【破天荒】
ヴェローチェオロは、とても興味深い。毛色は栗毛、サイズは450キロ台。しかし
ゴールドシップ譲りの決め手と破天荒さは伝承。大勢が決した後とはいえ、
札幌2歳Sは一旦2着争いの見せ場を作った。坂コース、良馬場の中山・
芙蓉Sの瞬発力決着も、三分三厘で不利がありながら、終い鋭く差し脚を伸ばしている。さて、どこに使おうか。メンバーを見渡しつつ、乗りこみ入念。
ゴールドシップ産駒は、大箱の東京コースでこそ本領発揮だろう。
当面の敵は
ヴェイルネビュラ。母は3勝。母の姉
ミクロコスモスは、阪神JF3着。母の弟の
ウェスタールンドは現役8歳、
アンタレスS優勝。気の勝った一族らしく、新馬戦はパドックでイチモツをぶらぶら。ただ、馬格は486キロ、カナロアの仔ながら首も脚も長く、胴伸びがいい。1000mは60秒8のミドルで展開。追走に若干モタモタ、直線を向き瞬時に加速できない感じはあったが、コースロス少なく、馬場の三分どころを根気よく押し上げ、11秒5-11秒7-12秒7(3Fは35秒9)というレースラップを35秒1で差し切り勝ち。最後の1Fの力強さが印象的だったなぁ。小回り、瞬発力対応など、経験を積むたび学習。キャリアを積むごと、味わい深い馬になる。
エフフォーリアも母は3勝。母の姉は
マイケイティーズ、近親に
アドマイヤムーン。
エピファネイアにも、いろんなタイプがいるが、肩はがっちり、太い首、516キロのムチムチの肉体派。スタートは普通、だが性格は走りたがり。小頭数ながら5F通過は61秒8というミドルを、3コーナーすぎから動かして行ったが、上り3Fは推定12秒4-11秒5-11秒8(35秒7)。あたふたしながらでも11秒台の連続ラップが出せた。叩けば叩くほど味が出る身体つき、同時に決め手も研げる。
ヴィルヘルムも差はわずか。前走で1000m通過・1分0秒4のミドルを経験、1分48秒7というタイムも
バランスもかなり秀逸。
キズナ産駒の
ヴアーサの一発。
レインフロムヘヴンも、子供っぽさが抜ければオープン近くまで望めそう。