【混戦】コントラチェックは精神面の成長うかがえ前走も強い内容。仕上がり上々で舞台適性も十分で重賞連勝に期待。前走で○に続いたエスポワールも力量アップ顕著。距離延長歓迎で2キロ差も魅力。フィリアプーラは前走4着も脚力示す内容でスムーズなら見劣らない。ゴージャスランチは52キロを生かしたい。デンコウアンジュも好調キープで、フェアリーポルカやカリビアンゴールドなども侮れない。

【しのぎを削る】エスポワールは、もっと強くなる。3歳牝馬クラシック最後の秋華賞は、3-4コーナーで内外から圧をかけられ目を白黒。経験不足に泣き9着に敗れた。しかし、次走の修学院Sですかさず巻き返し。上り3F・推定11秒8-11秒2-11秒1という良質なラップを刻み、自己条件は軽く卒業。

　続くターコイズSは初のマイル、1000m通過・57秒3という速いラップに戸惑いは隠せず。勝ち馬のペースにまんまと嵌ってしまったが、坂上からもうひと脚使った。配合はオルフェーヴル×シンボリクリスエス、半兄アドミラブル(父キングカメハメハ)は、青葉賞優勝というパワー型。1800mは[3010]、レースも組み立てやすい。

　当面の目標はコントラチェック。ターコイズSから1F延長、本命と斤量は2キロ差になるが、中山は4戦して[3100]。ターコイズSの1分32秒2も相当速いが、1800mのフラワーCのタイムも、レースベストだった。2月半ばから美浦トレセンで時計を出し始め、今回は南Wで長めから負荷の高い調教も消化できた。

　両者がお互いを意識し合い、しのぎを削る激戦になれば、ウラヌスチャームが一角崩し。不器用そうに見えて、中山は[1301]。前年の中山牝馬Sはハナ差2着に差し込んでいる。AJCCをひと叩き、気温の上昇とともに馬体の輪郭も明確になった。

　フェアリーポルカは愛知杯を僅差4着。重量は52キロ、紫苑S・1分58秒3の粘り腰を再考。デンコウアンジュは56キロの重量で愛知杯をイン強襲。時計がかかる馬場になれば、前走の再現も十分ある。9ハロンは仕掛けどころが微妙だが、末脚勝負に徹すればフィリアプーラも上位争い。

　一時期のひどい荒れ具合と比べたら少し落ち着いたが、中山牝馬Sはやはり簡単には収まらないレース。昨年が5、3、11番人気での決着、一昨年は6、2、9番人気。過去10年のうち1-3着がすべて5番人気以内で収まったのは2015年だけでそれも3、4、5番人気。基本的にはひねった見方で臨みたいレースだ。

　ハンデ戦ということで気になるのは斤量。「ハンデ戦は敢えて重いほうや斤量増組を買え」とふだん主張している筆者だが、このレースに限っては傾向が異なり、増減無し組や斤量減組も多く好走してきた。ただ前走条件戦組が出走しづらくなっているので斤量減組は数自体も減ってきているし、以前に比べると重めの斤量帯、前走着順なども悪くない組が良い結果を見せつつある。ある程度波乱度も薄まっていくのだろう。

　おそらくは4番人気くらいであろう◎フェアリーポルカにヤマを張って、上位人気馬にももっと人気の無い馬にもマルチの対象を広げる。◎は中山好走歴があって前走も惜敗、そこから1キロ減で今回は馬券圏内へ。相手には先述した斤量重め組も入れる。

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【差し注意】9エスポワールは前走2着でも内容良好で、今回の距離なら逆転十分。11コントラチェックはここでも先手主張が見込めそうで首位争いになるだろう。8カリビアンゴールドは相手なりに走れそうで善戦以上に期待。3フェアリーポルカは差し脚を長く使えるタイプで軽量もプラス材料といえるだろう。14ウラヌスチャームは昨年の2着馬で中山コースでの実績も良好。流れ込みが狙えそうな2フィリアプーラにも警戒しておく。

※3/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山芝1800mで行われる牝馬限定のGIII戦。このコースは、中山名物のホームストレッチの急坂の途中からのスタートに加えスタートしてからコーナーまでの距離もないので、スローペースになりやすく先行内枠が有利。本命視しているのは、フェアリーポルカです。好位からの競馬ができる子でそこからの粘り強さも魅力。1800mは3歳時の君子蘭賞の時にこなしており問題ないでしょう。混戦メンバーなので有利な内枠を引くことができたら積極的に狙いたい。

※3/8時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　実績と距離適性を素直に評価したい一戦。「“JRA、かつ1800m、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験がある馬」は2013年以降[5-7-3-34]とまずまず安定しています。一方「“JRA、かつ1800m、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験がない、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬」は2013年以降[1-0-0-37]とあまり上位に食い込めていません。

　また「生産者が社台ファームだった馬」は2013年以降[0-1-0-20]、「前走との間隔が中2週以内だった馬」は2013年以降[0-0-0-20]と、それぞれ苦戦していました。

　今年はウラヌスチャーム・カリビアンゴールド・コントラチェック・デンコウアンジュあたりが有力候補です。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　3月のレースということで、ここを最後に繁殖入りするという馬もいれば、ヴィクトリアマイルへの叩き台として始動する馬もいる。各陣営の思惑も、各馬の仕上がり状態も様々だ。ハンデ戦ということも相まって、なかなか一筋縄では収まらない。

1.4歳馬は苦戦気味

　阪神開催だった11年を除く過去9年、4歳馬は[2-3-0-35]で複勝率12.5％。3番人気以内に絞っても、[1-2-0-11]で複勝率21.4％しかない。昨年1・2番人気だったノームコアとミッキーチャームが7・14着に敗れるなど、人気するほどの実績を持つ4歳馬も苦戦傾向にある。

2.距離短縮組が優勢

　過去9年、前走で2000m以上のレースに出走していた馬は[6-5-5-53]で複勝率23.2％。対して、前走1800m以下だった馬は[3-5-3-58]で複勝率15.9％。近年全体で見ると距離短縮馬の方が成績が良い。

3.大型馬が活躍する

　小回り急坂の中山コースであるので、優先されるのはキレ味よりパワー。馬格に恵まれた馬の活躍が目立つ。昨年は480kgのフロンテアクイーンと496kgのウラヌスチャームでワンツー。また、16年は502kgのシュンドルボンが制して、15年は524kgのバウンスシャッセが勝利。14年は526kgのケイアイエレガントが2着だった。


　ウラヌスチャームは昨年の本レースでハナ差2着しており、コース適性があるのは確か。前走のAJCCは最後の直線で脚が上がってしまったが、3-4コーナーで加速する脚には見どころがあり、プラス14kgの余裕残しの仕上げだったことを考えても、ここで見直す余地はありそう。巻き返しを期待したい。

　ゴージャスランチはこれまでGIでしか掲示板を外していない堅実派。距離短縮はプラスで、混戦のGIIIならチャンスはありそうだが休み明けがどうか。カリビアンゴールドはデータ的には不利だが、距離延長プラス。昨年のクイーンSで3着しているように重賞でも格負けしない。

　エスポワールはまだまだ底が見えない馬。今回は休み明けと小回りコースがカギとなる。以下、前走の愛知杯は休み明けながら上々の内容だったフェアリーポルカ、ここでも末脚活きるデンコウアンジュ、小回り非根幹はベスト条件のウインシャトレーヌ。

【小波乱】エスポワールはセンスがいい。舞台が変わりレイホーロマンスが浮上。ウラヌスチャームはしぶとい。

同距離コースの重賞である昨年のフラワーCも105で勝っている◎コントラチェック。前走ではなんと113勝ち。ハンデ55キロならば問題ないだろう。相手もまず4歳で○エスポワール。ほかも前走値では変わらないので▲フィリアプーラ。次点に一発☆メイショウグロッケで。

重賞2勝馬11コントラチェックが有力。中山は3勝、2着1回と安定感は抜群。身上のスピードが引き出せる。次位は9エスポワールで自在な脚があり先行策から抜け出しを狙う。▲は3フェアリーポルカで末脚は威力があり好走は十分。

　軽量馬が絡んで大波乱となるケースも散見されるとはいえ、確かな重賞実績やコース実績がある馬は信頼できるレースであり、今年に限ってはそこまでの波乱はないと思える。

　◎はコントラチェックとした。この中山で重賞2勝の自身のみならず、半姉バウンスシャッセもまた中山で重賞2勝の実績を誇っているように、スピードの持続力勝負には滅法強い血筋だ。ここは同型の存在も鍵となるが、モマれなければ番手からでも競馬ができる馬であり、ここは負けられない一戦と見た。

　相手は、エスポワール、フェアリーポルカ、ウラヌスチャームへが本線で、以下は、フィリアプーラ、ウインシャトレーヌ、カリビアンゴールドまで押さえる。