【上位拮抗】クロノジェネシスは阪神JF2着で世代トップクラスの脚力示す。途上の印象も弾みは十分で力発揮に期待。◎に続いたビーチサンバは順調に乗り込まれ気配上々。力強さも増しており好勝負十分。レッドベルディエスは前走を順当勝ち。動きも1戦毎に上向きで争覇圏。ジョディーは東京で見直し必要。マドラスチェックも仕上がり良く、ミリオンドリームズやマジックリアリズムにも注意が必要。

【寄り切り】クロノジェネシスが堂々押し切る。父はバゴ、デビューはローカルの小倉ということもあるのだろう。ディープインパクト産駒の血統馬たちに比べると、走法も異なり印象は地味。

　しかし阪神JFは、1000m通過は59秒1のミドルで展開。有力どころは揃って後方、直線入り口、カメラが切り替わると同時に、潮のように外から押し上げ、ラスト3Fは11秒0-11秒8-12秒2で急展開(3Fは35秒0)。最後は勝ち馬に0秒1差競り負けたが、最速の33秒9という末脚を繰り出し2着はがっちりと確保。1分34秒1という決着タイムは、過去十年では第3位の好記録だった。

　東京コースは二走前のアイビーSで32秒5という超高速ラップを計時している。マイルの流れも前走で体験、まだ目いっぱいの仕上げではないけれど、追走併入型の質の高い調教メニューを消化してきた。

　二の筆頭はビーチサンバ。3着に敗れはしたが、阪神JFは、ゴール前また盛り返そうとしていた。二走前のアルテミスSは、1000m通過・58秒7というHペースを踏み、上り3Fはすべて11秒台――タフな流れを一旦先頭、1分33秒8というタイムも心強い。

　まとめて負かせばミリオンドリームズのスケールと可能性だろうか。500キロをゆうに超えるフランケル産駒の巨漢牝馬。競馬の約束事ができていない幼い状態でも、パワーを要する札幌の洋芝で上り2F目に11秒5を叩き出している。フットワークがスムーズな、広々とした左回りの東京を目標に乗り込みは万全。

　全体時計や現状の体力はやや劣るが、ディープインパクト産駒に伏兵がズラリ。レッドベルディエスは、東京マイルを二戦連続して上がり33秒台を計測。カレンブーケドールもデビュー戦で33秒0をマークしている。マドラスチェックは、湿った重い芝が似合うマッチョ。

　当初は雪予報の出ていた2/11だが日曜昼の時点では雪マークが消え、順調なら良馬場でやれるかもしれないという状況になってきた。

　今年の特徴は、頭数が少ない一方で阪神JFの2,3着馬がいてメンバーレベル的には低くないということ。ただ、阪神JF2,3着馬が年明け緒戦にクイーンCを選んだケースはマウレア、レーヌミノルが負けている。その前はフォーエバーモアとホエールキャプチャが勝っているというのでダメということはないが、この2頭の組み合わせを強調した買い目にはしたくない。片方を◎にするならもう片方は△くらいの感じでいきたい。

　◎はクロノジェネシスのほうにした。単純に阪神JFで△ビーチサンバに先着しているということもあるが、バコ産駒らしからぬ決め手と、阪神JFでいきなり後ろからの競馬をしても上位に来た地力を評価。

　3連複の2列目に前走△ジョディーに負けているがレース数を消化しておらず上昇余地を残している魅力がある○マドラスチェックと、2走目で一変した▲レッドベルディエスを取る

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【順当】9クロノジェネシスは素質上位で、決め手を発揮しての差し切りが濃厚。6ビーチサンバも差し脚堅実で、引き続き首位争いが期待できる。1マドラスチェックは休み明けだが今回も先手主張からの粘り込みに警戒。2レッドベルディエスは試金石だが長く使える差し脚には警戒が必要だ。4ジョディーは東京コースで単騎逃げの形が取れれば残り目も。

※2/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　この条件は東京芝1600で行われますから、能力を試される一戦です。今回は小頭数ですのでなるべくいい位置に付けられる子から買いたいです。

　現在本命視しているのは、ビーチサンバです。前走の阪神JFでは、今回も人気するであろう、クロノジェネシスに先着を許していますが、東京コースの持ち時計がいいので、東京コースなら逆転も可能なのではと考えます。馬体もしっかりしている馬ですし、まだまだ成長が見込める明け3歳の上澄みに期待します。

　本命対抗以下は直前の追い切りから決めたいと思います。

※2/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　阪神JF組がやはり上位。特に勝ち馬ダノンファンタジーとともに最後まで伸びを見せたクロノジェネシスは能力が高い。阪神JFではスタートがひと息だったため後方からの競馬になったが、本来は中団で立ち回れるタイプだ。

　阪神JF3着ビーチサンバは東京の重賞で2着の経験が強み。別路線組ではレッドベルディエス。12秒2-12秒1の加速ラップで制した前走は収穫。

　カレンブーケドールも前走は加速ラップで勝ち切った。

※2/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　生産者と近走成績がポイント。2014年以降の3着以内馬15頭は「生産者がノーザンファームだった馬」と「“前年12月以降、かつJRA、かつ1600m、かつ500万下から上のクラス、かつ4コーナー通過順が5番手以下だったレース”において3着以内となった経験がある馬」ばかりでした。ノーザンファームの生産馬、もしくは実績や距離適性に不安のない差し馬を重視すべきでしょう。

　なお「“JRA、かつGIを除くレース”における連対率が100.0%だった馬」は2014年以降[4-4-4-16]と堅実。

　実績上位のクロノジェネシス、ビーチサンバはもちろん、レッドベルディエスあたりも楽しみです。

※2/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎カレンブーケドールの母ソラリアはチリでG1・3勝の活躍馬。最近のディープインパクト産駒はアルゼンチンG1勝ち馬を母に持つサトノダイヤモンドやダノンファンタジーなど、南米血統からG1馬が出ており、この馬もそれに続きたいところ。母の父スキャットダディは昨年の米三冠馬ジャスティファイの父でもあり、日本でもファルコンSのミスターメロディなどを出し成功しているストームキャット系種牡馬。配合的にも好感が持てる。

　○レッドベルディエスは全姉レッドベルローズがフェアリーS3着馬。ディープインパクト産駒で母の父アンブライドルズソングという配合は最優秀2歳牡馬のダノンプラチナと同じだ。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　左回りと右回りの違いはあるものの、「直線が長いコースのマイル戦」ということでは、桜花賞と同じ。本来の桜花賞トライアルであるフィリーズレビューの重要度が低下するのに伴って、近年ではクイーンCの重要性がアップしていて、桜花賞への有力ステップは、チューリップ賞とクイーンCの二択に近い状況になっている。ただし、2018年からはチューリップ賞がGIIに格付けされたことで、トップクラスがよりチューリップ賞に集中する傾向が強まるかもしれない。

1.阪神JF組強し

　牝馬にとっては阪神JFに出走すること自体が、世代上位の能力の証明のようなものだ。過去10年、前走で阪神JFに出走していた馬は[3-4-1-12]で、勝率15%・連対率35%。さらに、そこで3着以内だった馬にかぎると[3-1-0-2]。

2.構えすぎると届かない

　同コースで行われる2歳秋のアルテミスSでは差し・追い込み優位の傾向があるが、3歳になって成長したメンバーで行われるこのレースでは、前が簡単には止まらない。過去10年で4コーナーの通過順位が4番手以内だった馬が7勝を挙げている一方で、メンバー中最速の上がりをマークした馬で1着になったのは1頭だけ。ある程度流れに乗れるスピード能力は必須になる。

3.新馬・未勝利からの臨戦は不振

　前走が新馬・未勝利戦だった馬は過去10年で[0-2-3-32]。たとえばフェアリーSが500万条件とそれほど大差ないメンバー構成で行われることと比較すると、このレースは桜花賞のステップレースとして機能しているだけあって、格段にハードルが高くなっていることがわかる。


　クロノジェネシスは阪神JFで出遅れながら2着を確保。初となるマイルのスピード競馬も問題なかった。本来は前々で立ち回れる馬で、東京コースにも実績がある。キレ味勝負も得意とするところで、この条件では安定感がある。

　ビーチサンバはアルテミスSを2着、阪神JFで3着。半姉にこのレースを制したライラプスがおり、成長力で前走後塵を拝したクロノジェネシスに迫れるか。ジョディーは阪神JFでは流れに乗れず大敗したが、過去2戦2勝の東京マイルに戻れば見直しが必要だ。

　ミリオンドリームズはフランケル産駒の良血馬。昨夏の札幌以来と間隔は開いたが、乗り込みは入念で素質の高さから目を離せない。以下、ミスエルテの半妹ミディオーサ、先行してしぶといマドラスチェック、未勝利を勝ったばかりだが素質の高さでは見劣りしないカレンブーケドール。

【小波乱】クロノジェネシスは力上位。素質豊かなミリオンドリームズ。マドラスチェックは仕上がり良好。

昨年は月曜日開催のレース。今年も雪予報があってちょっと心配ではある…。さてここで重要視するのは平均値ではなく同距離コースのトップ馬。さらに教訓から学んでいるのは内枠のディープ産駒は要注意ということ。☆マジックリアリズムの91は評価したいが前走で下げているのがマイナス。ならば同距離コース90持つ◎ビーチサンバを軸にする。相手筆頭○クロノジェネシス。初戦83▲ミリオンドリームズ。今年も難しい並びになった。

上昇度という点から注目したいのが6ビーチサンバだ。東京のマイルは実績があり長くいい脚が使えるのは魅力。勝機は十分。次位は9クロノジェネシスで阪神JF2着の好走から勝ち鞍ある東京は魅力。▲は3ミリオンドリームズで休養明けになるが潜在能力は高い。

　近年はいずれも高速決着となっているレースだが、今年は雨が降るのか雪が降るのか、はたまた、みぞれか。いずれにしても時計のかかる馬場となる。阪神JFで好走した人気2頭は、渋った馬場も実際にこなしているだけに、馬場で割り引く必要はないが、2ヶ月後を見据えた仕上げであることは間違いのないところで、ここが目一杯ではないだろう。

　◎は、とにかく賞金を加算したい1勝馬から、ミリオンドリームズを抜擢した。素材は人気2頭と肩を並べるか、いや、それ以上の器。半年ぶりとはいえ、入念に乗り込まれており、ここにきて気配もグンと良化してきた。これまたデビュー戦での実績から、渋った馬場もOKだろう。

　相手は、クロノジェネシス、ビーチサンバへが本線で、以下は、マドラスチェック、レッドベルディエス、カレンブーケドール、ジョディーまで押さえる。