【56キロで結果を出した】ミスパンテールが完全復調。昨年は清水Sを契機に、ターコイズS、京都牝馬S、阪神牝馬Sまで4連勝。しかし、斤量は51-55キロでのもの。「針の穴」を通すような、横山典ならではの精緻な騎乗が必要だった。

　一年たった本年のターコイズSは、56キロを背負い堂々の横綱相撲。坂路調教をメインに置き、分厚い馬体を維持。テンションも上がることなく、ブレのないフットワークを保てている。

　対抗はワントゥワンの決め手。昨夏は関屋記念を1分31秒6・上り32秒8で2着強襲。京成杯AHも2着、東京マイルの富士Sは1分32秒0で2着に頑張った。阪神Cは、マイルから7Fに距離短縮。流れに乗り遅れたことも確かだが、牡馬相手の重賞でギリギリの勝負を繰り返してきた疲労もたまっていたか。リフレッシュをはかり、今度は牝馬限定。力を要するパワー馬場にもくじけない。

　ターコイズS2着のリバティハイツは、フィリーズレビュー勝ちもある4歳馬。耳袋を厚くするなど馬具を工夫、イレ込み癖も解消しつつある。ディメンシオンも、ターコイズSを見せ場たっぷりに5着。距離とオープンでの立ち位置も発見できた。

　関西への輸送がどう出るか、当日の体重をチェックする必要があるが、アルーシャもベストは7F。時計・記録はすでに足りている。直線勝負に徹すればリナーテの爆発力、デアレガーロの一発を警戒。

　1600m時代も通算した過去10年だと、4歳馬が[8-2-1-42]と勝ち切っている。複勝率では4歳と5歳でそう差はないのだが、古牝馬戦は若い馬重視というのはセオリーでもあるし、まずは4歳馬を中心に考えたい。

　1400mになって以降、以前より堅くなったような手ごたえもあるレースだが、まだ3回やっただけでは判断がつかない。今回は頭数も揃ったうえに先行タイプも揃い、ペースが緩くなることはなさそう。ラップに起伏の無いレースを得意とする、いかにも1400m巧者という馬を買ってみたい。

　◎はリバティハイツ。1600mの重賞でも好走しているが、フィリーズレビューの内容を考えるとある程度前が崩れてくる1400m戦というのは得意なはず。内枠からなので捌けるかという問題はあるが、捌ければアタマまで。敢えて馬連でなく馬単を折り返して1着に期待する。

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【荒れ模様】まだキャリア4戦の2ベルーガ。前走はやや距離が短かった。重賞勝ちもある同コースならば見直しは必要。人気も下がっているし狙い目か。11ワントゥワンはデムーロ騎手で2勝と相性抜群。10デアレガーロは、昨年2着になったレース内容が濃い。

※2/10時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　このレースは京都の1400で行われるレースで、コース的にも逃げ先行が有利です。G1へのステップレースというよりは、重賞タイトルが欲しい子出走してくる印象です。

　本命視しているのは、リバティハイツです。デビューしてから出走してくるたびに存在感を表している一頭です。クイーンSでは大敗したものの、近走は着実に上向いており、前走はミスパンテールに0,1秒差の2着。好位が取れますし、この走りなら今回は期待十分です。

※2/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　なかなかの混戦模様。ミスパンテールの連覇に期待した。前走ターコイズSも連覇しており、この時季は非常に調子がいい。横山典騎手が完全に手の内に入れており、外に出すのも間を割るのも自由自在。期待は大きい。

　リバティハイツは前走、そのミスパンテールに敗れたが見せ場は十分だった。カイザーバルは京都に戻って巻き返し。すっかり力を付けており、前走を度外視して狙いたい。エイシンティンクルは久々を苦にしない。解散厩舎、狙い澄ました一撃がある。

※2/11時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　現在の施行条件になってからは前走好走馬が優勢。「前走の着順が3着以下だった馬」は2016年以降[1-0-0-32]と安定感を欠いていました。ビッグレースを目標とするような馬にとっては時期もコースも中途半端なので、勢いに乗っている“上がり馬"を重視したいところです。

　なお「枠番が1-4枠」だった馬は2016年以降[0-0-1-19]。前走で連対を果たしているアルーシャ、ミスパンテール、リバティハイツ、ロッテンマイヤーのうち、外寄りの枠に入った馬を狙ってみたいと思います。

※2/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎ワントゥワンは桜花賞馬ジュエラーの姪で、母ワンカラットは1400mのフィリーズレビューなど重賞4勝を挙げている。父と母の父の組み合わせは桜花賞馬ハープスターと同じ。自身にとって京都芝1400mは、宇治川特別を勝利し、3歳時のエルフィンSで後のオークス馬シンハライトにハナ差の2着まで迫った舞台でもある。

　○ベルーガは同条件で行われたファンタジーSの勝ち馬。叔母にスプリンターズSのスリープレスナイト、祖母の妹に女傑ヒシアマゾンなど、アドマイヤムーンもいるが牝馬の活躍馬が多い一族だ。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください

　真冬の古馬牝馬重賞。以前は正月開催のマイル戦だったが、2016年から1400mに距離短縮されて、時期も2回京都の最終週に移された。これによって名称は同じながら、レースの性格は大きく変わることになった。

　条件変更初年度の2016年は、勝ったクイーンズリングがその年のエリザベス女王杯を制した。2017年の勝ち馬レッツゴードンキもその年のスプリントGIで2着2回、2018年の勝ち馬ミスパンテールもその後重賞を2勝した。それ以前とは変わって出世レースの色合いが強まっていることは注目される。

1.4歳世代が強い

　条件変更前を含む過去10年で、4歳馬が8勝という好成績を収めている。以下、5歳が1勝で6歳が1勝で、「若ければ若いほど成績が良い」という傾向になっている。

2.持続力が要求される

　連続開催の最終週ということもあって、1400という距離以上にスタミナを要求される。距離短縮以降の3年間、前走で1400m以下の距離を使われていた馬は26頭いたが、連対は1頭のみ。

3.冬場の牝馬戦は調子を重視

　牝馬は夏に強いと言われるのと反対に、冬毛が出るこの時期はなかなか調子が上がらないことが多く、前走で凡走した馬の巻き返しは簡単ではない。条件変更以降の3年間、1-3着馬9頭のうち8頭は前走で連対を果たしていた。唯一の例外のクイーンズリングは、前走8着とは言えエリザベス女王杯で0.3秒差だった。

　リバティハイツは前走ターコイズSを好タイムで2着。半マイル通過が45.5秒という厳しい流れを早めに動いて粘り込んだものだけに価値がある。昨春にはフィリーズレビューを勝って桜花賞でも6着に食い込んだ実力馬が調子を取り戻してきたようだ。輸送に難がある馬で、関西圏の競馬になるのはプラス材料。重賞勝ちがある今回の距離ももちろん歓迎だ。

　ミスパンテールは昨年の勝ち馬。エリザベス女王杯は大敗したが、スピードが活かせるマイル以下の距離なら安定感がある。アルーシャは古馬重賞には初挑戦だが、1勝馬の身で臨んだ昨年のクイーンCで3着がある。3連勝の勢いで重賞実績馬の壁を打ち破れるか。

　エイシンティンクルは昨夏の関屋記念以来の久々になるが、気性的に鉄砲は利くタイプ。距離短縮も問題ない。展開不向きだった前走から巻き返しを図るワントゥワン、昨年の2着馬で休み明けでも侮れないデアレガーロ、前走は距離不足で凡走したが当コースでは重賞勝ちの実績があるベルーガ。

【上位拮抗】先行指向が強めで、差し優勢の展開となりそうな一戦。本命は、前走でいい走りを見せた04リバティハイツである。古馬相手でもやれる力があるのは証明済みで、稽古で見せている動きのよさは前走以上。相手は、12アルーシャと11ワントゥワンの2頭が上位評価組だ。上位拮抗とみて、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい一戦である。

【小波乱】ディメンシオンは地力強化が目覚ましい。コースが変わりカイザーバルが浮上。先行力十分のハーレムラインが踏ん張る。

昨年も同距離コース105で勝っている◎ミスパンテールが前走でも110を出しているならば軸相当だろう。上位判断としてはあまりヒネる必要もないはずだ。相手に平均値トップ○ワントゥワンと前走値108の4歳で▲アルーシャ。一発☆カイザーバル。あとは同距離コースある馬注意という感じ。

重賞で3連続2着と好走した11ワントゥワンを推す。展開に注文はつくが末脚は強力でうまく仕掛ければ抜け出せる。次位は昨年の覇者14ミスパンテールでベストの条件で連覇は可能。▲は9エイシンティンクルで積極策からチャンスをつかむ。