【気分も結果も一新】良馬場の瞬発力決着にかわれば
ヴァンドギャルドの出番。キャリア二戦目で臨んだ東スポ杯は、丁寧を心掛け流れに乗り、馬群を割って3着に食い込んだ。走破タイムは1分46秒6、これでクラシックの起点はできた。だが、勢い込んで参戦した
ホープフルSは、直線内外から寄られ二度のアク
シデントに巻き込まれてしまった。460キロ前後の中型サイズだけに、弾き飛ばすほどの体力はまだない。
きさらぎ賞も発表は良馬場だったが、湿り気が残り、嫌そうに何度もズボリと脚をとられた。
ロボットのようなギコちない硬い走りとなり4着と伸びを欠いたが、中間はコースなど交え、伸びやかさを意識。アタリの柔らかいルメールなら、良馬場なら、デムーロとは色合いの違うスムーズな加速を期待できる。
強敵は
オールイズウェル。前走は1000m通過が59秒6のミドル-マイル通過は1分35秒2。ラスト4Fから11秒9に加速、11秒3-12秒4-12秒2(3Fは35秒9)という、よどみのない力勝負となったが、勝ち馬と併せるようにして半馬身差の1分47秒5。
先着を許した
サトノルークスは、次走
すみれSで
ホープフルS2着馬を楽々一蹴。近親は
リトルアマポーラ、
ルーラーシップ×
ゼンノロブロイ×
エルコンドルパサーという配合がなんとも渋く、なるほどパドックの構えはドッシリ。さらに馬体も締まってきた。
三番手は
ウーリリのポテンシャル。新馬戦は1000m通過・62秒7のスローを見越し、直線入り口では先頭併走。
アクセルが吹きあがるまでにタイムラグがあったが、上り3Fのレースラップは11秒7-11秒3-11秒2と漸次加速。兄
マカヒキと比べるのはかわいそうだが、身のこなし、張りや
シルエットは微妙に異なるものの、オープンの素養は備えている。
決め手なら
マイネルフラップ。二走前の
千両賞は稍重、1分35秒8という時計に注意を払う人は少なかったが、レースの上りを0秒9上回るオニ脚で大外強襲。
シンザン記念のパフォーマンスは、長く記憶に残り、引き続き馬券でも注視。
良馬場なら、
アントリューズも巻き返し。
シンザン記念は、パドックの気配はほぼ満点。輸送にもなんら問題はなかったが、ぬかるんだ馬場に気を遣い、闘志もフットワークも損なってしまった。
ケイデンスコールは、基本はマイラー。ただ、NHKマイルのためにも、9Fはある程度の結果を残しておきたい。