※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
中山芝2000mでは
皐月賞、
弥生賞、
ホープフルSなど、2、3歳戦の重要レースが数多く行われるが、古馬のオープンクラスのレースは現在では
中山金杯だけ。古馬のA級馬が走る機会が少ないため、イメージを組み立てにくい面はあるかもしれない。
2015年はここを勝った
ラブリーデイが、その後
宝塚記念、
天皇賞(秋)を制覇。2016年の勝者
ヤマカツエースも
金鯱賞を2勝するなど、以降の飛躍のきっかけにしている。出世レースである以上、勢いや伸びしろのある馬を狙いたいところだ。
1.ハンデは重い方から
過去10年間で56kg以上のハンデを背負った馬が8勝を挙げている。57kg以上に限っても5勝で、勝率16.7%・連対率30%。近年はハンデを背負わされた馬=実績上位馬がきっちり能力を出せるようになっていて、実績で劣る馬の台頭の余地は小さい。
2.距離短縮は苦戦
過去10年間、前走で2000mを超える距離を使われていた馬は[1-0-0-15]。また、前走が
菊花賞だったという馬に限ると[0-0-0-3]で、2016年の
ブライトエンブレムは2番人気6着、2014年の
ケイアイチョウサンは3番人気5着と人気を裏切った。小回りで多頭数になる
中山金杯では、忙しい流れを早めに動いていくスピードが必要であり、ゆっくりした流れになる長距離からの臨戦は割り引き材料になる。
3.前走凡走馬は苦戦
過去10年の連対馬20頭のうち、前走で6着以下に敗れていた馬は5頭だけ。勝ち馬に限ると8頭までが前走で4着以内に好走していた。昨年の1-3着馬も、いずれも前走でも3着以内に入っていた。近走好調馬が堅実に走る傾向が強まっており、はっきりした理由がないかぎり前走で凡走した馬の巻き返しは難しい。
ステイフーリッシュは
菊花賞を大敗したが、チャレンジCで3着と復活の足がかりを作った。
ステイゴールド産駒で
京都新聞杯を快勝したため、長距離路線での活躍を期待されたが、ここまで[1-0-2-0]と凡走がない芝2000m戦が現状ではベストだろう。当コースでは2歳時に
ホープフルSで3着した実績もある。
ウインブライトは
中山記念、
スプリングSと中山で重賞を2勝している「中山の鬼」。好走実績が11-2月に固まっているように、冬場を得意としており、58kgでも中山に戻れば巻き返しが期待できる。
エアアンセムは関西馬ながら中山コースを得意にしていて、昨秋は格上相手の
オールカマーでも4着と好走した。休養期間が長かった馬で、明けて8歳でも大きな衰えはない。
アドマイヤリードは2017年の
ヴィクトリアマイルの勝ち馬。56kgは背負い慣れた斤量で、前走
ディセンバーSを快勝して調子を取り戻しつつある。以下、
小倉記念3着、チャレンジC2着と重賞でも安定感がある
マウントゴールド、
ホープフルS3着、
京成杯2着とこの時期の中山は得意の
ブラックバゴ、不利に泣いた
ディセンバーSから巻き返しを期待したい
ナスノセイカン。