【血は争えない】
サトノジェネシスは
サトノダイヤモンドの全弟。お兄さんより若干寸詰まり、体重は478キロ。おっとりとした兄とは違いパドックでメラメラ燃えたりする。まだ腰がパンとせず、駐立も怪しい。
前走は出遅れを挽回、1コーナーを回るまでに、ムーアが内に外にコントロールしてポジションをとりに行った。道中1000mは1分1秒8のスロー。直線を向き反応するまでにワンアクションあったものの、ラスト3Fのレースラップは11秒5-11秒5-11秒4(34秒4)、自身のソレは34秒0。兄と同じように、スパリというよりは漸進といった感じの伸び。「いい馬だ、距離は2400mくらいあったほうがいい」と、ムーアさんに褒められたが、春の大目標のためにも、ゆりかもめ賞で2勝目にリーチ。
強敵は
ラストヌードル。スタートは上手くはないと知っていたが、前走はスローの後方。強引に4角で追い上げ自分からぶつかって自滅、あれにはなんだか泣けた。なんて、新馬勝ちは兄が
菊花賞を勝つ前週の東京1800m、上り34秒6というレースラップを、自身33秒5で、二段加速でゴール前もうひと脚使った。弟も兄と並ぶ、唸るような好素材。明け3歳時の調教のタイムや動きは、同時期の兄をはるかに上回っている。二度続けて凡走は願い下げです。
キタサンバルカンは、乱ペースの前崩れにも恵まれたとはいえ、
葉牡丹賞は最速の上りで1分59秒8。完歩の大きなフットワークは迫力満点、2400mもよさそうだ。
ハギノアップロードの実績、
ラージヒル、
ハーシェルも3連複要員なら。