【上位拮抗】サトノフウジンは折り合い鍵も能力上位。中間もしっかり乗られ素軽さ前走以上で勝ち負けを見込む。アリストテレスは2走連続OPでクビ差。初の左回りもむしろ歓迎で状態も良好で勝機十分。ポタジェは久々も乗り込み入念で素軽さ増しており素質も見劣らない。ビターエンダーは重賞2着の東京なら。スマートクラージュも動き上々で、スレプトンやメイショウサンガなどにも注意を払いたい。

【勢い風神】サトノフウジンの決め手魅力。新馬戦の上りは33秒7。電光の差し脚で、残り2F・推定10秒台の加速ラップを計測。兄はギベオン(中日新聞杯勝ち、NHKマイルC2着)、血統もよし。続くセントポーリア賞は、1000m通過が1分0秒7のスロー、加えてDコース。馬群に押し込められ身動きできないままレースが終わってしまったが、フリージア賞は1000m通過・1分0秒2のミドルペースで推移。なぜかこの日の東京は上りがかかり、ラップは地味ながらも、内目に進路を定め一気差し。石橋脩Jによると「まだ本気で走っていない」――伸びしろと上昇力を口にしていた。先週の青葉賞にも登録があり仕上げは上々、勝っていざダービーへ。

　逆転があればマイネルブラシウス、最後の一枚のチケット獲得へ虎視眈々。ロージズインメイ産駒の母コスモバルバラは4勝、マーメイドS2着。札幌・芝1800mの新馬戦を1分53秒3で時計差なしの2着。前走は半年振りの実戦、24キロ増の488キロ。ただ、骨格的にはあっている、重くはない。5F通過・60秒4のスローにも、すかさず好位。マイル通過は1分35秒7、上り3Fのレースラップは11秒7-11秒3-11秒6(34秒6)、自身のラップは34秒3。2着馬をG前でグイと突き放し、3着とは3馬身余。スクリーンヒーロー×ロージズインメイ配合ながら、高速ラップと高速決着に対応できた。ちなみに本命も走った同日9Rのセントポーリア賞は1分47秒2、走破タイムはわずか0秒1差、内容はまったくの互角だった。

　ポタジェは、精鋭集う友道厩舎最後の切り札。心身ともに幼さ丸出しでも、新馬戦はシンガリ一気。黄菊賞は積極策に転じ、前めで11秒台中盤の好ラップを3連続計測、ハナ差2着の接戦に持ち込んだ。間隔はあいたが、青写真通りにハードな調教メニューも消化、体調も2-3割増し。造り八割ながらビターエンダーは共同通信杯ハナ差2着。このメンバーでは格上的存在。アリストテレスのすみれSは、2000m通過は2分0秒4、走破タイムは2分12秒7と秀逸。ルメール連続騎乗のスレプトン、スマートクラージュのスピード要警戒。

　プリンシパルSの前走1勝クラス組は、血統や前走内容からここで上位人気になるような馬だと堅実に走っている。◎サトノフウジンは血統のスケール感からもそのままオープンを突破してもいい馬。ここは強気に馬単で。

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【順当】6サトノフウジンは折り合いがカギだが、ここなら素質上位とみるのが妥当。2ポタジェは長休明けでも仕上がり良好で、引き続き首位争いが可能だろう。1ビターエンダーは中2週でどうかだが、コース替わりがプラス材料で3番手にマーク。10アリストテレスは3戦連続2着という成績なら引き続きマークが必要だ。5ウシュバテソーロは相手強化だが流れ込みに少々警戒。11スマートクラージュは試金石だが単騎逃げからの残り目に注意。

【小波乱】スレプトンは勢いがある。サトノフウジンは成長している。アリストテレスはレースがうまい。

基準としては前走同距離コース90▲サトノフウジン。東京コースで安定している馬にレーン乗り変わりならば上位評価するが、数字としてはまだインパクトはない。これならばやはり平均値と前走値トップ◎アリストテレス抜擢。相手に前走値94でルメール○スレプトン。同じレベルで☆ビターエンダー。ほかも数値としては僅差で△打ち勝負になりそう。

使い込んで確実にパワーアップしてきた6サトノフウジンが主力。東京は2勝の実績があり再度、同距離なら早めの仕掛けでチャンス。次位は10アリストテレスで先行力があり流れに乗れれば互角。▲は2ポタジェで差し脚はシャープで潜在能力は高い。

　近3年がいずれも1分58秒台の決着となっているように、今年も良馬場で行われる以上、速い時計の裏付けが欲しいところ。ただ、短期間でグングン良くなってくる3歳馬だけに、以前の記録にこだわるよりも、広い東京コースで能力全開のイメージを膨らませてみたい。

　◎はポタジェとした。スローペースをメンバー最速の上がりでハナ差まで追い上げた前走は、負けて強しの内容。寒い時期に無理をしなかったことも、吉と出そうだ。

　相手は、アリストテレス、サトノフウジン、スレプトンへが本線で、以下は、ビターエンダー、マイネルブラシウス、スマートクラージュまで押さえる。