※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
皐月賞と同一条件で行われる
トライアル競走で、早い段階で賞金確保に成功した有力馬が足慣らしとして登場してくる。出走権を確保していない馬は、もっと手薄な他の
ステップ競走に向かうことが多く、
弥生賞は少頭数になるのが通例。中長距離志向の強い馬たちが多いことも相まって、本番の
皐月賞とは異なる遅いペースで流れることが多い。
皐月賞の1000m通過が過去10年間で最も遅かったのは、東京競馬場で行われた2011年の60.3秒だが、
弥生賞での1000m通過は61秒を超えるのが当たり前で、61秒を切ったのは過去10年で2016年の一回だけ。同じコースで行われながら、
皐月賞の予行演習として必ずしもベストとは言い切れない面があり、相対的な重要性は低下傾向にある。
1.スピードと反応の鋭さが必要
最近3年間のレースの上がり3Fは、35.1秒、35.0秒、34.3秒。中盤緩んで上がりが速くなるため、前で流れに乗れるスピードや、反応の鋭さが求められる傾向がある。2018年はその後ダービーを勝つ
ワグネリアンが2着に差し遅れ、先行した
ダノンプレミアムが勝利、2017年は逃げた
マイスタイルが8番人気で2着。
2.前走1着の勢いが必要
過去10年の勝ち馬のうち8頭までが前走で1着だった馬で、直近では6連勝中。前走1着馬有利の傾向は、
朝日杯FSなどと同様だ。トーナメント戦で言えば準決勝の位置にあるレースで、前走で負けた馬の馬の巻き返しは簡単ではない。
3.オープン初挑戦は苦戦
それ以前にオープン特別か重賞を走った経験のない馬の連対は、過去10年で2009年2着の
ミッキーペトラ一頭のみで、1着馬にはない。500万条件を
ステップに
弥生賞を連対したプレイ、
カミノタサハラ、
マイスタイルの3頭には、いずれもそれ以前にオープン特別か重賞に出走した経験があった。
ラストドラフトは
京成杯の勝ち馬。勝ちタイムは
ジェネラーレウーノが勝った前年と同じで、昨年末の
ホープフルSを上回る。新馬戦で負かした
ヒシイグアスはその後2連勝しており、2戦2勝の字面以上に戦績は濃い。母は
桜花賞馬
マルセリーナで、スピードとキレ味を兼備。前走後も緩めることなく乗り込まれており、臨戦態勢という点で休み明けのラ
イバルを上回る。
ニシノデイジーは
札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sを連勝。
ホープフルSではスムーズさを欠く場面があって3着に終わったが、中山を経験できたことは今後につながるだろう。
カントルは
ワグネリアンの全弟。流れに乗った
セントポーリア賞は鮮やかな内容だった。兄より成長が遅く頼りない面は残るが、相手強化でも楽しみは大きい。
ブレイキングドーンは
ホープフルSで5着に終わったが、スローペースを早めに押し上げてのもので着順以上の評価ができる。以下、
きさらぎ賞5着から転戦する
メイショウテンゲン、梅花賞の勝ち馬
サトノラディウス、自己条件との両睨みになる
シュヴァルツリーゼ。