※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
オークスを迎えるまでに2400mという距離を経験する馬はほとんどいない。未知の距離を走り切るスタミナだけでなく最後の長い直線では高いレベルのスピードも求められ、3歳牝馬にとって総合力が試される大舞台である。今年は
桜花賞馬が不在で例年以上に混戦の様相を呈している。
1. 800mも距離が違えど
前走
桜花賞組が圧倒的な成績を残している。過去10年で馬券になった30頭中、実に18頭は前走が
桜花賞だった。いずれも3歳の牝馬限定戦であり、純粋なマイラー・中距離馬としての適性よりも総合力の高さがものを言いやすいのだろう。尚、前走
フローラS組も9頭が馬券になっておりまずまずの成績。この2つのローテを経てここに挑む馬が中心になるとみて良さそうだ。
2.これまでのキャリア数に注目
過去10年の出走馬の成績を前走までの出走数で比較してみると、最も成績が良いのが4、5戦の馬。4戦は(4・3・3・23)、5戦は(4・4・2・23)で複勝率は共に30.3%だ。逆に
オークスまでに7戦以上を経験してきた馬の成績と言えば(1・1・3・59)、複勝率7.8%と不振気味。未勝利や条件クラスを楽にクリアし、順調に重賞・クラシック路線を歩んできたことも重要な好走要因だと言えるだろう。
3.超高速馬場
先週東京競馬場で行われた
京王杯SCと
ヴィクトリアマイルの両レースにおいてレコード記録が叩き出された。後者に至っては1:30.5の日本レコードである。
オークスは前半ゆったり入って後半のロングスパート戦になりやすいレースであるし以前は差し・追い込みも十分に届く余地があったが、近年はその速い馬場の影響もあるのか、大味な競馬では届き辛くなっていることにも注意しておきたい。データとして、近5年の平均レース上がりが34.7なのに対し、6-10年前の平均は35.5。前が止まりにくくなっている。
クロノジェネシスは前走の
桜花賞を3着。コーナーで若干リズムを崩したり、直線でスムーズに外に出せなかったことなどあり完全燃焼とはいかなかったが32.9の末脚をマークした。今年になってきっちりスタートを決め中団で競馬できるようになっているのは好材料で、これまで2戦2勝している東京の舞台で巻き返しを誓う。
ウィクトーリアは前走の
フローラSを優勝。これまで逃げて結果を出していたが、鋭い末脚で差し切って見せた。本来もっと前で競馬できる馬だし、距離は更に延びて良さそうだ。
ラヴズオンリーユーはこれまで3戦3勝。全て上り1位をマークし、圧勝を続けてきた。初の多頭数の競馬となるがスケールで圧倒できるか。
シゲルピンクダイヤは前走
桜花賞を2着。末脚は同世代の中でもトップクラスだし、スタートを決めれば一発の期待は十分。以下、
アルテミスSを勝った東京の舞台で巻き返しを期待できる
シェーングランツ、
フローラSを2着、距離延長歓迎の
シャドウディーヴァ、快進撃を続ける
D.レーン騎手を背に先行力を活かす
コントラチェック。