【バテない】血統馬
ダイワメモリーが、時計通りに上昇カーブを描いている。脚元が固まらず負担の少ないダート戦を使った時期もあったが、3月の中山戦から芝へと再転向し、中山2000mを2分0秒0で快勝。東京2000mのテレ玉杯は、1000m通過・58秒3というタフなミドルペースを踏み、最速の上りで1分57秒8で差し切って見せた。
前走の佐渡Sは、昇級戦ということもあり、大事に折り合いに専念、末脚を温存。スローペースのぶん0秒2詰め切れなかったが、後半5Fのレースラップは11秒9-11秒7-10秒9-11秒0-11秒7。平坦コースとはいえ、10-11秒台のHラップを並べ、1分57秒5で3着に差し込んできた。鞍上の内田Jも、仕掛けどころや使える脚の長さもほぼ把握できた。パワー型だけに坂コースの中山のほうがバテない強みをいかせるとみた。
対抗の
ブレステイキングは、GII・
セントライト記念小差4着歴のある好素材。本年は2月の
アメジストSを1分58秒6で3着、札幌の
TVh賞は57キロのトップハンデで1分46秒4という好タイムで4着に入線。ひと叩きして息遣いはよくなった。ただ、跳びが大きく広いコース向き。小回り中山の10Fは勝負どころで置かれるシーンも頭に入れておきたい。
間隙を突き
ヴァンケドミンゴが一角崩し。少し時計のかかるフラットコース巧者だが、前走は有無を言わさぬ大外一気。いま急激に力をつけており、高速決着・坂コースも乗り越える可能性あり。
タガノアスワドの逃げ脚も不気味。
西部スポニチ賞は鞍上の好判断もあったにせよ、あのロングスパートはラップ的にも魅力いっぱい。10ハロンにも勝ち鞍がある。スタート、展開に注文はつくものの、決め手なら
ゴールドギア。
TVh賞の上りは最速、体調も確実に上向いている。同レース5着の
サンティールも連下小差。