぼ同レベルの良血馬。ただ、体型は薄め。石坂厩舎らしく、初戦は攻め急ぐことなく馬なり。

　坂上息保ちが続かなくなると、ブラックダンサー、グッドカグラ。ビオレイメル、メイショウフクイクが坂上首位争いに接近。

【相手探し】育成時代から非凡なスピードを見せていた8ドナウデルタ。気持ちも前向きで初戦としたら、この距離がベストに感じる。2イベリスも◎と同様にロードカナロア産駒。半姉のベルカントも2歳時から活躍しており、血統的にも初戦から注意。

【仕上がる】いかにも仕上がり早な母系に、父ロードカナロアという配合の02イベリス。稽古でも、軽快なスピードがあるところを見せている。芝1400mならば十分に対応できるだろうし、出脚がありそうなのもプラスである。相手は、08ドナウデルタと04ケイティシャインの2頭を上位に評価。紛れはないとみて、ここは◎-○▲の馬連・馬単主体でいきたい。

【小波乱】ブラックダンサーはパワー十分。前向きなドナウデルタ。ケイティシャインは仕上がり良好。

新馬戦には珍しく全頭がやれそう。というか抜き出ていい馬がいないのだが。あとは馬場がどれくらい悪くなるかでも変わってきそう。ここも難しい新馬戦になった。スピードありそうなのは▲ドナウデルタだが良馬場でこそという感じもする。あまり人気ないほうの◎イベリスに期待。