【遅まきながら】6歳夏、
サトノキングダムの充実ぶりが際立つ。長兄
アニマルキングダムは
ケンタッキーダービーを制した米国3歳牡馬チャンピオン。
ディープインパクト産駒の弟も、新馬・
セントポーリア賞を連勝。いざクラシックの期待を担った。しかし骨折。休み休みでしか使えず、3勝目まで2年以上の月日を要したが、昨年の新発田特別を上り32秒7で豪快に一気差しを決め、遅まきながら良血開花を確信。
オリエンタル賞・1分44秒7という走破タイムはオープンに匹敵する好記録。前走の多摩川Sは、久々のぶん道中リキみがち。ふらふらしながらも、しっかり2着は確保した。脚元が固まった今は、小脚が使えるようになり右回りも小回りもOK。ひと叩き効果で身体の動かし方もシャープになってきた。
対抗は
ワンダープチュック。昨年の福島テレビOPを、56キロの斤量で1分47秒7で2着した実績もあるが、全4勝うち重馬場と不良馬場で3勝を挙げている道悪のオニ。お天気と馬場次第では単も有望。500キロを切ってくれば、動かし方も末も違ってくる。
トーセンブレスは、
桜花賞4着歴のある切れ者。多摩川Sは本命とコンマ1秒差の5着に入線、バンク型の9Fは思い切った仕掛けも可能。少し時計のかかる
パワー馬場のほうが追走も楽になる。
ジョブックコメンは、昇級戦の
八ヶ岳特別を2着と好調。格上挑戦になるが、ハンデは51キロと軽量。天気が崩れてくれると斤量差がよりモノをいう。
ティソーナは二走前の
スピカSは、重馬場で逃げ粘って2着。その再現も十分あり得る。