【加速猛烈】56キロでも
ノームコアの速力は鈍らない。3歳秋、
紫苑Sを1分58秒0というレースレコードで快勝。4歳1月の
愛知杯2着など、ポテンシャルの高さを時折は見せていた。ただ、
ヴィクトリアマイルは2歳9月以来の1600m。8Fの流れについていけるかどうか、鞍上の構えも慎重だった。
1000m通過56秒1-1400m通過・1分18秒8というタフなミドルで展開、追い出しをひと呼吸遅らせたのがバッチリとはまったようにも見えたけれど、ラスト3Fのレースラップは11秒2-11秒5-11秒7(34秒4)、自身の上りは33秒2。猛烈な加速ラップを計測、単純な前崩れで勝ったワケではない。1分30秒5は、牡馬混合のGI・
安田記念より0秒4速く、東京マイルの堂々のレコード。骨折あけになるが症状は軽く、二週にわたり中身の濃い調教を消化できている。
対抗は3歳馬
アドマイヤマーズ。9Fの
共同通信杯は2着、
皐月賞は4着に泣いたが、マイルは5戦5勝。
朝日杯FS、
NHKマイルCを快勝した世代トップマイラー。春もいい馬だったが、秋はもっとすごい、想像以上の驚くような真価を遂げている?初の古馬相手の57キロ、時計1秒短縮も、ひょいと飛び越えていく素材なのかもしれない。近い将来のマイルGI制覇ためにも、まずはここで勝ち負けの布石を打っておきたい。
一角崩しは
レイエンダ。全兄
レイデオロは、知っての通りダービー奪取、
天皇賞・秋制圧に成功。ただ全弟は本格化までに少し助走期間が必要。初重賞制覇は4歳春の
エプソムCとなったが、稍重馬場を推定11秒0-10秒8-10秒9(3Fは32秒7)という超高速ラップでまとめ後続を完封。
新潟記念はチークピーシーズを外したためだろうか。手ごたえよく直線を向いたものの、伸びはサッパリ。ただ、好不調に波はあるものの体調そのものはいい。マイルの流れなら集中力が途切れる心配も少なくなり、チークを装着すれば風景一変。鞍上はここ一番、スミヨンです。
クリノガウディーは、前走の
京成杯AHは、想定をはるかに超える高速馬場。3コーナーで置かれ、
ギアチェンジも遅れたが、
朝日杯FS2着、
中京記念はハナ差の2着。GIIIなら通用していい。
ロジクライは昨年の富士Sを1分31秒7で快走、スンナリ行かせるとしぶとい。
ジャンダルムは
京成杯AHを1分30秒9で3着に食い込み、持てる才能と復調をアピール。