【出待ち】トリオンフの出番を待っていた。3歳2月に去勢、500万を勝ち上がるのに5戦を要しもしたが、1000万は二戦めで突破。準OPの寿Sは、前半5F・59秒6という平均ペースを番手で追走、ラスト4Fのレースラップは11秒9-12秒1-11秒1-12秒1。直線抜け出したときのラップは仰天の11秒1。その数字通り、まさに一瞬で後続を突き放した。

　思えば夏の小倉から馬体は30キロ増の540キロ。なんだこの身体はと唸るほど、怖ろしいシルエットのセン馬になったが、成長度合いとエンジンを小倉大賞典で確認。静かに黙って、まずは単勝。

　二の筆頭はスズカデヴィアス。白富士Sも力で2着にノシあげてきたが、福島記念2着が示す通り、本質はフラットコースのハンデキャップホース。3歳2月ながら小倉勝ちもある。

　ダッシングブレイズは乗り込み万全。エプソムCで待望の重賞奪取。小回り替わり、ハンデも背負うが、それを言い訳にしてはいけない、GIIIより上をにらむ馬になりたい。

　二番が効くかどうか微妙だが、中山金杯を猛然と3着に追い込んだストレンジクォークの強襲。ウインガナドルは当コースと形態の似たラジオNIKKEI賞2着馬。ダノンメジャーは小倉日経オープンを1分46秒1で快勝した。ハッピーユニバンスの突入を連穴に一考。

　小倉大賞典は準オープン組かGI・GII組のどちらかが強く、GIII組やオープン特別組は中途半端な存在になりがち。ただ今回はGI・GII組が2頭しかおらず、ヒットザターゲットは近況が、ウインガナドルは脚質的に競合する馬の存在が心配だ。

　そこで上がり馬タイプのほうから◎トリオンフを軸にする。ここ2戦の勝ちっぷりと、ハンデ戦ではなく定量戦で勝ってきてここで2キロ減は魅力。3連系は3着馬がヌケそうなので、相手を絞って馬連で。

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【混戦模様】ここは先手を奪えそうな2ダノンメジャーを狙ってみる。近走だらしない競馬が続いているが、この馬のベストは1800m。前走のマイル戦が走りすぎているくらいで、買うなら間違いなく今回だ。幸いにも内目の枠を引き当てて展開面の恩恵も大きい。久しぶりに、この馬らしい逃げが見られるだろう。4ストレンジクォークは中山金杯で久しぶりに良さが出た。相手は今回の方が楽で、柴山騎手とも手が合っている。8マサハヤドリームは小倉2戦2勝のコース巧者。

※水曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　冬の小倉の名物重賞で、近年はフェブラリーSの真裏に施行される。しかし、2013年の勝ち馬ヒットザターゲットと2014年のラストインパクトは、いずれもその秋に京都大賞典を勝利して、一昨年の勝ち馬アルバートドックは、同年のサマー2000シリーズのチャンピオンに輝いた。目立たない位置にありながら、その後の中距離路線での活躍につながりやすい出世レース的な側面もあって注目される。

1.意外とスタミナが必要

　中京開催だった2010年を除いた過去9回で、距離短縮組が7勝で距離延長は1勝(前走1800mが1勝)。マイル路線を使われている組よりも中距離経験が豊富な馬の方が結果を出している。のちの京都大賞典の勝ち馬を2頭出しているように、1800mという実距離以上のスタミナが求められる傾向だ。

2.前走着順は関係ない

　過去10年(中京開催の2010年を含む)で、前走で二桁着順だった馬が4勝を挙げているように、大敗からの巻き返しが可能なレース。ただし、その4頭のうち3頭までは前走GI、GIIという格上レースからの臨戦だった。

3.高速決着なら若い馬

　過去には10歳のアサカディフィートが勝利したように、高齢馬がしばしば大駆けするレースとして知られるが、最近5年間に限れば4歳馬と5歳馬が2勝ずつ。近年で唯一6歳馬が勝った2015年は、重馬場になって1分48秒台で決着した年だった。良馬場でスピードを要する状況ならば若い世代からの狙うのがセオリー。

　菊花賞16着からの転戦になるウインガナドルに注目したい。菊花賞は極悪馬場のなか同型馬とやり合っての結果で、大敗もやむを得ない面があった。小回りの1800m戦では昨夏のラジオNIKKEI賞でセダブリランテスと同タイムの2着があるし、新潟記念でも見せ場たっぷりの4着。直線平坦なコースでの粘り腰を身上にする馬だ。鉄砲駆けするタイプでもあり、休み明け初戦が狙い目。

　トリオンフは破竹の快進撃であっという間にオープンに駒を進めてきた。ただし巨漢馬ゆえの反応の鈍さがあるので、多頭数をどうさばくのかが課題になりそう。ストレンジクォークは中山金杯があと一歩という内容のきわどい3着。絶好調の勢いで、勇退する小島太調教師に餞を送れるか。以下、休み明けが鍵も力量上位のダッシングブレイズ、勝ち味に遅いが大崩れしないスズカデヴィアス、この条件に良績があるダノンメジャー、軽ハンデが魅力のサトノアリシア。

4歳でまだ指数が反映されきっていない印象の◎トリオンフ。小倉同距離コースでも89あってタートルボウル産駒で適性十分。ハンデ差を見るとこれでいける。前走112という○スズカデヴィアスがかなりの強敵。▲ダノンメジャーも4走前同距離コース104。さらに休み明けでも前走109☆ダッシングブレイズと△ストレンジクォーク。

2戦続けて楽勝した13トリオンフが有力。先行力があり小回り平坦はベスト。相手関係からチャンスはある。次位は4ストレンジクォークで末脚は鋭く好走は必至。▲は6ダッシングブレイズで休養明けになるが鉄砲駆けの魅力はある。